俳優の唐沢寿明が主演するテレビ朝日系ドラマ『24 JAPAN』(10月スタート ※全24話、放送枠未定)の新キャストが24日、発表された。
世界的大ヒットシリーズ『24』オリジナル版のシーズン1をベースに、“日本初の女性総理”誕生への期待が高まる総選挙当日の24時間を克明に描写する同作。唐沢が日本版ジャック・バウアー=獅堂現馬を、仲間由紀恵が日本初の女性総理候補・朝倉麗を演じる。
そして、栗山千明、池内博之、朝倉あき、村上弘明、佐野史郎が、主人公・現馬とともに「総理候補暗殺計画の阻止」という極秘任務にあたるCTU(テロ対策ユニット)メンバーを演じることが今回発表された。
栗山が演じるのは、現馬からの信頼も厚いCTU第1支部A班のチーフ・水石伊月。池内が演じるのは、伊月の恋人で、独善的な行動を取りがちな現馬に反発心を募らせるA班の暗号解析係長・南条巧だ。この2人と現馬は、過去の“ある出来事”をめぐってワケありの関係性であり、この複雑な人間関係がさまざまなトラブルを巻き起こしていく。
そんな2人の隣で堅実に仕事を続けるのが、朝倉演じるA班の暗号解析係・明智菫。いきなりの指令で帰れなくなった事件当日、次々と降りかかる情報解析に手を焼くことになる。
メンバーを取りまとめるのが、村上演じるCTU東京本部長・郷中兵輔。「CTUの中に“暗殺計画に関わる内通者”がいる」との情報を入手した彼は、現馬にその機密調査を依頼する。郷中が現馬に託した闇の調査によって、物語は思わぬ方向へと激しく揺れ動く。
さらに、佐野演じるCTU東京本部の第1支部長・鬼束元司が、怪しい動きを見せる。出世第一主義の食えない男である鬼束は、現馬に忍び寄り、暗殺計画の極秘情報をつかむよう指示するのだが…。
唐沢は「皆さん、それぞれの役柄にはまっていて、それが良いチームワークとして画面に出ていると思います。撮影自体がスピーディーに行われていて、ワンカットでの撮影も多いので、雰囲気は舞台のようです。そういった現場での緊張感や臨場感が画面を通して伝わると思います」と力強く語った。
唐沢と今回発表された新キャストのコメントは以下の通り。
■唐沢寿明
CTUのセットを見た瞬間、「カッコいい!」と思いました。メンバー全員、スタジオに立った瞬間にその気になれるセットでした。CTUのメンバーも皆さん、それぞれの役柄にはまっていて、それが良いチームワークとして画面に出ていると思います。撮影自体がスピーディーに行われていて、ワンカットでの撮影も多いので、雰囲気は舞台のようです。そういった現場での緊張感や臨場感が画面を通して伝わると思います。個性豊かなメンバーが今後どんな風になっていくのか、楽しみにしていてください。
■栗山千明
唐沢さんをはじめ、キャストの皆さまが気さくに話しかけてくださってうれしいです。本番では、かっこよく緊張感のあるお芝居に、私も身が引き締まります。また、CTUのかっこいいセットがプロフェッショナルな仕事場の雰囲気を作り出してくれているように思います。班長室がロフトのように、上にある作りなので、班長室のブラインドから様子を伺われたり、逆に私たちが班長室を見上げたり…。心理戦を盛り上げてくれると思います。正直、撮影はまだそんなに日が経っていないので、あまりお話しできるエピソードはないのですが…。電話の子機を唐沢さんが放り投げ、私が受け取るお芝居があったのですが、どうもスマートに受け取れず…苦戦しました(笑)。
■池内博之
唐沢さんとは2度目の共演で、自分が尊敬できる俳優でもあります。今回は長い期間での撮影になるので、非常に楽しみです! そして、オリジナル版のニーナに相当する役を演じる栗山さんとの絡みも楽しみです! 先日CTUのセットで撮影がありましたが、オリジナル版に引けを取らないセットです。こんな素敵な環境でお芝居をさせてもらえるんですから、これからの撮影も非常にワクワクしてます。CTUメンバーの中には初共演の方もいらっしゃいますが、日本版ならではの面白さが作品に反映されるよう、頑張っていこうと思います。ぜひ皆さん、『24 JAPAN』を楽しみにしていてください!
■朝倉あき
皆さん緊張感のあるキャラクターを演じられていますが、撮影以外の時はとても和気あいあいとした雰囲気で、そのギャップに驚いています。私はまだまだ緊張しっぱなしなのですが…(笑)。撮影は始まったばかりですが、実は朝倉麗党首の名前がセリフに出てくるとき、毎回返事をしそうになってビクッとしています(笑)。早く慣れたいです。そんな中、CTUのセットに入るとグッと気合が入る感じがしますので、役作りの上ではとても助けられています。あと、ちょっと薄暗いのがとても居心地が良くて(笑)。気が付くと、つい、いつまでもセットに居てしまいます。なので、ちょこちょこセットから出て休憩するのを心掛けています。
■村上弘明
私はできあがったばかりのCTU本部で、撮影初日を迎えました。唐沢さんをはじめ栗山さん、池内さん、CTUメンバーがあまりにもセットになじんでいて、初日のセット撮影とは思えないほどでした。それぞれのキャラクターが表情や雰囲気に表れていて、それによって私も緊張感と躍動感を保ちながら、CTUを取りまとめる本部長の役に入っていけたと思っています。CTUセットの“本物と見紛うほどのスケール感と精巧さ”は、いやがうえにも演者側のテンションを高めてくれます。それと相まって、オリジナル版を日本版に移行する上での取捨選択が、メンバーの佇まいや芝居の中に見えます。それぞれの役者としてのキャリアの中で培われたものが1つに集結している気がしました。まさに日本版に見事に転化したと言えるかもしれません。
■佐野史郎
唐沢さんとはここ数年共演が続いていることもあり、新しいドラマなのに、ずっとCTUで共に過ごしてきた空気が流れているように感じています。昨年、腰椎骨折をしてしまい、アクションが要でもあるこのドラマへの参加を、実はとても心配しておりましたが、おかげさまで順調に回復しており、いきなりの唐沢さんとのアクションシーンもなんとか乗り越えることができ、胸をなで下ろしております。また、新型コロナウイルス感染予防のため、スタッフの皆さんには徹底的に除菌できるよう配慮していただいており、唐沢さんもマイ除菌スプレーで、共演者に触れるカットの時は直前に手を殺菌するなど、現実の“目に見えないもの”への恐怖とドラマの内容がリンクし、非常に緊張感のある現場となっています。
CTUのセットはオリジナル版とほぼ同じなので、オリジナル作品に敬意を払いつつ、銃社会ではない日本で、どのようにCTUという国家組織にリアリティーを与えられるのか、セットがあるという事実を前に探っていければ、と思っています。登場人物全員が秘密を抱えているように思われますし、言葉を放つときの音量やニュアンスなど、セットに動かされている部分もあります。セットもまた重要な登場人物の1人のようでもあり、上下左右、身体、視線、気配を巡らせるので、とても繊細な作業が続くことになりそうです。CTUメンバーとこれからどのように息を合わせていけるのか、とても楽しみにしています。