中京テレビ・日本テレビ系バラエティ番組『それって!?実際どうなの課』(毎週水曜23:59~)で、ダイス・スタッキングやテーブルクロス引き、トランプカード投げといった技を驚異的なスピードで習得し、「Mr.かくし芸を継ぐ女」「センスの塊」、さらにはバラエティの法定速度を守らない「ワイルド・スピード森川」と呼ばれるようになった女優の森川葵。

この活躍が注目され、26日には『行列のできる法律相談所』に出演して技を披露。29日放送の『それって!?実際どうなの課』では、元祖Mr.かくし芸・堺正章も披露した“アーティスティックビリヤード”に挑む。

そんな森川がこのほど、都内のスタジオで取材に応じ、驚異的センスの秘密や自身の変化、そして今後の展望などを語った。

  • 森川葵

■堺正章と「“分かり合える者同士の会話”をしたい」

同番組にレギュラー加入した当初は、達人の元を訪れ、その技を体験する程度の役回りで、「飛行機に乗って、みんなでロケが始まる前にご当地グルメ食べたり、お土産買ったりする時間もあった」というが、「気づけば6~7時間みっちりロケになっちゃって、『あれ? もともとこういうコーナーだったっけ!?』っていう感じです」と過酷化。それでも、「やらなきゃいけないし、結構プレッシャーを感じてます」と責任感を口にした。

子供の頃から器用だという自覚はあったそうで、「お母さんいわく、昔は運動できたみたいです」とのこと。大技の成功の秘けつを聞かれると、「集中力ですかね。あとは感性(笑)? やり方が分かると、手にしっくりくるんですよ。そこから手の感覚で修正できるようになって。それをつかむと結構早いですね」と自己分析した。

スタジオで自身のチャレンジを見て、「『大丈夫、私できる』って無意識に言ってたので、『ああ、こうやって自分の気持ちを高めてるんだな』ってVTRを見て初めて気づきました。自分が気づいてないうちにボソボソ言ってたのかなと思いながら、びっくりしましたね」と話すように、いつも相当集中して挑戦に臨んでいるようだ。

Mr.かくし芸・堺正章にはまだ会ったことがないそうだが、「お会いできたら『手の感覚とかあるんですか?』とか、“分かり合える者同士の会話”をしたいですね(笑)」と想像を巡らせる。

技の習得スピードだけでなく、達人の大技に対する“顔芸”とも言えるリアクションも好評だが、「毎回達人がすごいので、素直にすごいって現場で言ってるだけなんですけど、気づいたら(顔を)アップにされるようになって…。私的には『アップにしないで』って本音では思ってますけど、『めちゃくちゃいいリアクションだね』という声ももらうので、ありがたいなと思ってます」と複雑な様子だ。

■自身に起きた変化「明るくなった」

このチャレンジをするようになって、「今、お店でドラマの撮影をしてるんですけど、そこのお客さんに『あ、ダイス・スタッキングの子だよ』とか、技の名前で呼ばれるようになりました(笑)」と変化が。

さらに、「肩こりがひどくなった気がします(笑)」というが、「(収録で)2週間に1回VTRを見ながら笑う機会があるから、明るくなった気がします」とメリットも感じている。

“ワイルド・スピード森川”と呼ばれることについては「まだピンときてないですけど、新しい称号をもらったみたいでうれしいですね(笑)」と笑顔。だが、「スムーズにできちゃうのが本当に自分なのか、だんだん分からなくなってきて、自分が迷子になってますね。ちょっといろいろ超えちゃって」と、自身もスピードを制御できていないそうだ。

『それって!?実際どうなの課』にレギュラー出演して1年3カ月が経過したが、「女優業では自分ではないものになりきって他人の感情を演じるけど、バラエティだと自分がそのままでいながら人を笑わせられたり、明るい気持ちにさせたり、ハッピーな気持ちにさせられるじゃないですか。自粛期間中に『心身的に落ちてたけど、爽快感のあるコーナーが見れて気持ちがすごいスッキリした』といったコメントをもらえて、それが“森川葵”としてできるというのが、全然違うことだなと思いました」と充実感。

続けて、「人が見て『気持ちよかったです』とか『見てよかったです』とか思ってくれるのは、ちゃんと頑張ったかいがあったなっていう気持ちになりますね。うれしいです」と声を弾ませた。

今後チャレンジしたい技について聞かれると、「すごい体が柔らかいので、それを生かしたものをやってみたいですね。何に生かせるか分からないですけど(笑)」と構想。

一方で、「もうちょっと初めの頃のような余裕をください(笑)。気づけばお昼ごはんをゆっくり食べる時間もなく、支度して、現場行って、(チャレンジを)やって、夜ご飯前に終わって、帰って家で1人でご飯食べてる(笑)。たまにはスイーツ食べに行くみたいな、かわいい企画もやりたいですね」と、スタッフに対して切実に要望していた。