グラビアアイドル・山本ゆうのVRイメージ作品『はじめてのVR、はじめてのわたし。山本ゆう』『Stop! Look! Listen! Yu Yamamoto』(共に制作:FANTASTICA)が、PICMO VRで見放題配信中だ。グラビアが「何もないネガティブな自分」と決別するきっかけとなったという山本に、作品の見どころやコロナ禍における変化、憧れの存在などについて語ってもらった。

  • グラビアアイドルの山本ゆう

    山本ゆう
    1998年1月19日生まれ。長野県出身。Hカップの美ボディが魅力のグラビアアイドル。「一つの大きい目標」だったというファースト写真集『山本ゆう写真集』が11月18日より発売中。今後もグラビア活動を継続していくほか、現在は演技やトークも勉強中で、「テレビに出るのが、今の一番の目標ですね」とのこと

VR映像は「びっくりするくらい近い」

――今回の2本の新作は、どんな魅力がある作品になっていますか?

初めてのVRだったので、すごく緊張しているのが、作品にもちょっと出ています(笑)。『はじめてのVR、はじめてのわたし。山本ゆう』は、立体感・臨場感というか、迫力とかがすごく楽しめる作品になっています。もう一つの『Stop! Look! Listen! Yu Yamamoto』は、彼と寝てて起こすみたいなところから始まるんですけど、そっちは緊張も解けて、起きてよ~みたいな、本当に一緒にいるかのような感じを楽しめます。あと、急にマッサージをし始めるんですけど(笑)、そこもVRなので、目の前でマッサージしているので、マッサージしている感じの弾力感とか、すごく近くで見れて、楽しいと思います。

――通常のイメージビデオとVRは、やはり違いますか?

やっぱり違いますね。撮っているときも違うし、出来上がってからも、普段のイメージビデオとは全然違います。本当にそこにいるかのような、「びっくりするくらい近い」っていう感じです(笑)。

――特にこだわったポイントは?

『Stop! Look! Listen! Yu Yamamoto』は、新婚さんの設定なんです。衣装も一緒に決めさせていただきました。ベーシックな普通の三角ビキニもいいんですけど、下着風の水着にエプロンを着てて、イチャイチャしているっていうシーンがあるんです。そこが最大の見どころというか、私はけっこう好きで。水着にエプロンって、嫌いな方はいないと思うんですよね。少年漫画とかによくある夢というか(笑)。「ご飯作るね~」とか言っているんですけど、旦那さんがずーっとワシャワシャして、ずっとイチャイチャしてて(笑)。「お料理作るね」とか言ったのに、作らずにイチャイチャしてるみたいな。見ている方は(手を前に出して)こうやって楽しんでいただけたら。

――新婚という設定でしたが、将来的な結婚相手に求めるものはありますか?

本当にリアルなことを言うと、価値観とかは一緒の方がいいですよね。一緒にいて楽しいとかが一番いいんですけど…よく「男性のタイプは?」とか聞かれたら「楽しい人がいいです」とか言うんですけど、難しいなあ。フィーリングというか、本人次第だから。結婚してないのでわからないんですけど、一番は、たぶん一緒にいて楽しい方がいいですね。あとは価値観が合うことが理想です。

――普段、お料理はされますか?

けっこう好きです!!得意料理は、和食が多いんですけど、きんぴらごぼうとか。あとは、サバの味噌煮とか作ったことあるんですけど、自分で言いますけど、めちゃくちゃ美味しかったです(笑)。作ったことは、まだ数えるくらいしかないんですけど。やる時とやらない時の差が激しいんですけど、料理は本来好きですね。

――日頃のボディケアでは、どんなことに気を配っているのでしょう?

運動が得意ではないので、今まではけっこう避けてきてたんですけど、「やらなきゃな」ということで、今年に入ってからジムに入りました。ジムに行っているときに、メインでやりたいですと言っているのは、バストアップとかお尻ですね。「重力に負けないように…」って(笑)。食べないより運動するのが結局一番なんだなって、最近はすごく感じていますね。出来れば、もうちょっと節制した方がいいんでしょうけど…食べちゃいます(笑)。

コロナ禍を機に料理に目覚める

――山本さんにとって、コロナ禍の影響はどんなものでしたか?

外出はすごく減りましたね。お仕事の面だと、撮影現場のスタッフさんってすごくたくさんいるわけではないんですけど、だいぶ距離を取ったり、マスクを欠かさずにするとか。一番影響を受けたなと思うのが、大きいイベントですね。人数が集まるようなリリースイベントとか。全体的に縮小して、終わったら「もうお時間です!!」みたいな、ちょっとさっぱりしています。だから、早く落ち着いてほしいなと思っています。私生活は、緊急事態宣言のときはほとんど出かけていなかったですね。外に出なかったわけじゃないんですけど、遊びに行くとかは、全くなくて。撮影会もほぼなく、ゼロに近くて、散歩してました(笑)。ジムに入ったのは夏あたりなので、ひたすら自分の家の近所を1~2時間とか散歩して、花を見ていました。おばあちゃんみたいに(笑)。

――イベントや撮影会の開催が難しくなったことで、今後の芸能活動に不安がよぎったことは?

緊急事態宣言の2か月間は、鬱まではいかないですけど、だいぶ病んでましたね(笑)。何もすることがないし。そもそも、家にいることは好きなんですけど、しょうがなく家にいるっていうのが嫌で、けっこう気にしていました。いつもだったら「休みだ!!やったー!!アニメ見れる!!」みたいになるんですけど、「また家にいなきゃいけないの?」みたいな。違う発想になって病んでました。今はちょっと気持ちが落ち着いています。

――コロナ禍を機に、新しくし始めたことはありますか?

