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【この記事のエキスパート】
保育士・社会福祉士:武田 優希
施設保育士として、被虐待児や発達障害児を含む0〜18歳の幅広い年齢の子どもと多く関わる。またその保護者へ、育児相談だけではない実践的な養育支援を含む生活基盤確立のためのあらゆる支援を行い、後に社会福祉士を取得。
全国転勤族で、帯同に伴う転職で企業主導型保育園や小規模保育園での勤務経験もあり。
保育士人材紹介会社のコラムを執筆担当中。
また転勤族の妻向けのブログを運営し、育児情報を中心に赴任地の様子を発信している。三児の母。
女の子の羽子板とともに、男の子の初正月に贈る縁起物である「破魔弓」。コンパクトなサイズのものや壁掛けタイプ、おしゃれで高級なものなどさまざまな商品が販売されています。本記事ではそんな破魔矢の選び方とおすすめの商品を紹介していきます。
いつからいつまで飾るの?
破魔弓とは? どんな由来があるの?
まずは、破魔弓の由来や風習、どんな意味があるのかを解説していきます!
よく知らないという方はぜひチェックしてくださいね。
破魔弓は新春の年占いが由来
破魔弓は、弓矢の的をハマと呼んだことが名前の由来と言われています。ハマに破魔という字をあて、弓矢には厄除けや霊の力があると信じられてきました。破魔弓のほか、神社の破魔矢なども同じ由来です。
破魔弓をなぜ男の子に贈るかは、男の子が弓矢で的を射る新春の年占いが由来しています。これと同じく、女の子がお正月に羽をついて厄除けをしたことが、羽子板を贈る風習になっています。
現在は男の子の初正月の風習として
現在、破魔弓は健やかな成長を祈って男の子の赤ちゃんの初正月に贈られます。初正月とは、赤ちゃんが生まれてからはじめてむかえるお正月のことです。
破魔弓は12月中旬ごろから室内に飾り、お正月には破魔弓を贈ってもらった人や親しい人を招いておもてなしをする風習があります。しまうのは1月15日ごろがよいとされています。
飾る場所は住宅によってさまざま
破魔弓を飾る場所は、一般的に格式の高い床の間や客間に飾るのがよいとされていました。しかし、現在では床の間や客間のない住宅や、アパートやマンションに住んでいる方も多いでしょう。その場合は、家族が集まるリビングや、厄払いの意味を込めて玄関に飾るなど、さまざまな飾り方があります。
破魔弓が劣化してしまわないように、直射日光が当たる場所や窓際、キッチンなどの水回りの近くに置くのは避けるのがベターです。
弓や弦巻の素材、鏃の形状や飾る場所に合うサイズをチェック!
破魔弓の選び方
破魔弓は、「弓や弦巻の素材」や「飾る場所に合うサイズ」など、選ぶ際に気にすべきポイントがあります。
保育士の武田優希さんからアドバイスもいただいたので、ぜひ破魔弓選びの参考にしてください。
弓の素材で選ぶ
破魔弓本体の素材には、「木製」と「プラスチック製」があります。木製の方が高価で見ためが華やか、プラスチック製は価格が手にしやすい一方、見ための質感は木製に劣ります。
見分け方は、破魔弓本体を脇から見たときに、バリと呼ばれる筋が入っているものならプラスチック製になります。せっかくなら高価なものを贈りたい、というときには木製、価格重視で購入するならプラスチック製を選ぶとよいでしょう。
天然の矢羽を使ったものがおすすめ
矢羽とは、矢についている羽の部分です。キジやガチョウなどの天然の水鳥の羽を使用しているものもあれば、人工羽で作られているものもあります。
人工羽よりも天然の鳥の羽のほうが、天然素材のつややかな風合いが楽しめて、耐久性もあるのでおすすめ。また、天然の鳥の羽でも水鳥よりも金鶏、銀鶏、タカやフクロウの羽はより高価になります。
弦巻の素材は「籐巻」がおすすめ
破魔弓の弦にあたる上部、下部、持ち手の部分には巻と呼ばれる飾りがあります。弦巻の素材によっても、破魔弓が高級なものかどうかが異なってきます。
弦巻の素材は、籐(とう)、綿、ビニールがあります。天然素材である籐がもっとも高級な素材です。籐には天然素材由来のつややかな風合いがあり、ビニールには独特なテカリが出ているのが特徴です。
鏃(やじり)の形は意味から選ぼう
破魔弓についている矢の先端が鏃(やじり)です。鏃の形によって破魔弓に込められた意味が異なります。しかし、どちらにも厄除けの意味が込められているので、鏃の形は好みで選んで問題ないでしょう。
先のとがった「征矢(そや)」
先端がとがっている鏃は、征矢(そや)と呼ばれています。実際の戦場で武器として使われていた弓矢と同じ形状で、向かってくるものを射抜いて攻撃する矢です。このことから、破魔弓の矢としての征矢には、厄や魔を射抜く、という意味が込められています。
征矢の材質は金属や樹脂のほか、手作業で作られた木製などの高級品もあります。
先の丸い「鏑矢(かぶらや)」
先の丸い矢は鏑矢(かぶらや)といい、射ると音を鳴らしながら飛ぶのが特徴です。そのため、戦場で戦いのはじまりを知らせたり、進むべき道や方向を示したりする道具として使用されていました。古事記のなかで、スサノオノミコトが平原に放ち、オオクニヌシノミコトに取ってくるように命じた矢も鏑矢です。
鏑矢の出す音が厄除けになる、鏑矢が進むべき道を示す、などの意味が込められています。
飾る場所に合ったサイズや形状を選ぼう
実際に破魔弓を飾る場所に合ったサイズのものを選ぶのが重要です。破魔弓のサイズは号数であらわされていることが多いですが、実際の寸法はメーカーごとに異なります。購入する際には、実寸サイズも確認しておきましょう。
また、破魔弓には集合住宅などにも飾りやすいミニチュアサイズのものや、壁掛けタイプのものもあります。無理なく飾りやすいものを選びたいときは、サイズのほか設置方法にも注目してみましょう。
弓矢以外の飾りがあるものを選ぼう!
【エキスパートのコメント】
破魔弓のなかには、小槌の飾りやケースの背景に龍や富士があしらわれたものなどがあります。それぞれに縁起がいいと考えられている理由があり、たとえば、小槌は振れば振るほど幸福がやってくるという意味をもっています。
破魔弓そのもののデザインや素材に着目するのはもちろんですが、弓矢以外に縁起がいい意味をもっているデザインがあしらわれているかもあわせてチェックしてみましょう。