「マーフィーの法則」という言葉を聞いたことはありますか?

例えば、「うっかりトーストを落とすと、バターのついた側が下になる」。こんな経験をしたことがある人も、少なくないはず。 これは、"笑いを呼ぶ経験則”と呼ばれる「マーフィーの法則」の一例です。一時期日本でも流行しましたが、なじみやすさやユーモラスな表現は、今でも十分に楽しめるものです。

本記事では、マーフィーの法則を理解するために、マーフィーの法則の成り立ちやおすすめの書籍、さらには法則の一例を紹介します。

  • マーフィーの法則いろいろ

    マーフィーの法則って?

マーフィーの法則とは? わかりやすく解説!

「マーフィーの法則」とは、仕事や日々の生活の中で誰もが経験するような話を、愉快で哀愁に富む経験則としてまとめたもの。あくまで経験則に過ぎず、必ずしも事実であるとは限りません。

マーフィーの法則という名前の由来は、アメリカの航空工学者エドワード・A・マーフィー・ジュニア(1918年~1990年)にあります。彼は、時には人体を使った実験が行われるほどに危険がある研究プロジェクトに携わっていました。そうした状況で、彼が研究者・作業者への「注意喚起」として伝えていたメッセージが徐々にプロジェクト外に広がり、「マーフィーの法則」が有名になっていったと言われています。

ついには1977年にアメリカの作家であるアーサー・ブロックが執筆した、マーフィーの名を冠する『Murphy's Law and Other Reasons Why Things Go WRONG』という本が全米のベストセラーとなったことで、より広く知られるようになりました。

なお、エドワード・A・マーフィー・ジュニアの死後にも『マーフィーの法則』と題した本は出版されています。つまり、マーフィーの法則=マーフィー氏が見つけた法則、という訳ではありません。

日本では過去に2回流行

日本では、1993年7月に発売された、英語版の訳本『マーフィーの法則』がベストセラー化。この流行により、さまざまな状況における「~の法則」が考案され、多くの人が法則を作って楽しむことになりました。

おすすめのマーフィー本は?

現在、マーフィーの法則については数多くのアレンジバージョンがあります。初めてマーフィーの法則本を読む場合には、元祖の以下2冊がおすすめです。

  • 『マーフィーの法則―現代アメリカの知性』(アーサー・ブロック著)
  • 『21世紀版 マーフィーの法則』(アーサー・ブロック著)

前者は1990年代の大ブームを巻き起こしたベストセラー本として、後者は21世紀になって新しい法則を付け足したバージョンとして楽しめます。マーフィーの法則をまとめて読みたいという方は、ぜひこの2冊からご覧ください。

  • マーフィーの法則とは

    「マーフィーの法則」という名前の由来は、アメリカの航空工学者にあります

マーフィーの法則の例一覧を紹介!

ここからは、さまざまなマーフィーの法則を紹介します。

基本的には「〇〇の法則」と題し、その後「日常のあるある(もしくは、経験はないが「たしかに」と言えるようなもの)が続く構成になっています。定番の法則から、仕事・日常生活・プライベートなどさまざまな場面でどのような法則があるか、チェックしてみてください。

なお、繰り返しにはなりますが、これらは事実であるわけではなく「〇〇なときに限って、〇〇なことが起きてしまう」という経験則に過ぎません。「法則」と名付けられてはいますが、一種のユーモア程度に受け取ってくださいね。

マーフィーの法則例一覧【定番】

  • バターを塗ったトーストを床に落とすと、高確率でバターが塗られた面が下にして着地する
  • 失敗する可能性のあるものは、失敗する

上記の2例は、マーフィーの法則を紹介する際に代表的な例として上がりがちです。

マーフィーの法則例一覧【仕事】

  • データクラウド化の法則 : どれが最新のファイルかわからなくなる
  • 誤字脱字の法則 : 画面上ではわからないが、印刷したとたんにわかる
  • バグの法則 : 次の日ぱっと見ると、一瞬で原因がわかる

マーフィーの法則例一覧【日常生活】

  • ドアの陸上の法則 : 他のロッカーが全部空いていても、そこにいる2人が使うロッカーは隣同士になる
  • エレベーターの法則 : 1つ前の階に来たところで、荷物の積み下ろしのために長時間停止する
  • 飲み会の法則 : トイレに立つと、自分の席が占拠されている
  • マーフィーの法則あるある体験集

    さまざまな「マーフィーの法則」を紹介

マーフィーの法則の例で共感できるものはありましたか?

マーフィーの法則は、今でも気軽に楽しめる経験則で、自分でも作りだすことができるという魅力もあります。

SNS上では、「土日に限って台風が直撃する」「おろしたてのシャツほどボールペンのインクがつきやすい」「スマホを落としたとき、毎回画面が下を向く」「保険をかけると色んなものが壊れにくくなる」「傘を忘れた日に限って雨が降る」などの経験則も投稿されています。

自分でも、残念な失敗をした時に、その経験則からマーフィーの法則化してみると、失敗をして落ち込んだ気持ちも少し回復して楽しくなるかもしれません。