俳優の神木隆之介が3日、25周年アニバーサリーブック『おもて神木/うら神木』発売記念オンライントークショーを開催。イベント開始前に報道陣向けにリモート合同取材会を行い、25年の芸能生活で特に印象に残っている出来事について語った。
作品としては、映画『桐島、部活やめるってよ』(2012)が最も印象に残っていると言い、「公開されたときはもう卒業していたんですけど、撮影のときは高校生。まだ学生生活に希望を持った僕が映っていて、卒業したあと大学にも行かないって決めて、二足のわらじじゃダメだと覚悟と不安がありつつ、映画を見たときに、自分のやりたいことだったり、覚悟だったり……衝撃を受けた記憶があります」と当時の心境を説明。
「まさか自分の作品で、物語として考えさせられるようになるとは思わなかったですし、それを見たからこそ本当に頑張らなきゃなって。『本当に頑張っていかなきゃいけないんだぞ、お前。決めたことだから』と言われているような気がして、覚悟を持つということに対して、すごく助けてくれた作品」と感慨深げに振り返った。
また、二十歳を迎えて中井貴一と黒木メイサにお祝いしてもらったときのエピソードを告白。「貴一さんはお父さんみたいな方。貴一さん曰く、二十歳と還暦は本当に人から祝われるべき年だと。成人と還暦。『何がほしい?』と言われて、特になかったので『申し訳ないですよ』って言ったら、『車か?』と言われたのがすごい衝撃的でした」と中井の言葉に驚いたという。
そして、「息子みたいに扱ってくれるのはうれしいですし、お父さんだと思っていますが、普通のお父さんでも『車ほしいか?』って言わないので。『ありがたいんですけど、もらうものが大きすぎるのですみません』と言ってパスした記憶があります」と続け、「この世界でお父さんみたいな存在の方がいてくれてうれしいなって実感しましたし、貴一さんの人に尽くすという、お祝い事とかおめでたいこと、うれしいことを一緒に喜んで一緒に寄り添ってくれる方なんだなと実感して、貴一さんみたいな人になりたいなってすごく思いました。本当に尊敬しています」と中井への思いを語った。
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