9月に入り2020年もあと4カ月を切りました。毎年1年があっという間に過ぎてしまうからこそ、毎月の先取り貯蓄の大切さを身をもって感じています。そしてまた9月から年末を迎えるまでは比較的お金の流れがゆるやかなため、1年の中でも比較的お金が貯めやすい時期と言えます。

  • 年末までに10万円貯める!

年末はクリスマスやお歳暮、忘年会など何かとお金がかかってしまいがちですので、計画的にプランを立てつつ、資金の準備も同時にしましょう。今から年末までに10万円をためるには毎月の貯蓄とは別に、月2万5,000円×4回の貯蓄が必要となります。さらに2万5,000円を捻出するためには3つのコツがあります。

1.「予算をシフトさせる」、2.「優先順位が低い出費を減らす」、3.「予算内に収める」です。

予算をシフトさせる

1の「予算をシフトさせる」とは、外食費、レジャー費といった年末に多くかかる費目を年末の予算に取り分けて貯めておくことです。

秋は行楽シーズンですが、できるだけ遠出を避けて近隣の観光スポットへ足を運んで低予算で楽しみましょう。注意点は、買い物をレジャー代わりにしないようにすることです。大型スーパーなどへ家族で行くとそれだけでも、食材を買う食費だけではなく、日用品や被服費、外食費といったほかの出費もふくらみがちです。できるだけこの時期は買い物は最低限にして、あるものを使いながら必要なものだけを買い足す気持ちで過ごしましょう。

優先順位が低い出費を減らす

2の「優先順位が低い出費を減らす」とは、今すぐに必要ではなく、我慢できる出費を先送りしたり、やめたりすることです。

例えば、秋冬ものの服は今あるもので済ませて服飾費を減らしてその分を貯める。美容院やネイルへ行く回数を減らしてその分を貯める。定期購入や月会費がかかるサービスの見直しをしてその分を貯めることなどです。

そしてまた、この10月にはたばこが一箱あたり20~50円の値上げとなり、第三のビールも350mlあたり10円の増税となります(ビールや一部発泡酒は減税)。酒やたばこ、ジュースやお菓子といったし好品を見直すことで、出費を減らすこともできます。

値上がりが続くたばこは禁煙チャレンジをして、仮に1カ月に1箱500円のたばこを15箱吸っていた場合なら、7,500円×4か月で3万円の貯蓄ができるほか、350mlの発泡酒1本150円を毎日2本飲んでいて、週3日を休肝日にした場合、300円×10日×4か月=1万2,000円。ジュースやお菓子の買い置きをせず1日200円節約できたとして、1カ月6,000円、4カ月で2万4,000円のお金が貯めることができます。

このようにし好品の見直しルールを決めて、浮いた分を買ったつもりで貯金箱へ入れて、貯まった金額に応じたクリスマスのプレゼントやディナーが決まるなどの遊びの要素を取り入れたお金の貯め方も一案です。

予算内に収める

3の「予算内に収める」とは、1で予算を貯蓄にシフトさせることで生活費の予算が少なくなりますが、それを守らなくては年末までに10万円を貯めることは難しいでしょう。

しっかりとお金を貯めるためには決めた予算を守ることがとても大切です。予算を守る案としては、月5万円の食費を5週に分けて、1週間1万円としてその中でやりくりをしたり、生活費を月6万円と設定したのであれば、1日の生活費を2,000円と決めてやりくりをしつつ、予定がある日は、前日の2,000円を使わず、合計4,000円の予算にして買い物をするといった工夫をしてやりくりをゲーム感覚で楽しみながらチャレンジしてみてもいいですね。

なかなか節約だけではお金が貯めにくい場合は、副業やアルバイトをしたり、大掃除に向けて片付けをしながら、家にある不要品を売ってお金にするのも一案です。

まずは年末にかかる出費をある程度計算して、出費を洗いざらい書き出して、節約できる出費を見つけてできることからはじめましょう。今から頑張れば、楽しい年末を迎えることができるはずです。