2020年のお盆休みは、新型コロナウイルス感染拡大の収束がつかないなか突入した。政府の「Go To Travel キャンペーン」も7月22日から実施されているが、果たして実際に実家に帰省した人はどのくらいいるのだろうか。

そこで今回はマイナビニュース会員506人に「コロナ禍での帰省」についてアンケート。実際に帰省した人にその理由や感染予防対策について聞いてみた。

  • 32%がコロナ禍でも実家に帰省 - 帰省した理由を聞いてみた

    32%がコロナ禍でも実家に帰省 - 帰省した理由を聞いてみた

コロナ禍で帰省した人は32.2%

  • 今年は帰省しましたか? またはこれからする予定ですか?

    今年は帰省しましたか? またはこれからする予定ですか?

Q.今年は帰省しましたか? またはこれからする予定ですか?

・はい……32.2%
・いいえ……67.8%

マイナビニュース会員を対象に、今年は帰省をしたか、またはこれからする予定であるか聞いてみた。その結果、「ある」は32.2%、「いいえ」は67.8%だった。

7割が帰省をあきらめたと回答したものの、3割以上がコロナ禍でも帰省する(した)ことがわかった。その理由はどのようなものなのだろうか。

帰省することにした理由を教えてください

男性/52歳/千葉県 「同じ県内なので例年通りの帰省」

男性/53歳/長崎県 「距離的に近いし安全策を万全にしてたから」

男性/50歳/東京都 「父が一人暮らしのため」

男性/55歳/鳥取県 「初盆で先祖供養のため。」

男性/47歳/埼玉県 「今年親父が亡くなったから」

女性/56歳/東京都 「遠距離の高齢の親が心配だから」

男性/36歳/滋賀県 「充分に感染症対策を施したうえで決めたから」

女性/63歳/兵庫県 「墓参りが目的でした」

男性/54歳/埼玉県 「どうしても、行かないとならない用事があるので」

女性/46歳/神奈川県 「今後もっと悪い状況になり、会えなくなる気がするから」

女性/44歳/埼玉県 「高齢だし、もういつ会えるかわからないからどうしても会いたかったから」

帰省した理由としては、「同じ県内だから」など、実家との距離が近いというものが目立った。感染者が多い首都圏から、感染者が少ない地域への移動はさすがに考えてしまうが、県内や市内であれば双方とも"帰省"という感覚ではないのかもしれない。法事や急用などどうしても行かなければならない用事があるという理由や、「お墓参りは恒例行事だから」という声もあった。

また、親や祖父母が病気や高齢のため、「どのような様子なのか自分で確かめたい」「実家の手伝いをしたい」「力づけたい」など、実家の家族を心配する声も多い。今はオンラインで様子がわかるとはいえ、実際に会ってみないとわからないこともたくさんある。今後、第2波・第3波が予想されているためか「もっと状況が悪くなりそうなので会えるうちに」といった意見もあった。

それでは実際に帰省した人は、どのようなことに気を付けてふるさとに帰ったのだろうか。

帰省をするうえで、気を付けたことはありますか?

男性/48歳/埼玉県 「他人と接触の可能性がある公共交通機関は利用せず、自家用車で帰省する予定です」

男性/39歳/京都府 「できるだけ人に会わないで実家も顔を見せる程度」

男性/50歳/東京都 「レンタカーを借りて、泊まらずに数時間だけ滞在した」

男性/47歳/奈良県 「親戚各自が集結するのを避けて日程を調整しました」

男性/55歳/北海道 「人前での飲食はしない」

男性/31歳/東京都 「極力行く前までは人混みの多い場所を避けた」

男性/49歳/東京都 「高齢の両親にコロナを感染させないようにするため、消毒とソーシャルディスタンスを意識した」

女性/44歳/埼玉県 「マスク、消毒は必ずして車で移動して車で寝た。外出はしなかった」

多かったのは、感染予防のために公共交通機関ではなく、車を利用したという回答だ。不特定多数の人が利用し、三密になる可能性が高い電車やバスを避け、家族だけで車を使って移動する。例年、サービスエリアや観光地に寄るけれど、今年はどこも寄らずに帰宅したという声もあった。実家での寝泊まりは止め、車の中で寝たという人も。

もちろん、消毒・マスク・ソーシャルディスタンスは基本。帰省を決めたからには感染予防グッズをバッチリそろえ、感染しないように前もって人混みの中に出ないようにしたなど徹底していた人も珍しくない。実家の滞在時間は極力短くし、飲食せず顔を見せて帰宅した人も多かった。

親が心配なので帰省! でも感染予防対策はしっかり

いかがだったろうか。帰省を決めた人の多くは、新型コロナは拡大しているとはいえ、実家の家族が心配なので帰省することにしたという理由が多かった。外出自粛中は帰省できず、今を逃したらまたしばらく会えなくなるというのではという思いも、帰省する気持ちを後押ししたようだ。

もちろん、感染しない・させないために、感染予防対策はしっかり。例年のように「実家で羽をのばす」というわけにいかず、短時間の滞在にとどめた人が圧倒的に多かった。のんびりはできなかったものの、実家の家族と直接顔を合わすことができ、安心した人も多かったことだろう。

調査時期: 2020年8月16日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 506人
調査方法: インターネットログイン式アンケート