「ピジョン 育児イマLABO」(ピジョン運営)は12月3日、子育て中の共働き夫婦を対象とした「イマドキ夫婦の家事・育児に関する調査」の結果を発表した。調査時期は2020年11月、調査対象は全国の1歳未満の子どもを持つ共働き20~40代夫婦で、有効回答は400人。
「ズレ家事・ズレ育児」を感じたことがある人は6割超
夫婦間での家事・育児の分担に満足しているか尋ねると、8割以上(家事83.3%、育児81.0%)が「満足している」と回答。パートナーの家事・育児の貢献度については、夫が思う妻の家事・育児貢献度は家事94.5%・育児95%、妻が思う夫の家事・育児貢献度は家事68.5%・育児79%と、いずれも高い数値となった。
しかし、1つの家事・育児に対し、前後工程のタスクでパートナーとの認識のズレを感じたことがあるか聞くと、家事のズレ「ズレ家事」を感じたことがある人は63.6%、育児のズレ「ズレ育児」を感じたことがある人は60.8%に上った。
「ズレ家事・ズレ育児」の具体例を聞いたところ、ズレ家事ランキング1位は「掃除(53.9%)」、2位は「食事(51.6%)」、3位「お風呂(32.3%)」という結果に。ズレ育児のランキング1位は「子どもの寝かしつけ(45.3%)」「子どものお風呂(39.9%)」「子どものおむつ替え(32.1%)」となった。
また、具体的な認識のズレとしては「食後、食器を洗うだけでなく、テーブルまで拭いてほしい」や「お風呂で洗うだけなら誰でもできる。脱がせるところからスキンケアをして着替えさせてほしい」という声が寄せられた。
パートナーのズレに対し、家事のフォロー「フォロー家事」をしたことがある人は65.7%、育児のフォロー「フォロー育児」をしたことがある人は59.6%。1日あたりの回数は、「フォロー家事」が平均2.8個、「フォロー育児」が平均3.5個となった。
他方、パートナーと家事・育児に関してコミュニケーションが十分にできていると答えた人は約8割(家事76.5%、育児77.6%)に上った。また、家事・育児に対して認識のズレを感じている人と感じていない人に、「1日当たりの会話時間」を尋ねたところ、認識のズレを感じていない夫婦は、ズレを感じる夫婦よりも平均30分会話の時間が多いことがわかった。
同調査では、「チームでの育児というカタチに進化しているからこそ感じる『ズレ家事・ズレ育児』が次のイマドキ夫婦の新たな課題と言える」と分析している。
同社はこれらの調査結果をもとに、家事ジャーナリストの山田亮氏を招いたオンラインイベントを12月13日(11~12時半)に開催予定。応募すると送られてくる視聴URLより参加することができる。応募締め切りは12月10日となっている。