セコムは12月16日、「子どもの安全対策に関する調査」の結果を発表した。調査は10月1日~31日、乳幼児~小学生までの子を持つ20代~60代の男女147名を対象にインターネットで行われた。

  • 子どもの留守番に際し、親子で約束していること

    子どもの留守番に際し、親子で約束していること

調査によると、乳幼児では1人で留守番をさせる機会が「まったくない~ほとんどない」が約9割を占めているが、小学校中学年以上では「常にある(週に5~7回)」~「少しある(週1回程度)」が約6割。

そこで、子どもの留守番に際し、親子で約束していることについて聞いたところ、78%が「誰かがたずねてきてもドアは開けない」と回答。そのほか「玄関や窓の鍵を施錠したままにする」(68%)や「インターホンに応答しない」(67%)など、多くの家庭で来訪者があった際の対応について複数の約束をしていることが明らかに。また、「火を使わない」(69%)、「ベランダに出ない」(35%)など、事故防止の約束をしている家庭も多いことがわかった。

  • 子どもだけで外出する際の約束ごと

    子どもだけで外出する際の約束ごと

続いて、子どもだけで外出する際の約束ごとについて教えてもらったところ、「知らない人に近づかない、ついていかない」(74%)、「危険を感じたらまわりの人に大声で助けを求める」(60%)、「怖いと思ったらすぐにその場から逃げる」「約束した帰宅時間を守る」(ともに52%)が上位に。

また、子どもだけで外出させる際に気をつけていることについて聞くと、「誰と・どこへ・何をしに・何時に帰るのか」を確認している人が52%と最多に。次点は、連絡や居場所の確認のために「スマートフォンや携帯電話、GPS端末を持たせている」で44%だった。

  • 子どもにスマートフォンや携帯電話を持たせていますか?

    子どもにスマートフォンや携帯電話を持たせていますか?

次に、スマートフォンや携帯電話の保有率を調べたところ、小学校低学年で約3割、中学年で約5割、高学年で約8割という結果に。

そこで、SNS利用に対する不安について具体的に聞いたところ、「視力の低下や睡眠不足などの健康上の問題」(76%)、「メッセージのやりとりや動画サイトの過度な利用」(71%)、「悪質サイトへのアクセス」(64%)が上位にあがった。

また、子どもにSNS(オンラインゲームを含む)を利用させる上で気をつけていること・今後気をつけていきたいことについて質問したところ、約6割が「使用時間の制限」(59%)をしていることが明らかに。そのほか、「SNSは利用させていない」(42%)や「フィルタリング設定を行っている」(41%)が、それぞれ約4割という結果となった。

最後に、子どものSNS(オンラインゲームを含む)上での交友関係をどのくらい把握しているか聞いたところ、小学校中学年までは「把握している(ほとんど+少し)」が多いものの、小学校高学年以上では、「把握していない(あまり+全く)」の比率が増え、年齢が上がるに連れ、SNS上の交友関係を保護者が把握しきれなくなっている現状が浮き彫りとなった。