現代の私たちにとって身近な"あるあるネタ"を、江戸時代の浮世絵風なイラストで紹介する、話題のInstgramアカウント「山田全自動」さん。そのフォロワー数は95万人を超え、驚異の人気を誇っています。

今回は、数ある人気投稿の中でも、特にいいね数の多い(そして著者も個人的に好きな)ものを、まとめてご紹介します!

  • お主ネット通販なんてできるのでござるか……と突っ込みたくるイラスト。横にスライドすると、そのテーマのあるあるイラストを楽しめる漫画アカウントです

現代の"あるあるネタ"が江戸時代とコラボ

どの時代でも人気のコンテンツ"あるあるネタ"は、つい共感してしまう、自分だけじゃないと安心する、そんな心の拠り所的存在。では、もし現代のあるあるを、江戸時代風に表現したらどうなるのでしょうか。

そんな思いにこたえてくれる山田全自動さんの投稿は、イラストはもちろん、コメント欄も必見。フォロワーさんそれぞれの「あるあるネタ」を楽しむことができます。中にはコメント欄に共感し、なんだか身近な友達のように感じてしまうことも……。では、早速見ていきましょう!

■電話苦手あるある

  • 電話苦手あるある

「電話苦手あるある」は約10万いいねがつく人気投稿。コメント欄には、「相手方の業者と名前が聞き取れなくて再度確認するも、また聞き取れないとき!」「相手が名乗った瞬間名前を忘れる。または電話の音声と相手の声質・滑舌のおかげ(言い訳)で上手く聞き取れない」というリアルな声が。

社会人経験がある人は痛いほど分かるのではないでしょうか。それよりも、着物でスマホをいじっていてもあまり違和感がないのは私だけ……?

■寝起き悪いあるある

  • 寝起き悪いあるある

全部わかる。スヌーズ機能5回止めるとか本当に心から共感。お母さんごめんなさいって今なら思う。そしてイラストがちゃんと高枕で寝ているあたりに時代を感じますね。でもこの時代、学ランはあったのだろうか……?

コメントには「最近は尿意(とても清楚)に起こされるでござる」「10カ月の娘は泣いて起こしてくれるでござる」と、ござる語が多発。ちなみに山田全自動さんは「眠れないのに寝起き悪いでござる」とのこと。それもわかります。

■スマホあるある

  • スマホあるある

写真フォルダの"謎の写真"、私だけじゃなかったんですね。画面が割れていても「ちゃんと動くし大丈夫っしょ!」の精神は令和の今もしっかり受け継がれています。

コメント欄から皆さんのスマホあるあるをピックアップしてみました。

「Googleアシスタント誤爆で119番されたでござる……」「カメラアプリ開いて無意識のうちに音量調整のボタンを押すと撮れるから謎の写真あるでござる」「友達のスマホの画面がバキバキ過ぎて、スクロールしたら指切れたでござる」

音量調節を間違ってカシャッて撮影音が鳴って気まずくなり、そのうえ写真フォルダには謎の写真が保存される……この流れはいつになったら解消されるんでしょうか。

■スウェットあるある

  • スウェットあるある

もはや着物も脱ぎ捨ててしまっていますが、そういうところに口を出すのは野暮ってものでござるな。5年もののスウェットの使い心地は確かに最強です。自分にしかつくれない熟成スウェットは、もはやどんなおしゃれ着よりも貴重だったりしますよね。

「色はねずみ色がベストでござる」というコメントと共に投稿されたこのスウェットネタ、9万を超える"いいね"が付いています。みんなスウェット大好きじゃん。

コメントをみてみると、フードのヒモ問題や、実はおしゃれ難易度が高い説などがささやかれています。

「フードのヒモが片方奥に入ってしまった時の絶望感」「最終的にはフードのヒモ無しで着るでござる」「お洒落な人はスウェットを着てもお洒落なのに自分が着たら部屋着以外に見えずコンビニにも着て行けないでござる」「オシャレスウェットがどう頑張ってもオシャレにならないでござる」

確かにスウェットでもおしゃれな人ってたくさんいますが、あれは着る人の問題ですか? スウェットの問題ですか? 後者であると信じたいものです。

■方向音痴あるある

  • 方向音痴あるある

全自動さんの投稿の中で、個人的に1番共感した「方向音痴あるある」。「売り場案内図でまず自分がどこにいるかがわからないでござる」というコメントと共に投稿され、こちらもたくさんの"いいね"がされています。売り場案内って難しいですよね。UI改善求む。

こちらの投稿、かなり面白いコメントが多々ありました。

「ショッピングモールのトイレに行った後、出口が分からず化粧なおしコーナーに迷い込み、挙げ句の果てにフロアに戻れず男性トイレに迷いこむでござる」「コンビニを出ると、自分がどちらから来たか、わからなくなるでござる」「買おうと思った商品を持ち歩くが、やっぱり買うのやめよう! と思い、陳列棚に戻したくても、もはやもうどこにあったか戻れず、しぶしぶ買うでござる」「ショッピングモールの立体駐車場は、必ず表示盤をスマホのカメラで撮影するでござる」「全部当てはまるでござる。Googleマップも使いこなせないでありんす」

方向音痴さんって結構多いようですね。特に商業施設は駐車場や売り場の陳列をシンプルにしてもらいたい……。それにしても皆さん「ござる」を使いこなしていますね。最後のコメントに関しては花魁言葉まで! すばらしい。

歴史は繰り返される? 時代を超えて楽しめるマンガ

そういえば、古典落語って今聞いてもストーリーに違和感を覚えることがありません。全自動さんのような、浮世絵チックなイラストで"現代あるある"を描いていても、すんなり受け入れられてしまうのは、こちらがかってに身近な何かに置き換えているからかもしれませんね。でもだからこそ、多くの人から共感を呼んでいるのでしょう。

では最後に、「これ、わかるしちょっと困るわ」と深く共感した「薬局あるある」の1コマをご紹介します。

  • 薬局あるある

こういうとき、薬剤師さんや売り場の人に声をかけられず別の薬局まで行ってしまうのが私です。クスリと笑える江戸風現代のあるある漫画、おうち時間やちょっとした隙間時間の"一笑い"にいかがでしょうか。

●協力:山田全自動(やまだぜんじどう)さん