今回のリニューアルの考え方については、坂上にも「賛同いただいています。芸能界の人気者たちが、ニュースや時事、芸能を語ると、どんな意見が出てくるんだろうというところが番組の魅力であるとお互いに一致していますので、『これからもそこを盛り上げていく演出ができるともっと良くなるね』というお話をしています」とのこと。

改めて、坂上の印象を聞くと、「とても真面目で、ニュースや新聞もよくチェックされている勉強熱心な方です。僭越ですが、何十年もこの世界で生きてこられただけあって、ストイックさや妥協を許さない姿勢が、勉強熱心なところにもつながってらっしゃると思います」と、番組に向き合う姿勢に信頼を寄せている。

■コロナ禍で情報番組の視聴率上昇

フジテレビの「情報番組」は、朝の『めざましテレビ』から『とくダネ!』『ノンストップ!』、そして『バイキングMORE』と、この秋からタイムテーブルの大部分を占めることになる。「コロナ禍になり、情報番組の視聴率が上がっているので、正確な情報を出していくということが、視聴者の信頼を勝ち取り、皆さんのニーズに応えることなのではないかと思っています」と認識を語る加藤CP。

「スタジオのメンバーたちが“本音トーク”を展開するというのをベースに、情報をいろんな形で見てもらえるように工夫して、3時間飽きずに見ていただければ」と期待を語りながら、「『バイキング』は最初、地引き網中継をやっていたのがニュースを扱うようになって、やりながらどんどん変わってきた番組なので、これからも変わることを恐れずにいきたいと思います」と、柔軟に対応していく姿勢を示している。

  • 『バイキングMORE』加藤正臣チーフプロデューサー

●加藤正臣
1979年生まれ、東京都出身。慶應義塾大学卒業後、02年にフジテレビジョン入社。人事局に配属後、情報制作局に異動し、『とくダネ!』『めざましテレビ』『めざましどようび』『ザ・ノンフィクション』を経て、『Mr.サンデー』『直撃LIVE グッディ!』で総合演出、『バイキングMORE』でチーフプロデューサーを務める。