――倫太郎が変身する仮面ライダーブレイズについて、最初に出会ったときはどんな風に感じましたか。

すでにポスタービジュアルでブレイズの姿が確認できると思いますが、とてもカッコいいんです。ブレイズは水の戦士なので、とてもなめらかな動きで剣をふるい、立ち回るのが大きな特徴となります。僕自身もアクションシーンを経験しましたが、ブレイズのスーツアクターをされている永徳さんと話し合って、いろんな動きにチャレンジしています。倫太郎のアクションは、永徳さんに助けられている部分がとても多いですね。つい先日、初めて「変身」シーンを撮ったんです。ポーズを決めていると、「自分はいま仮面ライダーを演じているんだなあ……」という実感がわいてきて、ジーンとしましたね(笑)。

――発表会見では、神山飛羽真を演じる内藤秀一郎さんがセイバーの変身ポーズを披露されていましたが、倫太郎の変身ポーズはまた異なっているのでしょうか。

変身ベルトは同じタイプですが、ポーズはぜんぜん違います。永徳さんと相談して、僕のアイデアも組み合わせてもらいながら作っていったんです。剣を回しながらポーズを決めるのが難しいところなのですが、事前に練習を重ねて本番に臨みました。『仮面ライダー龍騎』で剣を武器にする「仮面ライダーナイト」が好きだったこともあって、剣を持ってのアクションにはずっと憧れていました。変身に関しては、ただポーズを取るだけではなくて、なぜここで自分が変身するのか、その"意味"を考えながら、「変身!」というかけ声も含めて「演技すること」を強く意識しています。

――これまでのドラマ出演と比べて、「仮面ライダー」シリーズならではの撮影を体験されたことなんてありますか。

与えられた「役」を演じる、ということでは他のドラマの現場と"変わった"印象はありません。台本や設定を読み、これをどう伝えていくか自分の中で考えて、演技として表現するという作業は同じです。しかし、素面の人間からヒーローへと"変身"することや、グリーンバックを使った合成カットがたくさんあるので、そういうときだけは「これが"特撮"作品なんだな」と実感しますね。グリーンバックは初めての体験でしたから、周りに何もないところで「ここは異世界なんだ」と想像しながら演技をするのは難しいものです。

――放送が始まれば、セイバーと同じくブレイズ/倫太郎にもたちまち人気が集まると思います。山口さんの身近にも、仮面ライダーファンの子どもたちはいらっしゃいますか?

近所に小さい男の子がいますので、彼らにブレイズのことを好きになってもらいたいです。変身ポーズのマネをして、遊んでくれたらうれしいですね(笑)。飛羽真役の内藤(秀一郎)くんもそうなんですが、僕も子どもと一緒に真剣になって遊んでしまうようなタイプなので、たくさんの子どもたちが仮面ライダーブレイズのファンになってくれることを願っています!

――まだ始まって間もないと思いますが、『仮面ライダーセイバー』の撮影の日々をすごしている中でいちばん"楽しいこと"とは何でしょうか。

うーん……。いまは現場に行って撮影して、家に帰って、また現場……という毎日なのですが、そんな生活自体が楽しいんです。楽な仕事では楽しくないといいますか、タイトなスケジュールで、忙しくて、厳しいまでのクオリティが求められる仕事ができることに、楽しさを感じています。連日の撮影で疲れていても、よりよい作品を作ろうというスタッフのみなさんの思いが熱くて……、そういう姿勢を見ていると、僕たちキャストも感化され、「もっと頑張ろう!」と元気が出てきます。それが一番"楽しいこと"だと言えます。

――みなさんの熱意が作品の面白さとなって表れるのは間違いないですね! それではいよいよ放送が始まる『仮面ライダーセイバー』での仮面ライダーブレイズ/新堂倫太郎の見どころをひとこと、お願いします。

倫太郎は戦闘に長けているので、剣を使ったアクションシーンにご注目ください。もちろん変身後のブレイズもものすごいアクションをしているので、期待してほしいです。また、現実世界のことを本でしか知らない倫太郎が、飛羽真たちと絡んだときの会話のズレ具合が面白いと思いますので、そんな倫太郎の"コミカル"要素も楽しんでいただけたらうれしいです! どうぞよろしくお願いします!

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