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【この記事のエキスパート】
医療系フリーライター:粟飯原 ももこ

医療系フリーライター:粟飯原 ももこ

2006年3月歯科衛生士免許取得。現在は3児の母親でもあり、日々仕事と子育てに奮闘中。

歯科医院勤務で得た経験を活かし、歯科に関するコラムを執筆・監修しております。歯科衛生士だからこそ得られる基礎知識や情報を、分かりやすく文章でみなさまにお伝えしていき、お口の中の健康を生涯に渡り維持できるようにサポートいたします!


歯を健やかに保つために欠かせないアイテムのひとつが歯ブラシです。とくに手磨き用歯ブラシは、さまざまな特徴のある商品が市販されています。この記事では、手磨き用歯ブラシについて、メリットや種類ごとの特徴、選び方、そしておすすめ商品をご紹介します。

手磨き用歯ブラシのメリット

歯ブラシの種類は手磨き用の歯ブラシと電動歯ブラシのふたつに分かれます。手磨き用の歯ブラシを選ぶメリットを見てみましょう。

種類が豊富

出典:Amazon

歯ブラシの歴史はとても古く、歯ブラシの形状や素材も時代とともに変化してきました。歯ブラシの原型となったのは歯木(しぼく)と呼ばれる木片とされています。紀元前5〜6世紀のインド人が歯木をかみ砕いて歯をこすりはじめたのが歯磨きの始まりだということです。

手磨き用の歯ブラシは、各メーカーがさまざまな製品を販売しているため、電動歯ブラシよりも種類が多いことが特徴です。とくに、日本で販売されている歯ブラシは日本人の口の状態に合うよう設計されているので、より自分に合うタイプが見つかるでしょう。

電動歯ブラシよりもコストが控えめ

出典:Amazon

手磨き用の歯ブラシは、一本数百円で購入することができます。一方、電動歯ブラシは購入に数千円かかり、高い機能を求めると数万円の費用がかかることも。また、専用のヘッドが1,000円以上の価格になるアイテムもあり、導入にはある程度のコストが必要です。

手磨き用の歯ブラシなら高い機能のアイテムでも一本1,000円以上になることはまれなので、手に入れやすいメリットがあります。

手磨き用歯ブラシの種類

手磨き用歯ブラシは目的や使う人に合わせて選ぶことも大切です。

乳児用・子ども用

出典:Amazon

乳児や子どもの手磨き用歯ブラシを探すときは、年齢に合わせてつくられたアイテムを選びましょう。

・0歳(仕上げ磨き用):ヘッドが小さく細くて長いハンドル。歯茎にやさしい毛のやわらかさ。大人が握りやすく奥まで届くもの。
・0〜2歳(自分磨き用):口当たりのいい毛を採用している。ハンドルが曲がるタイプ。
・3〜5歳(自分磨き用):清掃性のいい毛を採用している。ハンドルが曲がるタイプ。
・6〜12歳(自分磨き用):凸凹な歯並びに対応する小さいヘッド。奥歯まで届きやすい長さのもの。

使い捨てタイプ

出典:Amazon

「放置している間の細菌繁殖が気になる」「毎回清潔な歯ブラシを使いたい」という人は、使い捨て歯ブラシを選択肢に入れてもいいでしょう。使い捨て歯ブラシは一本ずつ包装されているため、使用する直前に開封することで新品を使うことができます。衛生面においてもメリットがあるタイプです。

使い捨ての歯ブラシは業務用など大容量で販売されています。購入する際の金額は大きいですが、単価で計算すると価格を抑えることが可能です。

持ち運び用タイプ

出典:Amazon

職場やお出かけなど、外出先で使う歯ブラシを選ぶなら、専用ケースに収納されたタイプを選びましょう。「職場のデスクに置く」「カバンのなかに常備する」といった形で、自宅以外でも口腔内のケアができます。

持ち運び用の歯ブラシは、歯磨き粉とセット販売されていることが多いです。また、ヘッドやハンドルが小さめに設計されているタイプや、折りたためるタイプなど持ち運びやすいように工夫されています。お気に入りの歯ブラシメーカーで持ち運び用の歯ブラシが販売されていないか確認してみましょう。

