2026年度前期の連続テレビ小説『風、薫る』(NHK)でW主演に抜擢されるなど、注目を集めている俳優の上坂樹里。昨年7月に20歳を迎えた上坂は、朝ドラ主演が決まった2025年を「環境が大きく変わった、夢のような1年」だったと振り返る。上坂に撮影中の朝ドラへの思いや20代の目標など話を聞いた。

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    上坂樹里 撮影:奥西淳二

『Seventeen』専属モデルを務めつつ、俳優としても数々の作品に出演するなど注目を集める上坂。明治時代に看護の世界に飛び込んだ2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフに描くバディドラマ『風、薫る』では、オーディションで2410人の中から見上愛とのダブル主演に選ばれ、主人公のひとりである大家直美(おおや・なおみ)役を演じる。

『風、薫る』にクランクインして約3カ月。撮影の感想を尋ねると「毎日すごく刺激的です」と笑顔をみせる。

「まだクランクインしてから3カ月ですが、お芝居をすることの楽しさや、大変さを感じることができて、とてもやりがいを感じています。考えることがとても多いので難しさを感じることもありますが、そういう時間もすごく幸せだなと思っています」

朝ドラ初出演で主演を務める上坂。撮影に入ってからは、生活面で変化を実感したという。

「今は朝ドラの撮影が生活の中心になっているので、撮影以外の時間もずっと頭の片隅には朝ドラがあって、生活が変わったな、と感じています。改めて自分が『風、薫る』の主人公の1人に選んでいただけたんだという実感にも繋がっていますし、すごく温かい現場の空気感に包まれながら日々撮影に臨めているこの日常が、すごく幸せです」

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朝ドラは、小さな頃から家で「日常の一部」として見ていたこともあり、俳優業を始めてからの一番の夢だったと語る上坂。現場でも、喜びを感じる瞬間があると語る。

「メイクさんと朝の支度をしている時、スタジオの前室のテレビで事務所の先輩の高石あかりさん(高ははしごだか)がヒロインの『ばけばけ』を見ているんですが、そこでメイクさんと『次は樹里ちゃんが流れるって考えたらすごいよね』と話していて。そんな時は一気に実感が湧いてきますし、喜びも感じます。長いシーンや大切なシーンを撮り終えた後も、一つひとつ乗り越えられていることに喜びを感じます」

演じる大家直美は、信じられるのは自分の力と運で、目的のためには多少のうそやズルをもいとわないという人物。上坂は、そんな大家を演じることにやりがいを感じているという。

「シーンによって試行錯誤する日々です。大家直美という子はすごく人間味にあふれていて、生きるのに貪欲な、とても強い女性です。シーンや人によって顔が変わったり、キャラクターが変わったりする人なので、難しさも感じています。しかし演じるうえでの楽しさがあり、すごくやりがいを感じられる役だなと思います」