オンライン契約で即入居

契約して数日後、内見することも、不動産屋に会うこともなく早速引っ越し。部屋の鍵はメールで指示された方法で受け取った。部屋は一人暮らしには十分すぎる広さで、家具や壁の色が統一されたスタイリッシュな印象。なんだか仕事ができそうな人が住んでいそうな場所だった。

■テレワーク開始1日目!

早速始まったテレワーク生活。机、卓上ライト、Wi-Fi、延長コードなど家での仕事に必要なものは一通り揃っていて、パソコンさえあればすぐに取り掛かれる環境だ。部屋の電気は明るさの調整が可能で、卓上ライトもあるのでちょうど良い明るさで仕事に取り掛かれる。

  • Wi-Fi、ライト、延長コードなど、テレワークに必要なものは備え付けてあった

    Wi-Fi、ライト、延長コードなど、テレワークに必要なものは備え付けてあった

テレワーク向けの部屋とあり、無駄のないシンプルな内装は仕事にストイックに集中できる。必要最低限のものしかないので、あとは己との闘い。集中できませんとは言わせない、働くにはうってつけの環境だと思った。初日は、何不自由なく、仕事に集中して取り組めた。テレワーク生活にかなりワクワクしていたと思う。

■テレワーク生活3日目!

そろそろ洗濯物が溜まりはじめ、慌てて洗濯用洗剤を買いに行った。部屋には机やベッドなどの家具や、冷蔵庫や洗濯機といった家電はある程度揃っていて、食器や調理道具まで備え付いている。しかし、洗濯洗剤やトイレットペーパーといった消耗品は自分で購入する必要があった。

  • 洗面所には独立洗面台付き。これは結構嬉しい

    洗面所には独立洗面台付き。これは結構嬉しい

実家では洗濯機を自分で回す機会が少ないので、使い方があっているかちょっと不安になる。たぶんあっていたと信じたい。室内にはぶら下がりの物干し竿もあったが、浴室乾燥機を使って服を乾かした。はじめは浴室乾燥機なんて電気代がかかるな……と使うのをためらっていたが、賃料に光熱費が含まれているので心置きなく使うことができた。一晩かけているだけで服がきれいに乾くので、雨の時期にはかなりありがたい機能だった。

  • 浴室乾燥機付きのお風呂場

    浴室乾燥機付きのお風呂場

■テレワーク生活5日目!

少し部屋での生活に慣れを感じ始めた頃、テレビ会議に参加した。部屋に無駄なものがなく、持ってきた荷物は収納スペースに全部いれたのでスッキリした部屋になる。実家ではうるさくない場所かつ、壁がきれいな場所へと移動していたが、この部屋ではそのままテレビ会議に取り掛かれるのが楽だった。

Wi-Fiもサクサク。テレビ会議中に落ちたり、画像が乱れたりということもなく安定していて、ストレスなく話を進められる。気が散るものがなく、ただ仕事に向き合えるという環境は、自分のやる気を高めてくれるようだ。何よりテレワークのためにこの部屋に来たという事実にモチベーションが上がる。自分専用のオフィスを手に入れたような気になり、仕事はかなり捗った。

■テレワーク生活6~7日目!

テレワーク部屋に住んで初の休日。この部屋で仕事をするのにも慣れ、初めてのお休み。自炊に挑戦してみた。

  • 結構広さがあるキッチンスペース

    結構広さがあるキッチンスペース

正直料理は面倒で、近くのスーパーの出来合いの総菜で済ませることも多かったが、せっかくの機会だ。普段は電子レンジか電気ポットしか使わなかったが、ちゃんと作ってみることにした。

  • IHクッキングヒーターは2つ。料理が捗る

    IHクッキングヒーターは2つ。料理が捗る

調理スペースはIHクッキングヒーターが2つあるので、同時調理が可能。調理場自体が奥行きがあるので動き回りやすく、料理がしやすい設計だと感じた。ちなみに作ったメニューは作り置き用の総菜をいくつか。これがあれば数日の間ごはんどうしようかという悩みが解決される。味はそこそこ。料理を毎日作るって大変だな……と改めて母のすごさを実感した。

■テレワーク生活10日目!

この部屋に住み始めて1週間ちょっと。1日のルーティンが固まりつつある。仕事とプライベートの時間をうまく分けられるのはロフトがあるおかげかもしれないと気が付いた。

  • ロフトは秘密基地みたいでワクワクする

    ロフトは秘密基地みたいでワクワクする

ロフトの上はベッドスペースとなっており、仕事は下で、ゆっくりするときはロフトで、とオンとオフの区切りをつけやすい。実家はいつも過ごしている場所な分、気が緩みやすく、家族がいるのも相まってオン・オフという気持ちの切り替えが難しかったが、ここでは過ごす場所を移動することで自然と気持ちを整えられたように思う。

  • ロフト上のベッドスペースはくつろぎの空間

    ロフト上のベッドスペースはくつろぎの空間

ベッドでごろごろしながらYouTubeを見たり、本を読んだり、ロフトスペースはこぢんまりとしていて、自分の時間を過ごすのに最適だった。かなりお気に入りの場所になり、仕事が終わって寝る前にゆっくりと、たまにお酒を飲みながら過ごす時間は幸せを感じる瞬間だった。

退去もオンラインでサクサク

つかの間のテレワーク部屋生活も終わりとなり、いよいよ退去。入居時と同じく、オンライン上で退去手続きを行った。部屋を片付けて、掃除。メールに送られてきたリンクから、玄関、キッチンなど指定の写真を撮るだけで手続きは完了。かかった時間は1時間もなく、あっけなく部屋との別れとなった。

  • 退去する時はオンラインで手続き完了

    退去する時はオンラインで手続き完了


家に戻ると相変わらず騒がしく、あーテレワーク部屋のほうが良かった。と感じる瞬間がしばしばある。テレワーク部屋は、同年代の会社員と思われる住民が多く、日中でも静かな環境だったなと家に戻って気が付いた。昼間に隣家の子供の声が気になるとか、ご近所さんのテレビの音がずっと聞こえてくるとか、近隣の騒音を感じることがほとんどない。利用層が同じだからこその環境だったのかもしれない。

退去も入居もスマホ上で簡単にできて、大層な引っ越しの準備をせずともすぐに暮らし始められるあの部屋は、忙しい会社員にとってかなり便利な場所だったように思う。新型コロナウイルスの感染者数は日々増え続け、まだまだテレワークという人も多いことだろう。思い切ってテレワーク専用の部屋に住んでみるというのも選択の一つとしてアリだと思う。