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【この記事のエキスパート】
雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家:上島 佳代子

雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家:上島 佳代子

雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家・コピーライター。そして時にカメラマンやスタイリスト、ライターとして、広告や雑誌、テレビやWebなど様々なメディアのニーズに応えるクリエイター。世界のリネンを巡る旅をライフワークに、リネンの歴史や現在のリネン産業についても造詣を深める。NHK『美の壷』のテーマ「麻」に出演。雑貨アーティストとして企業との商品開発や保育士・幼稚園教諭のための雑誌にも携わり、小学生の雑貨教室、母親のための雑貨教室、リネンの教室など、雑貨を通して暮らしを楽しむ活動も行っている。またワイヤーワークや木工、ソーイングなど様々な素材の作品をメディアやワークショップを通して発表するなど、多岐に渡って活動中。『アトリエ ペルメル』主宰。


レース糸を使った作品は、繊細な模様や立体感が特徴的。コースターやアクセサリーなどの小物から、バッグやストールなどの大型の作品まで表現の幅はさまざまあります。この記事では暮らしのリネン研究家の上島佳代子さんと編集部がおすすめするレース糸をご紹介します。

レース糸の選び方

アクセサリーやコースターなどの小物雑貨から、バッグやショールなどの大型作品まで、レース糸でつくれる作品はさまざま。せっかくなら、作品に合わせたレース糸を選定したいですよね。

ここでは、暮らしのリネン研究家の上島佳代子さんのアドバイスをもとに、レース糸の選び方を紹介します。ポイントは下記の3つ。

【1】素材&加工
【2】糸の太さ
【3】糸の撚り方
【4】タティングレース用の糸もチェック

上記の3つのポイントをおさえることで、より具体的に自分に合うレース糸を選ぶことができます

レース糸は加工や撚り方によって作品の見た目が変わるので、選び方は非常に重要! また、素材や太さによって扱いやすさにも変化が生じます。初心者の方はとくにしっかり比較して選びましょう。

素材や加工で選ぶ

まずは、糸の素材や加工に着目してみましょう。レース糸の主な素材は、シルク・綿・レーヨン・麻など。まずは素材の特性について理解を深めましょう。

素材によって見た目だけでなく、強度なども変わるので、つくりたい作品に合わせて選ぶのがベター。合わせてラメなどの加工がされた糸を選べば、作品の雰囲気も大きく変わります。

ワンランク上の上質さを求めるならシルク素材

出典:Amazon

一般的な綿素材に比べ値は張りますが、高級感を出せるのはシルク素材の糸です。特徴は、なめらかな手触りと艶のある光沢。天然素材ならではの贅沢な質感を活かして、ウェディング用の作品づくりにも適しています。特別な日のプレゼントにも。

丈夫さや編みやすさを重視するなら綿素材

出典:Amazon

前述しましたが、レース糸の素材で主流となっているのは綿素材です。伸縮性にすぐれているため、編みやすいのが特徴。さらに丈夫なので、作品にも安定感が出ます。使い勝手の良さから初心者にも向いている素材。商品によっては表面加工で、シルクのような質感を表現したものもあります。糸の加工方法にも着目してみてください。

強度や手触りを変えるレーヨンや麻素材

出典:Amazon

化学繊維のレーヨンは、シルクに似た光沢と、上品な手触りが特徴的。独特の艶感で美しい編みあがりです。麻素材はナチュラルな質感が魅力。繊維が丈夫なため、強度もあります。レース糸によっては、綿素材にレーヨンや麻素材を撚り合わせ、質感を変えているものもあるので、チェックしてみましょう。

かすり染めやラメ加工でイメージを変えて

出典:楽天市場

作品の雰囲気に合わせて、加工された糸を探すのもひとつの手。注目したいのは、ラメ加工やかすり染め加工です。

ラメ加工はきらびやかな印象を強調します。アクセサリーや小物雑貨のアクセントとしても使うことも。単色使いでも存在感のある作品をつくることが可能です。かすり染めのレース糸なら、ナチュラルな雰囲気に。子ども用の小物や洋服づくりにも適しています。

レース糸の太さにも注目

レース糸にはさまざまな太さがあります。作品の大きさや、風合いに関わるので購入する際には注意が必要! 糸の太さは「番」または「#」のどちらかで表記されます。数字が大きくなるほど、糸が細くなるので覚えておきましょう。

注意したいのは、メーカーによって太さに若干の差が出る場合があるということ。手芸本などを参考にして作品をつくるときは、同じメーカーの材料を選ぶと失敗も少なくなります。

初心者は20番のレース糸が扱いやすい

出典:Amazon

標準的なレース糸の太さは、20~40番といわれています。糸が細いと扱いも難しくなるので、初心者は20番から始めるのが無難。太めのレース糸はさまざまなメーカーが出していて、バリエーションも豊富です。

バッグや洋服などの大型の作品や、厚みをもたせたい作品にも適していますよ。

小物づくりには細めのレース糸をセレクト

出典:Amazon

80番を超えると、糸はかなり細くなります。繊細な表現が可能になるので、レース模様や花などのモチーフづくりにぴったり。

細い糸で大型作品をつくろうとすると、時間がかかってしまいます。つくるならアクセサリーなどの小型作品がいいでしょう。

糸の撚り方で風合いや手触りに違いが出る

出典:Amazon

糸の撚(よ)り方でも、質感や手触りに違いがでてきます。まずおさえておきたいのは撚りの意味。撚りとは、ねじり合わせる加工方法のことです。レース糸はいくつもの繊維をねじり合わせることで1本の糸に仕上げています。

撚り具合を表す単位は「T/m」。1,000T/m以上は、強く撚り合わせた糸です。模様がはっきりでるので、作品の網目を印象強く際立たせてくれるのが特徴。一方、甘く撚り合わせた糸は500T/m以下で、やわらかい雰囲気の作品づくりに適しています。

タティングレース用の糸も!

出典:Amazon

針を使わず、シャトルや手で編んでいくタティングレース用の糸もあります。手を使って作業するため、普通のレース糸よりも滑りがいいのが特徴。

メーカーによっては、技術レベルに合わせて糸の太さを選べます。技術が上達したら、より細い糸で繊細な作品づくりに挑んでみましょう。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)