毎月貯金しようと始めてみても、いつもすぐに挫折してしまう。そんな悩みを抱える方は、多いのではないでしょうか。新しいことを習慣づけるには、楽しんで取り組めるようにゲーム要素を取り入れると効果的です。 ここでは、貯金を楽しく続けられると話題の、「365日貯金」についてご紹介します。
ゲームのように楽しめる365日貯金とは?
365日貯金とは、1マスごとに1から365までの数字が書かれたシートを使った貯金方法です。やり方は簡単で、毎日好きな数字を選んで、マスに書いてある金額を貯金し、その数字のマスを塗りつぶすというもの。例えば、「200」のマスを選んだら、200円を貯金箱に入れ、200のマスを塗りつぶします。
貯金の順番は決まっていないので、1、2、3とマスの並び順に進めてもいいですし、お財布にある小銭を見てその日の数字を決める、毎日の気分によってランダムに選ぶなど、好きなように進めて構いません。毎日1マス、365日続けて、すべてのマスを塗りつぶせたら完了です。
365日貯金で貯まる合計金額は?
1日の最大貯金額が365円では、「たとえ1年間続けても、まとまった金額にはならないのでは?」と思えます。しかし、1円+2円+3円と足していく小さな積み重ねは、決して侮れません。
1年間の貯金額で国内旅行に行ける!
1円×回数を365日毎日積み上げていきながら1年間貯金をすると、66,795円の貯金ができます。国内旅行やアジアといった近場での海外旅行のほか、2~3人で豪華な外食や、家族でテーマパークに行くなどには十分な金額となります。
365日貯金を2年間続けると約13万円、3年なら約20万円、5年続ければ約33万円が貯まり、長く続ければ、ヨーロッパなど遠距離の海外旅行に行ける金額になります。
1日の平均貯金額はコーヒー代ぐらいで気が楽
貯金はやる気があっても、貯金額が大きすぎると後にしようと思って長続きしづらくなります。その点、365日貯金は最低1日1円、最大でも1日365円の貯金です。平均すると1日183円で、コンビニやファストフード店のM~Lサイズのコーヒーの価格とあまり変わりません。毎日のコーヒー1杯分と思うと続けられる気がしないでしょうか。
ちなみに、365日貯金の1カ月の平均貯金額は、約5,566円となります。5,000円以上をまとめて貯金すると負担に思えますが、毎日少しずつなら気軽に進めていけるのではないでしょうか。
貯金箱とシートがあればすぐできる! 365日貯金の始め方
365日貯金は、お金を入れておく貯金箱や缶のほか、1から365の数字が書かれたシートがあれば、手軽に始められます。ここでは365日貯金のやり方を詳しくご紹介します。
貯金箱と1から365までの数字を書いたシートを用意する
まずは、お金を入れるための貯金箱や空き缶などを用意します。 シートはExcelで作っても、手書きで作っても構いません。インターネット上にさまざまなテンプレートが公開されていますので、そちらを利用してもいいでしょう。
貯金したらマスを塗りつぶす
お金を入れたら、入れた額のマスを塗りつぶします。例えば、財布に500円玉しかない場合は、「365」と「135」のマスを塗って2日分としてカウントするなど、アレンジをすると続けやすくなります。
手軽さだけではない365日貯金のメリット
ただ手軽なだけでは、貯金が続かないと思う方もいるかもしれません。365日貯金は手軽なだけではなく、下記のようなメリットもあります。
手軽に始められる
365日貯金のメリットは、手軽に始められることです。貯金箱とシートさえあれば、すぐに始められます。貯金額は最大1日365円なので、お金をしっかり貯めなければといった気負いや負担感は少ないといえるでしょう。
小銭が減って財布が軽くなる
365日貯金は小銭を貯金していくため、財布の中に貯まりやすい小銭の処理にも役立ちます。小銭は溜まると重くなりますし、まとまって使う機会はあまりない物。毎日小銭を貯金することを習慣づければ、将来に向けて貯金をすると同時に、普段持ち歩く財布を軽くすることができます。 ある程度お金が貯まってきたら、貯金箱に500円玉や1,000円札を入れて小銭と両替ができますので、小銭が必要なときにも役立ちます。
無理せず、楽しく貯金できる
貯金は欲しい物を我慢して、一生懸命お金を貯めるというイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。しかし、365日貯金は、毎日マスを塗って攻略していくようなゲーム感覚があるため、お金を貯める過程を楽しめます。シートを塗り絵にして塗りつぶすと絵が完成するなど、自分なりにシートをカスタマイズすることもできるため、飽きずに続けることができるでしょう。
365日貯金を飽きずに続けるためのコツ
365日貯金が続けやすいといっても、1年間続けることは簡単ではありません。せっかく始めても、途中で飽きてしまったり、ついほかのことにお金を使ってしまったりして、途中でやめてしまう人もいます。