料理の話に戻っちゃうんですけど、緊急事態宣言の2か月で、特に料理をしていました。やっぱりお仕事が増えていくと、「今日は帰ったらお弁当でいいか」となっちゃっていたんですけど、その2か月はそれすらしなくていいくらい時間があったので、新しいご飯を作ったり、料理の幅が広がりました。

――今は我慢していて、やりたいと思っていることはありますか?

ハマったというか、自粛になったから余計に行きたくなったことがすごくあって。夏も遊べてないので、山とかに登りたいです(笑)。アウトドア自体はすごく好きなんです。あと、地元が長野なので、一人でたまに山に行ってたんですけど、実家にも1年近く帰っていなくて…という感じなんです。でも、冬になっちゃったから怖いところはあります(笑)。何かするなら、できていないからこそ、山とか。海は夏まで我慢だけど、キャンプとかもしたいですね。テレビとかYouTubeで、一人キャンプとか見るので。今、行きたい気持ちはすごくありますね。

ずっとコンプレックスだった

――改めてになるのですが、グラビアの仕事を始めたきっかけは?

そもそも葉月あやさんが好きで、自分が始める前からファンなんです。あとその当時、何もしていなくて、言ったらニートみたいな、よろしくない生活を送っていたんです(笑)。「バイトしようかなあ」みたいな感じのところを、人としてふらふらしているっていうところに関して「それでいいの?」って感じで声をかけていただいたのがきっかけでした。「何もないんだったら、やってみてもいいんじゃないか」と思って。事務所も、モデルさんとかじゃなく、グラビアがメインなんですけど、やるなら私もそっち系に興味がありましたし、体型的にも絶対グラビアだろうなっていう自覚があったので(笑)。「葉月あやさんみたいになりたいなあ」っていう思いと、「自分を変えた方がいい」みたいに声をかけていただいたのが、やっぱり大きかったですね。

――グラビアの仕事を楽しいと思える瞬間は?

最初の頃は「誰?」って言われるくらいの感じだったんですけど…作品を撮ったり、人と関わってみてですね。私はけっこう内向的なので、一番最初はSNSもやってなかったんです。「得意じゃないからいいです」みたいな、よくわかんないことを言ってたんですけど(笑)、やっぱり人から「いいね」と言われたり、「必要とされている」みたいに感じた時に、「やっててよかったな」というか、「頑張ろう」と思います。「元気を貰いました」とか、そういうこともけっこう言っていただけるので、「やっててよかったな」って、毎回毎回実感していますね。

――Hカップの美ボディですが、体型にコンプレックスはありました?

もともとは全然嫌で、やっぱり学生時代とかが一番嫌でしたね。友達より1サイズ大きい制服を着てたり。あと、いじられたり。笑えるんですけど「もうよくない?」みたいな。いじられるか「いいなぁ」の連発だから、「もう全然、いらないです…」くらいの気持ちでした。今もそうなんですけど、私服とかは肌を出さないので、体型が分かりにくい服ばかり着ているんです。でも、ずっとコンプレックスだったけど、お仕事を始めたおかげで、「嫌い」っていうのがなくなってきて、「良かった」に変わってきています。

――グラビアアイドルとしての理想像はありますか?

やっぱり、葉月あやさんですね。いつもどこかしらで、名前もしつこいくらい出していると思います(笑)。最初に見たきっかけは「可愛いな」と思って。自分を持っている感じも、好きだなと思って。可愛いから入ったんですけど、インスタを見ると、全然グラビア感を出してないじゃないですか。普通にオシャレな女の子みたいな。自分を持っているなと思ったし、Twitterをファンとして見てても、ズバッと言う方なので、すごくはきはきしている方なんだろうなあと思っていて、そこに憧れました。私は、人見知りとかもあって、言えないので(笑)。かっこいいなと思っていて、別に怖いとも思っていなかったんですけど、初めてお会いした時に、どんな方なんだろうってドキドキして「好きなんです」みたいなお話したら、めちゃめちゃ優しかったんですよね。全然きつさもなく、自分を持っているし、優しいから、すごくかっこいいなって憧れています。体型とかもストイックですよね。

――お仕事をする上で大切にしていることは?

「いいね」と言ってもらったことは「ありがとうございます。もっとよくなろう!!」っていう向上心に変えていこうって、お仕事を始めてから思うようになりました。前までは、もし誉め言葉を言ってもらえても「いやいや、自分なんて…」って超ネガティブだったのを、「ありがとうございます。じゃあもっと頑張ります!!」に変えようとしていて。なってきてはいるかなぁと思います。

――SNSでは、必ずしもポジティブな意見だけじゃなく、ネガティブになってしまう声も聞こえてくるかと思いますが、どう受け止めていますか?

Twitterとか、まとめサイトのコメント欄に、たまにあるんですけど、基本は見ないようにしています。メンタルが弱いと自分でも言っているので(笑)。その一言だけで悪い影響が出るなら、基本は見ないようにしていて。見ちゃうときは見ちゃうんですけど、脈絡がないというか、訳が分からないと完全にスルーして、頑張って忘れようとするんです。ちゃんと理由があって、いい意味で引っかかるなら、参考にするようにはしています。むかつくけど(笑)。本来の自分の性格だけで言ったら、「もうダメだ。終わった」って、ずーんって引きこもるみたいな(笑)。受け止め方としては、全体的にポジティブに捉えるようにしています。

――そんな山本さんにとって、グラビアとは何ですか?

たぶん、今の自分のすべてというか、なかったら何もないので、すべてって言うと規模が大きすぎるかな(笑)? 救われましたね。生き甲斐みたいなところは、すごくあります。グラビアがなかったら、ダメな自分というか、何もないネガティブな自分に戻っちゃうので。