若手漫才師の王座決定戦『M-1グランプリ2020』の決勝戦が20日、東京・六本木のテレビ朝日から同局・ABCテレビ系で生放送され、マヂカルラブリーが16代目チャンピオンに輝いた。
エントリー数は5,081組で、昨年の5,040組を上回り、過去最高の応募数となった。
決勝戦は、おみくじ「笑御籤(えみくじ)」で当たった順で、敗者復活戦を勝ち上がったインディアンスをトップに、東京ホテイソン、ニューヨーク、見取り図、おいでやすこが、マヂカルラブリー、オズワルド、アキナ、錦鯉、ウエストランドがネタを披露。
ピン芸人のおいでやす小田、こがけんによって結成されたおいでやすこがについて、立川志らくは「衝撃を受けました」、松本人志は「単純明快なんですけど、笑っちゃうんですよね」と評価し、上沼恵美子は「コンビを組んだ方がいいと思う」と絶賛した。
『M-1グランプリ2017』では上沼から「好みではない」などと言われてしまったマヂカルラブリーだが、「3年前? なんにも覚えてない!」と上沼。その上で、「バカバカしさが突き抜けるというのは芸術や。ほんとに良かったと思う」と評した。
ファーストラウンドは、ネタ順5番目のおいでやすこががトップ通過。2位にはネタ順6番目のマヂカルラブリー、3位にはネタ順4番目の見取り図がはいった。
この3組による最終決戦は見取り図、マヂカルラブリー、おいでやすこがの順番でネタを披露。最終結果はマヂカルラブリーが優勝し、賞金1,000万円を勝ち取った。
マヂカルラブリーの野田クリスタルは「(『M-1グランプリ2017』で)最下位とっても、優勝することがあるので、みなさんあきらめないでください」と歓喜。上沼は「良かったと思った人がなってよかった。ごめんね、3年前。ほんとにおめでとう」と祝福した。
優勝したマヂカルラブリーは、2007年に結成された野田クリスタル、村上による漫才コンビ。
■『M-1グランプリ2020』決勝戦・結果
●ファーストラウンド
1.インディアンス:625点(オール巨人89点、サンド富澤89点、ナイツ塙85点、立川志らく89点、中川家礼二90点、松本人志90点、上沼恵美子93点)
2.東京ホテイソン:617点(オール巨人86点、サンド富澤91点、ナイツ塙85点、立川志らく89点、中川家礼二88点、松本人志86点、上沼恵美子92点)
3.ニューヨーク:642点(オール巨人88点、サンド富澤93点、ナイツ塙93点、立川志らく91点、中川家礼二91点、松本人志92点、上沼恵美子94点)
4.見取り図:648点(オール巨人91点、サンド富澤92点、ナイツ塙93点、立川志らく93点、中川家礼二93点、松本人志91点、上沼恵美子95点)
5.おいでやすこが:658点(オール巨人92点、サンド富澤93点、ナイツ塙93点、立川志らく96点、中川家礼二95点、松本人志95点、上沼恵美子94点)
6.マヂカルラブリー:649点(オール巨人88点、サンド富澤94点、ナイツ塙94点、立川志らく90点、中川家礼二96点、松本人志93点、上沼恵美子94点)
7.オズワルド:642点(オール巨人88点、サンド富澤91点、ナイツ塙95点、立川志らく93点、中川家礼二95点、松本人志88点、上沼恵美子92点)
8.アキナ:622点(オール巨人89点、サンド富澤88点、ナイツ塙87点、立川志らく90点、中川家礼二91点、松本人志85点、上沼恵美子92点)
9.錦鯉:643点(オール巨人87点、サンド富澤92点、ナイツ塙95点、立川志らく95点、中川家礼二92点、松本人志89点、上沼恵美子93点)
10.ウエストランド:622点(オール巨人88点、サンド富澤91点、ナイツ塙85点、立川志らく86点、中川家礼二90点、松本人志90点、上沼恵美子92点)
●最終決戦
1.マヂカルラブリー:3票(サンド富澤、立川志らく、中川家礼二)
2.見取り図:2票(オール巨人、ナイツ塙)
3.おいでやすこが:2票(松本人志、上沼恵美子)