エン・ジャパンは7月17日、「転職意向」に関する調査結果を発表した。調査は6月1日~30日、同社運営のサイト「ミドルの転職」を利用する35歳以上のユーザー2,973名を対象に、インターネットで行われた。

  • 転職を考える理由

    転職を考える理由

新型コロナウイルスの流行によって転職意向に変化があったかを聞くと、「転職意向が弱まった」という人は9%にとどまり、39%が「転職意向が強まった」と回答。転職意向が強まったと回答した人からは、「コロナ禍で人材募集している企業は良い企業と思える」「働く上での優先順位が変わった」といったコメントが寄せられた。

転職を考える理由については、「仕事の幅を広げたいから」(35%)、「会社の将来性に不安を感じるから」(33%)、「自分のスキル・能力が活かせないから」(32%)が上位に。

年収別で見ると、年収1,000万円以上は「自分のスキル・能力を試したいから(年収1,000万円以上:35%、年収1000万円未満:30%)、年収1,000万円未満は「会社の将来性に不安を感じるから」(同24%、35%)、「給与に不満があるから」(同11%、32%)、「待遇・福利厚生に不満があるから」(同3%、12%)がそれぞれ高かった。

  • 転職活動を進める上での不安

    転職活動を進める上での不安

続いて、転職を進める上で不安な点・気になる点を聞いたところ、「年齢について」(65%)が最も多く、次いで「これまでの経験・スキルが通用するか」(55%)、「年収について」(53%)という結果に。

年収別でみると、年収1000万円未満の人は、「キャリアアップできるか」(年収1000万円以上:17%、年収1000万円未満:24%)、「次の職場に馴染めるか」(同13%、21%)といった点に不安を感じていることがわかった。

最後に、転職活動を進める際に最も優先的にやっておいたほうが良いと思うことを教えてもらったところ、「職務経歴の棚卸し」(26%)が最多となり、次いで「志望分野の応募条件・採用基準の事前確認」(21%)、「希望条件に優先順位づけ」(16%)と続いた。