意外と忘れてしまいがちな敬語表現。特にビジネスシーンでは、正しい言葉を使いたいものです。本記事では、「する」の尊敬語について、言い方や活用シーン、例文を解説していきます。

「する」の尊敬語とは?

「する」の尊敬語は「なさる」「される」です。尊敬語は、話し手が聞き手や話題の主、その動作や状況を高めて待遇することを言い表す表現で、自分より立場が目上の人に使ったり、目上の人をたてる際に使用したりします。

  • 「する」の尊敬語は「なさる」

    「する」の尊敬語は「なさる」など

動詞 尊敬語 謙譲語 丁寧語
する なさる
される
いたす
させていただく
します

※クリックで細かな意味や用例を確認できます

もっと詳しく : 敬語表現(尊敬語・謙譲語・丁寧語)活用表

「なさる」の使い方

相手に対して、より尊敬の意味が強く表現する場合には「なさる」を使います。後述の「される」よりも敬意を払った言い方です。「申し込みする→お申し込みなさいます」というように、前の言葉に「お」や「ご」を、文末は「ます」「ました」という丁寧語で締めるという決まりがあります。

「される」の使い方

尊敬語の中には簡単な尊敬語と、より丁寧な尊敬があります。「される」は前述の「なさる」よりも、敬意が低い尊敬語です。それは「される」は「する」の受身形と同じ形で手軽に尊敬語を作る時に使える表現だからです。

例えば、「来る→来られる」も受身形と同じ形の尊敬語で、基本的にどんな動詞にも使うことができます。

「する」の尊敬語を使う場面と例文

ビジネスシーンで「する」の尊敬語を使う場合の例文を紹介します。

  • 例 :
    「明日より熊本に出張なさるとのことで、お気をつけて行ってらっしゃいませ」
    「明日より熊本に出張されるとのことで、お気をつけて行ってらっしゃいませ」

「する」の尊敬語を正しく使いましょう

「する」の尊敬語としては、主に「なさる」「される」が挙げられます。言葉の適切な敬語表現をマスターし、ビジネスシーンで正しく使えるようにしましょう。