手磨き用歯ブラシの選び方

では、手磨き用歯ブラシの選び方をチェックしていきましょう。医療系フリーライターの粟飯原ももこさんからのアドバイスもご紹介します。ポイントは以下です。

【1】毛に採用している素材をチェック
【2】歯ブラシのかたさをチェック
【3】ヘッドの大きさをチェック
【4】毛先の形状をチェック

それでは詳しく見ていきましょう。

【1】毛に採用している素材をチェック

歯ブラシの毛に採用されている素材はおもに、ナイロンとPBT(ポリブチレンテレフタレート)に分かれます。

ナイロン

出典:楽天市場

ナイロンはほとんどの手磨き用歯ブラシに採用されている素材です。吸水性が低いので細菌が繁殖しづらいタイプになります。しかし、毛先がかたく鋭いという特徴を持っているため、力を入れて歯を磨くと歯の表面や歯茎をキズつけてしまうおそれもあります。

そのため、ナイロンの歯ブラシを選ぶときは、毛先をラウンド状(丸型)に設計しているものを選ぶといいでしょう。また、価格が手ごろなので買い替えやすいというメリットがあります。

PBT(ポリブチレンテレフタレート)

出典:Amazon

PBT(ポリブチレンテレフタレート)は樹脂製の素材で歯科専用品としてよく採用されています。やわらかさと高い弾力性をもっていることが特徴です。口のなかで柔軟に対応するため、歯の表面や歯茎にやさしくアプローチしながら汚れを落とせます。

PBT(ポリブチレンテレフタレート)は、ナイロン以上に吸水性が低く速乾性や耐久性が高いです。極細毛タイプの歯ブラシによく使われています。

【2】歯ブラシのかたさをチェック

出典:Amazon

歯ブラシにはおもに、やわからめ、ふつう、かため、の3つのかたさに分かれます。やわらかめは乳歯など歯質がしっかりしていないときや歯肉炎・歯周病など歯茎にダメージを受けているときに適したタイプです。ふつうタイプは、歯や歯茎がすこやかな状態の人におすすめです。

かためタイプはしっかりと磨け、口のなかをサッパリさせることができます。しかし、力加減に気をつけないと歯や歯茎にダメージを与え、歯のすり減りを起こしてしまいます。

毛先が細すぎるタイプは気をつける

最近の手磨き用歯ブラシには「超極細」などと銘打って販売されているタイプがあります。歯と歯の間や歯周ポケットに入りやすいように毛先を細く加工しているのが特徴です。

たしかに、こまかな部分に毛先が入るというメリットはありますが、力加減や磨き方に気をつけないと歯茎に必要以上のダメージを与えかねません。力加減の調整が難しいという人は、毛先が細すぎないタイプを選ぶといいでしょう。

【3】ヘッドの大きさをチェック

出典:Amazon

歯ブラシのヘッドも大きめと小さめに分かれます。大きめのヘッドは1往復で磨ける範囲が広くなるため、歯磨きの時間が取れないときに役立ちます。しかし、小回りが利きにくく、こまかな部分の汚れが落としにくいというデメリットがあります。

一方、小さめのヘッドは口の小さい子どもや女性に向いており、奥歯にも届きやすく一本ずつていねいに磨けます。「口のなかにものを入れると吐き気をもよおしてしまう」という人にも適したタイプです。

歯ブラシのヘッドが小型・薄めのタイプ

歯ブラシのヘッドは小さめや薄いタイプを選びましょう。日本人は外国の人とは骨格が違うため口腔内が小さいといわれています。大きめのヘッドを選んでしまうと、歯ブラシの毛が奥まで届きづらく磨けない場所ができてしまう可能性も。

ヘッドが小さく薄い手磨き用歯ブラシなら、口のなかに入りやすいので頬の内側に当たっても操作しやすく、細部まできちんと磨けるでしょう。

【4】毛先の形状をチェック

手磨き用歯ブラシは毛先の形状も複数の種類があります。

平切タイプ

出典:Amazon

平切タイプは毛先をまっすぐにそろえてカットしています。平らな部分にフィットしやすい形状で、歯面を磨くときに適したタイプです。歯面についている歯垢(しこう)を落としやすいといえるでしょう。

