SB C&Sは8月20日、新型コロナウイルス感染症の拡大によりテレワークを導入する企業の急増に伴い、仕事でビデオ会議を利用する機会がある人を対象に「ビデオ会議に関する意識調査」を実施したと発表した。

調査対象は、20~69歳の仕事でビデオ会議システムを利用する機会がある男女400名で、調査期間は2020年7月11日~13日。

同調査によると、テレワークの導入により影響を受けている業務は、「社内会議が(69.5%)」と一番多く、「社外会議(49.8%)」、「報告・相談(37.8%)」と続くことが分かった。また、営業する機会や営業を受ける機会について、ともに7割以上の人が減ったと回答しており、ビデオ会議が浸透しつつあるものの、テレワークにより営業機会が減少している結果が得られた。

  • テレワークの導入により影響を受けている業務(複数回答n=400)

次に、ビデオ会議の利点についての質問に対しては、「移動時間や交通費が減る(80.0%)」の回答が一番多く、「無駄な会話が減る(42.8%)」、「会議室の確保が不要(40.3%)」と続き、時間短縮や手間の削減が上位になった。また、対面会議と比較してビデオ会議の方が、時間が短縮されると感じる人は約4割で、その短縮時間の平均は23.2分という結果となった。

  • ビデオ会議にはどのような利点があると感じるか(複数回答n=400)

ビデオ会議が主流になる一方で、対面での会議に変化があったかどうかの問いに対しては、「無駄な会議が減った(45.0%)」の回答が一番多く、「時間をより意識するようになった(28.0%)」、「事前の準備をしっかりするようになった(19.5%)」と続いた。同社はこの結果を受け、テレワークやビデオ会議の普及は対面での会議にも良い影響を与え、より時間を効率的に使えるとしている。

  • ビデオ会議が主流になる一方で、対面での会議に変化はあったか(複数回答n=400)

対面会議で重視することについては、第1位が「相手の表情をよく見る(42.5%)」、第2位が「相手に伝わりやすい言葉を使う(41.8%)」、第3位が「発言のバランスを気にする(34.8%)」という結果が得られた。一方で、ビデオ会議をするときに重視することの第1位は「相手に伝わりやすい言葉を使う(41.3%)」、第2位は「発言のバランスを気にする(35.0%)」、第3位は「会議の議題や流れをしっかり検討する(32.0%)」と、それぞれ重視するポイントが異なることがわかった。

  • 対面会議とビデオ会議で重視すること(複数回答n=400)

最後にテレワークの導入により、今後どのようなビジネススキルが重要になると思うか、という質問に対しては、「自身の意図を正確に伝えるコミュニケーション力(58.5%)」が一番多く、「見やすく、わかりやすい資料作成力(52.5%)」、「会議の適切な設定、進行能力(45.3%)」と続いた。

  • テレワークの導入により、今後どのようなビジネススキルが重要になると思うか(複数回答n=400)