映画『映像研には手を出すな!』(9月25日公開)の完成報告会見が9日にオンラインで行われ、齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波、小西桜子、グレイス・エマ、英勉監督が登場した。

  • 左から小西桜子、山下美月、齋藤飛鳥、梅澤美波、グレイス・エマ、英勉監督

    左から小西桜子、山下美月、齋藤飛鳥、梅澤美波、グレイス・エマ、英勉監督

同作は『月刊! スピリッツ』にて連載中の話題のコミック『映像研には手を出すな!』(作:大童澄瞳/小学館)の実写化作。“最強の世界”を夢見てアニメーション制作を志す3人の女子高校生(齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波)の姿を独特な世界観と共に描き出す。

齋藤は「本当に公開しますか?」と苦笑しつつ「前向きではあるんですけど、ドラマが放送されてから時間が経ってしまったので、今見ると照れくさい」と恥ずかしがる。山下が「映画も素晴らしく面白い作品になっていますので、たくさん魅力を伝えたい」と意気込むと、齋藤は「やばい。私は本当にいいのかなって気持ち……」と、またも弱気に。梅澤は「完成したもの同じ日に観たんですけど、終わった後に3人とも無言で、にこにこしながら見つめ合う、いい時間があった。これはいいものができたなということを実感したので、たくさんの方に観ていただきたいです」とアピールした。

撮影で印象深かったことについて聞かれると、「ワイヤーに吊るされるプロペラスカートのシーン。ワイヤーを操る人が面白がってグワングワンされた」(齋藤)、「部室が関東の秘境だった」(山下)、「初日がドラマの最終回。みなさんの迫力や浅草の熱弁に心動かされて、感動」(小西)、「ドラマの最終話の乱闘シーン。カットの声も聞こえなかった」(グレイス)とそれぞれに挙げる。

一方、梅澤は「ラーメンをすするシーン。ラーメンってすすれるもんだと思ってたし、原作でも金森がメガネをかんざし代わりに挿してラーメンを食べるシーンが好きだったので、気合い入れてやってやろうと思っていったら全然すすれないし、スープを飲もうとしたら汁こぼすし、結構苦戦して」と意外なシーンをチョイス。「完成はいい感じになってたけど、悔しかったというか、もうちょっとできたなと思ったシーンでした」と振り返った。

イベントで流れる本編映像では、齋藤演じる浅草に「小学生~!」「かわいい~!」とキャスト陣も思わず声を上げ、齋藤は「子供すぎる、恥ずかしい! 恥ずかしいです、本当に。あ~恥ずかしい」と大照れ。また「みなさんにとっての"最強の世界"とは?」という質問には、齋藤が「私は『映像研』で浅草を演じてから、周りの方に『人間になってきたね』『明るくなってきたね』とめっちゃ言われる」と明かす。「私を人間にさせてくれた作品ということなので、浅草をやって後輩2人(山下、梅澤)との関係性も変わったし、私も人生の分岐点になった。人としても変化が多かったので、この作品で私の人としての最強の世界が切り拓けました」と語った。

英監督は3人の演技について、「皆さんプロフェッショナルで。的確だし素敵だと思います」と絶賛。「梅澤さんの金森は賢そうに見せるのが爆発的にうまい。びっくりするような漢字の読み方をすることもあるんですけど、非常に理知的に演じるのがうまい」「ツバメちゃん(山下)はセリフがない時が抜群に良いんです。人がしゃべってる時とか、『あ、ツバメだ』と思う」「齋藤さんと僕はあまりしゃべったことなくて、浅草としかしゃべったことない。ド天才ですよね」とそれぞれの良さを説明した。