アイドルグループ・夢みるアドレセンスの卒業生で、現在はグラビア、歌、YouTubeなどマルチに活躍している京佳。コロナ禍を踏まえ「篩に掛けられている年だなって、本当に思います」と冷静な考えを明かす彼女に、配信中のVRイメージ作品の見どころや、「夢アド」時代に得た財産、そしてアイドルのプロデュースを含めた今後の展望について語ってもらった。

京佳
1999年12月2日生まれ。埼玉県出身。2012年に「夢みるアドレセンス」のメンバーとして活動開始。約7年間にわたる活動後、2019年に同グループを卒業。ソロ活動を開始してからは、グラビア、歌、YouTubeなど、活躍の幅を広げている

――まずはPICMO VRで見放題配信中の新作VR3本(3作品共に制作:FANTASTICA)についてお聞きします。それぞれどんな魅力がある作品になっていますか?

1本目は『はじめてのVR、はじめてのわたし。京佳』ということで、けっこうピュアな感じになっていて、一番初めに撮った作品です。VRって、カメラが一つあるところに投げられて、放し飼いなんですよ。大人がいなくて、私もどうしよう? と思って、全然覚えてなかったんですけど、言っていることがめっちゃ面白くて(笑)。「猫ちゃんて、甘えたい時に、ゴロゴロ言いながらふみふみするの。その真似するね」って言って、猫のふみふみを真似してるんですよ(笑)。自分で見てて、超恥ずかしくて(笑)。彼氏と同棲っていう設定だったので、どんな感じにしたらいいんだろう? って、すごく迷っちゃいました。でも、初めてのVRは初々しい感じですね。朝に起こしてから、お家にあるプールに入るんですけど、初々しくて可愛いです。あと、赤の水着が可愛いです。白い部分が、シースルーで透けてるんですよ。ぜひチェックしてみてください。

『Stop! Look! Listen! Kyoka』は、基本的に運動をしています。フラフープを頑張って回してるんですけど、できないんですよ(笑)。フラフープをできると思っていたのにできなくて、そこに関してびっくりしましたね。私って、フラフープできないんだ…って実感しました(笑)。あと、泡風呂に入ってます。自分の頭の中のボキャブラリー?「知っている温泉を全部言ってやるぞ!!」みたいな感じで「湯布院、草津、箱根、鬼怒川」って言ってます(笑)。最後は、10数えてお風呂から上がるっていう、必ず子どもが親と一緒にやるやつを、彼氏と一緒にやっているっていう設定で、楽しんでいただけたらなって思います(笑)。

『京佳のこと。~浴衣の京佳、水着の京佳、素顔の京佳と甘美な時間~』は、二つくらいおすすめのところがあるんです。ピンクのランジェリーを着て、自分の体をマッサージしているシーンがあるんですけど、そこは私の顔が映っていないんです。めっちゃ面白くないですか?(寝そべって顔側から撮っているので)顔が映ってないんですよ!!しかも天然で、それに気づかずにやってる(笑)。顔が映ってると思ってるんです。彼氏目線じゃなくて、京佳目線。京佳の意識っていう目線になるので、それを楽しんでいただいて(笑)。あと、表紙になっているネイビーの水着なんですけど、映像になると下乳がいい感じに露わになっているので、下乳フェチな方には、とてもおすすめな作品になってますね。

――初のVRは、これまで経験してきたイメージビデオと比べて難しかったですか?

カメラにけっこう近寄らないとだめなんです。あと、自分で喋らないといけないから、それが苦手で(笑)。YouTubeで喋る京佳と、またちょっと違うんですよ。YouTubeは、アホな京佳を見せる場所なので、しっとりおっとり、彼氏×私みたいな感じの設定じゃないから、ちょっと恥ずかしいなあという気持ちを抑えつつ、頑張ってます。なので、自分の知ってるボキャブラリーをフルに活用したり、猫の真似をしたりですね(笑)。

――新たな一面が見えそうですね。

そうですね。「あ、日焼け止め塗り忘れた。日焼けしちゃう。日焼けしても好きだって?ありがとう」とか言って自己解決してる(笑)。皆に「好き」って言ってもらわないといけないんです(笑)。

――現在はフリーランスとして活動中ですが、「夢アド」時代の経験は、どんな面で活きていると感じますか?