また、毛先の長さがそろっているので圧力が均等に行き渡りやすいことも特徴です。毛先の先端をしっかり歯に当てることができます。毛先の形状で迷ったら、平切タイプを選んでもいいでしょう。

先細タイプ・山切りタイプ

出典:楽天市場

先細タイプは先端に向かうにつれて細くなっています。歯と歯の隙間に入り込みやすいので、歯間についた歯垢を取り除けるタイプです。また、山のようなフォルムにカットした山切りタイプも存在します。

先細タイプも山切りタイプも歯面の歯垢を取り除く力は劣りますが、一本ずつにフィットしてくれるため、こまかな部分の汚れが落とせます。

ひし形タイプ

出典:Amazon

一見、平切タイプのように見えるアイテムのなかに、毛の一本一本が斜めにカットされた歯ブラシも存在します。毛の4方向を斜めにカットし断面をひし形に見せたタイプです。

斜めにカットされた形状とひし形の断面によって、歯面や歯間に付着した歯垢を絡めとりやすくなっています。手磨き用歯ブラシのなかでは販売されている本数が少ないです。

毛先の加工にも違いがあります

手磨き用歯ブラシは毛先の先端が切りっぱなしではなく、ラウンドカットやテーパードカットなどに加工されています。ラウンドカットは先端が丸くカットされています。歯の面に接する部分が多く、歯垢除去率が高くなるタイプです。ただし、力加減に気をつけないと歯面のすり減りや歯茎のダメージにつながります。

テーパードカットは先端を鋭利な形状にカットしています。歯間や歯周ポケットに入り込みやすく隙間の歯垢除去がしやすいです。テーパードカットも力加減に気をつけないと歯肉退縮(歯茎がすり減り歯の根元が露出してしまう状態)につながるため注意が必要です。

医療系フリーライターがアドバイス
お口のサイズや状況にマッチした歯ブラシを選ぼう

【エキスパートのコメント】

さまざまなメーカーから販売されている歯ブラシは、私たちの生活には欠かせないアイテムのひとつです。毎日使用するものだからこそ、自身の口のサイズに合った使いやすい歯ブラシ、お口のなかの状況と合わせて歯ブラシの毛先のタイプなどを選んでいきましょう。

有名メーカー・ブランドの特徴

歯ブラシを開発しているメーカーはたくさんあります。そのなかでもとくに注目したいメーカーをご紹介します。

ライオン

出典:Amazon

ライオンはオーラルケア事業のひとつとして歯ブラシを開発・販売しています。Systema(システマ)やDENT.EX(デント イーエックス)シリーズの歯ブラシがあり、歯周病ケアに特化したタイプや子ども向けのアイテムなど、口の状況に合わせたタイプを複数展開しています。

また、口腔サイズが小さい人のためにコンパクトヘッドでデザインした歯ブラシも多いのが特徴です。

花王

出典:楽天市場

花王はクリアクリーンやピュオーラ、ディープクリーンと、3つのシリーズを展開中です。とくに注目したいのはクリアクリーンから出ている、毛先が球体に加工された歯ブラシです。球体なので歯に接する面積が多くなり、歯垢をかき出す力が高まります。

また、ピュオーラシリーズからはブラッシングの力が強い人のために、過剰な力を軽減するよう設計された歯ブラシも登場。花王は用途に合わせてつくられた歯ブラシがあるので、ぜひチェックしてください。

サンスター

出典:Amazon

サンスターもGUM(ガム)やオーラツーミー、ラークなど複数のシリーズ展開をしています。ガムシリーズには歯周病を防ぐことを考えられた歯ブラシが多数あります。オーラツーミーは歯ブラシの毛をねじってスパイラル毛に加工し、歯垢除去力を高めたタイプなども注目のアイテムです。

また、ヤニを取るために毛先をかたくして形状を山切りにしたラークシリーズは、ふだんからタバコを吸う人に注目してほしい商品です。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)