三菱地所は9月17日、東京駅日本橋口前に位置する常盤橋街区において開発を進めている「東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)」の街区名称を「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」に決定したことを発表した。
合わせて街区内に建設・計画中の2棟のタワーは、A棟の名称を「常盤橋タワー」に、B棟の名称を「Torch Tower(トーチタワー)」に決定した。
常盤橋タワーは高さ約212m、地上38階(※建築基準法上 地上40階)・地下5階。着工は2018年1月、竣工は2021年6月末予定。ビル就業者向けの共用スペースとして、3Fカフェテリアと8Fラウンジ・カンファレンスルームの2フロアを整備する。
Torch Towerは高さ約390m、地上63階・地下4階。着工は2023年度、竣工は2027年度を予定している。62F・RFには、屋外空間併設の展望施設を整備。57F-61Fには、国際級ホテル(約100室)を誘致する。3F-6Fには、現代の芝居小屋をモチーフにした大規模ホール(約2,000席)、B1F-6Fには商業ゾーン(約4,500坪)を整備するという。
商業ゾーンについては、東京・日本の文化を五感で味わえる飲食店舗とエンターテインメント施設を中心に構成予定。商業ゾーンの一部には、銭湯発祥の地ともいわれる常盤橋ゆかりの温浴施設「常盤湯」を、また広場の一角には横丁空間の整備も予定している。
大規模ホールでは、常盤橋タワーとTorch Tower間に完成する広場(約7,000m2)とのコンテンツ連動により、ダイナミックなイベント展開が可能となる。
また、この広場や呉服橋交差点地下歩行者通路の整備を活用した帰宅困難者支援機能の強化等を行う。なお、ポストコロナ時代のニューノーマルを見据え、「TOKYO TORCH」全体で約2.0ha(=約2万m2)の屋外空間を整備する計画としている。
TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)という街区名称には、「Torch」のもつ「灯り」のイメージと、プロジェクトビジョン「日本を明るく、元気にする」を重ね合わせ、常盤橋街区が、日本を明るく照らす希望の灯りのような存在でありたいという想いが込めたという。