365日貯金を続けるコツは、小さな工夫をすることです。その方法をいくつかご紹介しますので、自分に合うものを選んで実践してみてください。
貯金の目的を明確にする
「将来のために今日から貯金していこう」と「1年後に留学するために、今日から1年間で60万円貯めるぞ」では、後者のほうが貯金をする目標が明確で、貯金への思いを強く感じるのではないでしょうか? 貯金に対するモチベーションを保つには、具体的に貯まったお金の使い道を設定しておくことがおすすめです。
やりやすいようにルールをカスタマイズする
365日貯金にはお金を入れて、マスを塗りつぶすという基本的なルールがありますが、自分が続けやすいように多少カスタマイズしても構いません。例えば、基本は「1日1回貯金する」ですが、ライフスタイルに合わないのであれば、「2日に1回、2日分を入れる」でもいいでしょう。
また、表の最初から「1日目は1円、2日目は2円」と進めていくより、やる気があるときに大きめの数字を先に貯金しておくのもポイントのひとつです。後半にいくほど、1日の貯金額が小さくなっていけば、気が楽になって続けやすくなります。最初の1カ月は、意識して大きめの数字を選んでみることがおすすめです。
朝・夜など貯金する時間を決める
なかなか貯金を習慣づけることが難しい場合は、朝起きたとき、夜寝る前など、時間を決めるといいでしょう。一日のうちならいつでもいいと思っていると、「今日は疲れているから」「仕事が忙しかったから」などと、言い訳をしてしまうことがあります。そこで、「家に帰ったらすぐにお金を入れてマスを塗りつぶす」などと決めておけば、習慣化につながるでしょう。
好みの貯金箱やシート、カレンダーを使う
貯金に対するモチベーションは、使っている貯金箱やシートによっても違ってきます。貯金箱は、途中で集計できるように開閉できるタイプがおすすめです。シートは、イラストがいっぱいの手作りなど、貯金した数字を塗るのが楽しくなるような物なら、やる気も自然とわいてきます。 インターネット上には、無料でダウンロードできるかわいいシートもありますので、探してみましょう。
アプリを使う
今いくら貯まっているのか、リアルタイムで貯金額を知りたい人は、365日貯金アプリがおすすめです。 365日貯金アプリは、カレンダーのように表示される貯金シートの数字をタップすると、マスの色が変化します。達成状況が一目でわかりますし、スマートフォンのホーム画面に常駐させておけば、貯金忘れの防止にもつながります。
365日貯金のおすすめアプリ3選
どのくらい貯まっているのかなどが視覚化できるアプリは、貯金を続けるモチベーションにもつながります。ここでは、365日貯金のおすすめアプリをご紹介しましょう。
■コツコツ毎日貯金(iPhone/Android)
「コツコツ毎日貯金」は、テーマカラーやスタンプ、イラストを自由に選んで、オリジナルの貯金シートが作成できます。貯金の目標、開始日、終了予定日などを設定できますので、管理も簡単。現在の達成率(金額)や埋めたマス数、現在の貯金額なども一目でわかるため、モチベーションアップに役立ちます。かわいいブタのアイコンが目印です。
■365日の貯金1年間のコツコツ貯金をサポート(iPhone限定)
「365日の貯金[1年間のコツコツ貯金をサポート]」は、シートのデザインは非常にシンプルで、数字の入った365個のマスが並び、タップすると色が変わる仕組みです。貯金の使い道を設定できるほか、現在の貯金額、残りの貯金額、貯金額の達成率など、進捗を表示することができます。シンプルで見やすい貯金アプリが欲しい方におすすめです。
■365日貯金チャレンジ(Android限定)
「365日貯金チャレンジ」は、機能重視のシンプルなシートのデザインで、数字が書かれたマスをタップすると色が変わります。また、テーマカラーの変更が可能です。シートの上部に貯金の目標と残りの日数、現在の貯金額、残り貯金額などが表示されますので、目標にどれだけ近づいたのか、一目で確認することができます。
365日貯金は貯金が苦手な方にもぴったり
365日貯金の一番良いところは、ゲーム感覚でできることです。楽しんで毎日貯金していくうちに、「貯金をするのが当たり前」になれば、がんばらなくても続けやすくなります。1日あたりの平均の貯金額は183円なので、コーヒー代と思えば、それほど負担に感じないでしょう。365日貯金は、貯金がいつも続かない方や初めて貯金をする方にも、ぴったりの貯金方法です。
また、365日貯金は1年間続ければ66,795円貯まるという、ゴールがはっきりしています。もし、途中でモチベーションが下がったら、「貯まったお金で何をやりたいか」を思い返してみるといいでしょう。
ルールのカスタマイズやアプリの利用など、自分が続けやすい工夫を取り入れながら、ぜひ365日貯金に挑戦してみてください。