きょう11日にスタートする読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『極主夫道』(毎週日曜22:30~)に主演する俳優の玉木宏。このほど取材に応じ、コメディ作品に臨む姿勢を明かした。
おおのこうすけ氏の同名の人気コミックをドラマ化する今作で、元極道のスーパー専業主夫・龍を演じる玉木。コミック原作のコメディ作品と言えば、玉木にとっては先日再放送もされていた『のだめカンタービレ』(フジテレビ)も印象深いが、いずれの作品でも「結果としてコメディにはなっているけど、演じる上であんまりコメディをやっているという意識が、そんなにないのが正直なところです」という。
『のだめ』でも、「のだめ(上野樹里)がやっていることに対してのリアクションをやっていたので、それを真剣にやるからこそ面白い部分って必ずあるんです」といい、「脚本から自分がどういるべきなんだろうというのを考えて、僕が真っ直ぐにやれば、(志尊淳演じる元舎弟の)雅であったり(川口春奈演じる妻の)美久であったり、みんなが受けてくれる。そこで成立すればいいんだという考え方を、過去の作品で学びました」と語った。
そこを引き出してくれるのが、今作では『おっさんずラブ』などで知られる瑠東東一郎監督。玉木は「『見てくれている方に好きになってもらえるキャラクターを作らなきゃいけない』と、よくおっしゃっていて。だからキャラクターは作品の一部じゃなく、それぞれが愛らしく見えるように考えてくれている。それをすごく感じます」と信頼を寄せている。
そんな玉木の演じる龍に対して、川口は「見た目はもう原作そのものなんですけど、料理や家事とかも器用にされていて。本当に完璧な主夫だなって感じで、思わずため息が出ちゃいます」、志尊は「原作はマンガだから、断片的ではあるんですよ。それをうまくつなぎ合わせて、愛らしく、魅力的な人間にしているなと感じます。雅を演じる僕の中にこの人のことすごく好きだなって気持ちが芽生えているのは、玉木さんの力だと思いますね」と印象をコメント。
それを受け、玉木は改めて、「どうしても原作だとコメディ要素が目立ちますが、龍は龍なりにまっすぐ生きているだけなんです。ほかの登場人物が龍以上にキャラが濃かったりするので、そこで面白いやり取りが成立していると思います。いかなる状況であってもまっすぐいるのが龍らしいのだと思っています」と、役作りの考えを話している。