映画『事故物件 恐い間取り』(8月28日公開)の公開直前 納涼怪談イベントが19日に都内で行われ、亀梨和也、奈緒、松原タニシ(原作)、よゐこ(有野晋哉、濱口優)が登場した。

  • 亀梨和也

    亀梨和也

同作は芸人・松原タニシによる同名のベストセラーノンフィクションを映画化。前の住人が自殺・殺人・孤独死・事故などで死んでいる"事故物件"に転々と住んでいるタニシの実話をベースに、売れない芸人・山野ヤマメ(亀梨)が様々な怪奇現象に遭遇していく様子を描く。

夏らしく浴衣を見にまとい登場した亀梨と奈緒、松原。古来より霊と深い関係を持つ水辺(釣り堀)が会場ということで、松原は「めちゃくちゃ(関連)あります。事故物件自体が川を埋め立てられた後に建てられた場所とかもあるみたいです」と話し、会場を怖がらせる。亀梨が「ところで、なんで浴衣じゃないんですか?」と松原につっこむと、「共有してくださいよ」と反論する松原。亀梨は「タニシさんNGですね」と言って仲の良さをアピールした。

通常は釣り堀として利用されている会場にかけ、登壇キャストが足元に置かれた釣竿を引き、怪談トークテーマを釣るコーナーへ。まずは「背筋の凍る恐怖体験」を釣り上げた亀梨が「映画の出演の話をいただいた時から始まりまして、タニシさんとお会いする日は何か起こるなと思っていました。先日、奈緒さんとタニシさんが野球の生放送のゲストで来ていただいた時の出来事だったんですが、その時もスタッフさんの車がパンクしました……。映画が公開されたら早急にタニシさんと距離を取りたいと思います(笑)」と振り返る。

さらに「あとは普段から使っているアクセサリー入れがあって、いろいろな方達と撮った写真をそこに飾っているのですが、それが急に落ちてきました……。タニシさんとは仲良くしていただいているんですが、お会いするのは4年に1度くらいのペースでいいかなと思います(笑)」と語る亀梨に、松原は「オリンピックじゃん!」とつっこむ。松原からは「僕の周りでも……いい感じになった女の子とハイキングに行ったんですが、20メートルくらいの木がその女の子に倒れてきたんですよ」というエピソードが飛び出し、亀梨が「映画もそうですが、タニシさんの周りには何か起こりますよね」と乗っかると、松原は「映画が公開されることで霊さんたちもテンション上がっているんじゃないかと思います」と霊の気持ちを代弁した。

続いて「身近で起きた恐怖体験」を釣り上げた奈緒は「私の母が、古い家具が好きで、フリマアプリでとある時計を購入した時に、“壊れているので使えません。オブジェとしてご利用ください”って書いてあったのに、うちに届いたら動き出したんです。そこで母が『時計が動きました』って連絡をしたら、その方が急に泣き出して、実はその女性のお父様が最近亡くなられて、そのお父様がいつも骨董品を買いに行かれていたので、“父が御礼に上がったんだと思います”と言ってくださったんです。今でもその時計を大事にしているんですが、一度止まっていたのに、お盆に入ってカチカチとまた動きだしたんです……」とエピソードを披露。「完成度高すぎて鳥肌立ちますね。100点です。本を出しましょう」と松原も大絶賛していた。

さらにもう1本残ったリールを亀梨が釣り上げると、「※背後に注意※」という文字が。キャストも戸惑う中、サプライズ登場したのは、白装束に包まれた“よゐこ”の有野晋哉と濱口優。登場した2人に、亀梨は「びっくりした!」と驚きを隠せない様子だが、「時期が時期じゃなかったらもうちょっと近くにいたんですが……」(有野)と、「幽霊もソーシャルディスタンスです」(濱口)と話し、早速会場を沸かせた。

現場でのエピソードを尋ねられた有野は「恐怖体験ありますよ! 撮影の日、照明さんがバタバタしてて、切れないはずの照明が切れて、撮影自体が押したんですね。で、クランクアップで場をなごますつもりで、“この役でブルーリボン賞狙います!”って話したら、亀梨くんが“ブルーリボン賞はそんな簡単なものじゃない!”って言ったんですよ。怖かったですね(笑)」と暴露する。濱口は「俺らは役柄では大物芸人なんですが今日のイベントでは松原タニシには何パターンも衣装が用意されていたのに、俺らにはワンパターンのみでしたよ(笑)」と恐怖体験のエピソードが披露された。

最後には亀梨が「いよいよ来週公開となります。この夏の思い出の一つとして、たくさんの方の胸に残る作品になって欲しいなと思っています」と締め括った。