アウトドア用品の総合専門店である好日山荘は11月10日、日本初となるアウトドアに特化した複合型プラットフォーム「GsMALL(ジーズモール)」をオープンした。
「GsMALL」は、アウトドアに興味があるすべての人が望む体験、情報、サービス、商品がワンストップで手に入るECモール。エントリー層からコアユーザーまでに対応した、幅広い商品ラインナップとコンテンツを取りそろえている。
すべてのアウトドアに対応し、魅力も発信
ローンチ発表会に登壇した代表取締役 池田真吾氏は、右肩上がりで成長するアウトドア市場の定着化とさらなる拡大を目標に掲げ、「単なるプラットフォームではなく、さまざまなメーカーやブランド、各種アクティビティのガイドやインストラクター、宿泊施設を含む旅行事業者や各種協会とつながりを深め、日本のアウトドア産業に貢献していけるものにしていきたい」と意気込みを語った。
サービスデモでは、「GsMALL」が提供するコンテンツの一つであるライブ配信を紹介。好日山荘のスタッフが、八ヶ岳連峰の最高峰である赤岳の山頂に向けて登る様子をスクリーンに映し出し、アクティビティや体験をリアルタイムに共有できる魅力を伝えた。
さらに創業96年の好日山荘の無形資産を活用した業界初となる検索機能も実演。「GsMALL」では取扱商品を、色やサイズ、どのアクティビティで使用するかといった一般的な情報だけでなく、「バイヤー目利きデータ」によって絞り込むことができる。
そして対応する標高や気温、想定される山などがバイヤーの知見から示されていて、実店舗でスタッフに相談するのと同様に、自身に最適な用品・ギアを選べるよう工夫されている。
また、開発を担当した、SHOPLIST/クルーズECパートナーズ 代表取締役社長 稲子谷光氏は「多くのアウトドアファンを抱える好日山荘だからこそできるECモールであり、大きな可能性を感じている。ファッション業界におけるECコマース事業で培った資産、成功・失敗のノウハウを余すところなく提供し、市場拡大を支援したい」と意欲を見せた。
アウトドアの定着化を支えるエントランスに
発表会では「アウトドア業界の現況、今後の可能性」と題したゲストとのトークショーも開催され、ゴールドウイン 常務執行役員兼第一事業部本部長 森光氏は「アウトドアは始める人は多いが、何を買えばよいか、どの山にいけばよいか分からずに止めてしまう人がいる。『GsMALL』は検索機能に加え、オンラインでのコンシェルジュ機能もあり、間違いのない買い物ができる」と賞賛。
ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン 取締役 ペア・ラムスセン氏も「アウトドアの敷居を低くする役割を担っていってほしい」と願い、アドベンチャーガイズ 代表取締役 近藤謙司氏は「いつか安全を守るだけではないプロのガイドの価値を知ってもらったり、自分に合うガイドを探せたりする場にもなったら」と将来的な拡張への期待を寄せた。