めっちゃ活きてます!!今年は「はあ~!!やっててよかった!!」と思うことが、本当に多々ありまして。5年前に一緒に仕事をしていた方と再会して、また一緒にタッグを組むとか、今年はその繰り返しです。「過去に取材してますよ」とか「お久しぶりです」とか、今日もそういう方に何人か会いました。再会って、今までやってなかったら絶対にないから「7年やってた価値があったな」と。本当に、ご縁じゃないですか。業界とは言え、奇跡に近いなって思います。

「夢アド」の京佳を知ってるから、手伝ってくれる大人の方がすごくいるんです。フリーランスだし、私の会社に役員は一人いるんですけど、まだ社員はいないんですよ。でも、グラビアだったらグラビアにプッシュしてくれる人がいて、アパレルだったら何か教えてくれる人がいて、YouTubeだったらこの人とか、ジャンルによって協力者の方がけっこういて、よくよく考えてみたら「夢アド時代に出会っているよなあ」っていう方がすごく多くて。本当に感謝です。今年は実感しました。「7年間やってきてよかったな」って。

去年は、まだそういうことを感じられなかったんですよね。自分の中で「夢アド」を辞めてからの半年は、ブレイク(=休息)期間だったので。今年に入ってから、会社を立ち上げたり、ブランドも始めたり、けっこう色々なことを始めているんですけど、「夢アド」の京佳があったから、過去の自分があったから、今こうやって手伝ってくれる人がいる、助けてくれる人がいる、教えてくれる人がいるっていうのは、本当に感謝しかないですね。

あと、当たり前なんですけど、ファンの皆さん。まだ残ってくれているので。新規の方も勿論いるんですけど…先々週かな?大阪に行って、1年半ぶりにファンミーティングをしたんですよ。もう、超~幸せで。けっこう人が来てくれて、自分の中でも自信になったし、「愛されてるな」って久しぶりに実感したので、うれしかったですね。

――今年の8月には写真集をセルフプロデュースされました。また9月には、ギリギリなグラビアを週4回更新するファンクラブサイト『京佳の秘密部屋』を開設されました。グラビアや歌手としてもリリースが続いています。コロナ禍の影響が大きく出ている年に、そんな風に忙しく活動できている事については、どう思っていますか?

恵まれています。超幸せです。篩に掛けられている年だなって、本当に思います。色々な人たちが。生き残る人は生き残るし、みたいな。でも、コロナだから、人に会えなくなったからこそ、制作期間も増えたし、人と会える喜び、ファンの人と会える喜びっていうのが、すごく実感できました。

――お話を聞いていると、いい意味でとても貪欲な方なのかなと思ったのですが、貪欲さは普段から心がけていますか?

貪欲さというか、ガソリンになっているものはありますね。もともとアイドルをやっていて、卒業したメンバーの中で、いちばん動いているなって思うんですよ。それは、ライバル意識というか。同じ道を戦ってきた子たちの中で、「一番成功したい」って思っているんです。それは「夢アド」を辞める前から思っていて、いいエンジンになっていますね。それ以外にも、出会ってきた人たちに、ライバル意識とかじゃなくて、勝ちたいというか、そういう気持ちがあるから、こんなに動けるというか、いいモチベーションになっていると思います。アイドル時代はアイドル時代でよかったと思うんですけど、アイドルは若い時までじゃないですか。賞味期限があって、その後どうなるの?っていう話ですよね。

――現在の情報発信はSNS中心かと思います。SNSでは、ネガティブな気持ちにさせるような意見も届くかと思いますが、そういったものにはどう向き合っていますか?

シールドを張っていないと、たまにグサッとくる時があるんですけど...自分をどう保つかって、自分しかいないと思うんです。私は、言ってしまえばアンチよりも、人生を楽しんでいると思っているので、できるだけスルー。スルースキルがいちばんですね。だって私の方が可愛いし、人生を楽しんでるし…と思うしかないです(笑)。もちろん、朝起きた時とかに、とんでもない文章とか来てたりすると「ウッ!」てなります。

――改めて「夢アド」を卒業してからの子の1年半ほどは、どんな日々だったと思いますか?

2019年は、自分の中ではけっこう落ちてました。「あ~、辞めた。疲れた」みたいな。でも、頭の中で何となく考えて、2019年は休もうと決めてたんですよ。あんまり動いてなくて、ちょっとグラビアをやって、YouTubeもやってたくらい。でも、2020年に入ってから、ばばばばばっ!!と目まぐるしくなりましたね。本当に忙しくなりました。今年はけっこう、種蒔きをした気がします。自分がお水をあげるのを怠らなければ、きっと育ってくれるって考えているんです。あと、一つ考えていることがあって、アイドルをプロデュースするんですよ。来月から募集します。詳細は近日中に発表するので楽しみに待っていてください!

――それは楽しみですね! グラビア、歌。YouTube、さらにプロデュース。これからの京佳さんは、どこに向かっていくんでしょうか?

わかんないです(笑)。カリスマです。私、カリスマになりたいので(笑)。

――芸能界には、いつまでいようと考えているんですか?

たぶん、ずっといます。でも最近、海外に住みたいなと思ってて。「東京、狭ッ!!」と思って(笑)。

(外を見て)こうやって見ても、東京は超狭い! 色々な国ではないけど、24歳とかで、海外に住めるくらいになりたいから、今は頑張っています。グラビアとかも、データなので「日本にいなくてもできるじゃん?」みたいな。そういう環境を作りたいんです。コロナ禍で、働く場所は関係なくなったじゃないですか。だから今、実は英語も勉強したりしていて。今年はスタートアップしたことが多いんです。だから、去年よりも今の方が全然楽しいです!!本当に、今年はご褒美イヤーです。最近は仕事が忙しくて、超楽しいです!