映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』(11月13日公開)の公開記念舞台挨拶13日に都内で行われ、綾野剛、北川景子、深川栄洋監督が登場した。

同作は人気作家・中山七里のサスペンス小説・犬養隼人シリーズの同名小説実写化作。ある闇サイトで依頼を受け、人を安楽死させる連続殺人犯ドクター・デスに対し、警視庁捜査一課のNo.1コンビ犬養(綾野)と高千穂(北川景子)は捜査に乗り出すが、遺族は犯人に感謝し嘘の証言で守ってしまう。

深川監督は、コンビの様子について「綾野さんは北川さんに最敬礼。北川さんが撮影に来る日はホストというか迎える感じで、『北川さんがこんな感じなんじゃないかな』ということをよく考えられてた」と明かす。さらに北川からも綾野について「剛くんはこうですよ」と聞いていたと言い、「2人が僕に教えてくれて。僕が感じてた綾野さんの印象と違うことを北川さんがおっしゃられてたんですけど、撮影していると言う通りだなと感じることが多かったので、よく理解してるなと。それが特殊なコンビの源になってるなと思いました」と2人のコンビっぷりを称賛した。

綾野は北川について「すごく波長が合いますし、2回目の共演なんですけど、ずっと前から友人だったような感覚が残ってて、デビューもお互い2003年で同期ですし、戦隊モノ出身ということもあって、ある種の社会の始まりが同じ。単純に楽なんですよね」と表現。北川も「今回は相棒というか、女房役だと思ってたので、ずっと観察して『剛くんがこういうお芝居にするんだったら自分が引いた方がいいな』とか、まずは主演の剛くんがどう演じるのかを見て、自分がバランスを取れればいいなと思ってた」と振り返る。

綾野が「ずっと盗撮されてたんですよ! 観察のために」と訴えると、北川は「そうなの。いろんな写真いっぱい撮って、撮ったよ〜って」と笑顔を見せる。綾野が「こんな写真、いつ見られてたんだろうって……」と苦笑すると、北川は「Instagramで見られるそうですよ」とアピールした。

また、前回のイベントで同じ質問への回答がどれだけ合うかで「コンビ度」を診断したところ、60%と微妙な数値だった2人。リベンジで再度診断を行ったところ、見事全ての回答が合致し、100%に。綾野は「これ嬉しいね! すいません、撮っていただいていいですか?」と診断結果が世に残るようにお願いしていた。

登壇時から階段を上がる北川の様子を気にしていた綾野だが、降壇時には階段を降りる北川へ手を差し出しエスコートする。その姿に、飛沫拡散防止のため声を抑えていた観客からも思わず「フゥ〜!」と声が漏れ出てしまう一幕も。最後まで手を振る2人の姿に、惜しみない拍手が贈られていた。