鎌倉新書はこのほど、「地方・都道府県別 お墓の消費者全国実態調査(2020年)」を発表した。調査期間は2020年2月12~20日、調査対象は2019年1月~同年12月にお墓探しの総合情報サイト「いいお墓」経由でお墓を購入した人で、有効回答は828人。

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「一般墓」と「樹木葬」は東日本の方が高額

購入したお墓の種類を聞くと、全国平均では「樹木葬」が41.5%で最多。次いで「一般墓」が27.4%、「納骨堂」が24.9%となった。地域別にみると、「樹木葬」の購入割合が最も多かったのは北海道・東北地方の61.2%。また、埼玉県は主要都道府県内で唯一、「樹木葬」(38.5%)より「一般墓」(44.0%)の購入割合が多かった。

平均購入価格については、全国平均は「一般墓」が176万1,586円、「樹木葬」が68万7,791円、「納骨堂」が87万6,699円。

  • お墓の平均購入価格

東日本と西日本で比較すると、「一般墓」は東日本178万8,523円・西日本166万8,627円、「樹木葬」は同70万6,742円・同62万2,078円、「納骨堂」は同86万6,082円・同92万8,571円と、「納骨堂」のみ西日本が東日本を上回った。地価や立地が影響し、東日本の都心部ほど高額になる傾向がみられた。

1都3県(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)の平均では、「一般墓」が189万1,223円、「樹木葬」が72万6,596円、「納骨堂」が90万2,759円と、全ての種類が全国平均より高額に。特に東京都は「一般墓」が210万3,704円、「樹木葬」が79万8,305円、「納骨堂」が92万6,168円と、他県より高くなっていた。

一般墓の購入者に承継者の有無を尋ねると、全国平均では72.7%が「いる」と回答。一方、「いない/わからない」と答えた割合は計27.3%となり、約4人に1人が無縁墓になるリスクを抱えていることがわかった。