女優の深田恭子が主演するフジテレビ系ドラマ『ルパンの娘』(毎週木曜22:00~)が10月から連ドラで復活することが22日、分かった。

  • (左から)小沢真珠、渡部篤郎、深田恭子、栗原類、どんぐり=フジテレビ提供

横関大氏の同名小説が原作の同ドラマは、昨年7月期に前シリーズを放送。深田演じる泥棒一家“Lの一族”の娘・三雲華が、警察一家の息子・桜庭和馬(瀬戸康史)との許されざる恋愛を描くラブコメディだ。

前作で、運命的な出会いから恋に落ちたものの、“Lの一族”が全国指名手配されたため、愛し合いながらも永遠の別れを決意した華と和馬。しかし、最終回で尊の機転によって「Lの一族は死んだ」ことになり、華と和馬は結ばれた。

今作は、彼らのその後を描いていく続編。さまざまな障害を乗り越えた末に、夢にまで見た新婚生活を手に入れた華と和馬。しかし、華が死んだことになっている“Lの一族”であるため、2人はあくまで事実婚。前作で警察一家・桜庭家の長年の夢であった捜査一課の刑事となった和馬だったが、今作では“Lの一族”の娘・華と交際していた責任を取らされ、所轄に左遷されていた。

華との結婚は職場ではもちろん秘密で、和馬は独身と偽ることに。華と和馬は、隣人の声が丸聞こえなほどオンボロなアパートで2人きりの新婚生活を始める。ようやく2人きりのつつましくも幸せな生活を手に入れたのもつかの間、華たちの隣人がトラブルを起こしたことで、隣に住む華にも警察が聞き込みに来るというピンチが。華を逃がし、その危機を救った華の父・尊は、今後の2人の身を案じ結婚祝いとして豪華なマンションを2人にプレゼントする。

しかし、そのマンションは尊たち“Lの一族”の新居にもつながっている二世帯住宅で…。そんな折、華の兄・渉が大きな盗みのターゲットを発見。“Lの一族”は本格的に再始動する。泥棒家業とは縁を切り、愛する和馬と平穏な日々を過ごす「普通の主婦」になりたいと願う華の運命は一体…。

華の父・尊役の渡部篤郎、母・悦子役の小沢真珠、兄・渉役の栗原類、祖母・マツ役のどんぐり、祖父・巌役の麿赤兒、和馬の祖父・桜庭和一役の藤岡弘、、父・桜庭典和役の信太昌之、母・桜庭美佐子役のマルシア、さらに、幼なじみの華に思いを寄せる泥棒・円城寺輝役の大貫勇輔も続投する。

深田は「前作の終盤に、現場では『続編があったらいいですね』と話していましたので、それが現実となった驚きと喜び、そして何より皆さんと再会できるうれしさでいっぱいです。自分で言うのも何ですが、こんなに大好きなドラマに再び出演させていただけて本当に幸せです。お芝居はもちろんですけど、歌ったりするミュージカル調のシーンは、楽曲もステキだったので今回も楽しみです。今回は事実婚ではありますが結婚していますので、前回とは違った純愛の形をお届けできたらいいなと思っています。新たな要素もたくさん加わって、“Lの一族”が帰ってまいりますので、ぜひ楽しみにしていてください」と呼びかけた。

瀬戸は「続編の話を聞き、個性豊かな共演者の方々とまたご一緒できると思うとワクワクします。そして、監督をはじめスタッフの皆さんとのチームワークも素晴らしかったですし、今までやったことのない本格的なアクションに生身で挑戦したり、踊ったり、歌ったり…。いろいろな意味で大好きな作品でしたし、役者人生でとても印象的な作品でした。その『ルパンの娘』が帰ってくる!!! 興奮しないわけがないです! “真面目に思いっきりふざける“をテーマに、さらにパワーアップした『ルパンの娘』を皆さんに届けたいと思います」と意気込む。

原作の横関大氏は「昨年の初回の放送を見たとき、とても大きなエンタテイメントが始まるような、そんな興奮を覚えました。今は大変困難な状況ですが、深田恭子さん、瀬戸康史さんをはじめとする演者、スタッフの皆さんが、どんな『ルパンの娘』で世の中を明るくしてくれるのか、今から期待しております」とコメント。

稲葉直人プロデューサーは「続編を作らせていただけると聞いたときは、正直驚きました。後半伸び続けた視聴率は最終回9.8%(世帯、ビデオリサーチ調べ・関東地区)と大台に届かず、Twitterも世界2位と『あとちょっとだったのに…』と勝手に落ち込んでいたので。そうしたら、リアルタイムよりも録画視聴の方が多かったり、配信でとても多くの方に見ていただいたり、続編の声が多く寄せられていました。そうしたことが、この続編へとつながったのだと思います。もう感謝の念しかありません。こうなったからには、閉塞感ただよう今の生活に一服の清涼剤となるように、1週間のうち1時間だけでも何も考えずに笑ってもらえるように、ちょっとだけ元気になってもらえるように、全スタッフ・キャストと力を合わせ、突き抜けたコメディーを全力で作りたいと思います。先日久しぶりにお会いした深田恭子さんは、ビックリするくらいさらに美しくなられていました。日本アカデミー賞の最優秀監督(武内英樹氏)もやる気がみなぎっております。ご期待ください!」とアピールしている。

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