JR北海道は14日、北海道新幹線の共用走行区間高速化の取組みのひとつとして、今年度の年末年始、青函トンネル区間において210km/hの営業運転を実施し、東京~新函館北斗間を最速3時間55分で運転すると発表した。

  • 北海道新幹線の各区間における最高速度(提供 : JR北海道)

同社は北海道新幹線を含む東京~札幌間の最速4時間半をめざし、「共用走行区間の高速化」「新函館北斗~札幌間の高速化」に取り組んでいる。

共用走行区間(82km)では貨物列車とのすれ違いが発生するため、新幹線は開業時から140km/hで運転しており、2019年3月16日のダイヤ改正からは青函トンネル区間(54km)に限り、160km/hに速度を向上して到達時分を4分短縮した。

今年度は、貨物列車の運転が少ない年末年始に、青函トンネル区間で新幹線と貨物列車のすれ違いが発生しない時間帯を設定。新幹線を210km/hで営業運転することにより、到達時分をさらに3分短縮する。

  • 実施期間のダイヤイメージ(JR北海道)

210km/hでの営業運転実施日は2020年12月31日から2021年1月4日までの5日間。実施列車は上下合わせて14本となる。すべての実施列車で3分間短縮され、最速達列車の「はやぶさ7・13号」は東京~新函館北斗間を3時間55分で結ぶ。

これにともない、新幹線と接続する一部列車(11本)も時刻変更を行う。新幹線・「はこだてライナー」ともに発車時刻が早まる列車がある。