シェイクはこのほど、「2020年度入社 新入社員傾向レポート」を発表した。調査期間は2020年5月20日~6月12日、有効回答は1,001人。

働く目的、1位「収入を得るため」

  • 働く目的(出典:シェイクWebサイト)

まず、働く目的を尋ねると、「かなり当てはまる」「当てはまる」の回答が最も多かったのは「収入を得るため」(89.7%)で、2018年度調査の2位からランクアップ。以下、2位「仕事を通じて自分の能力や可能性を伸ばすため」(80.7)、3位「仕事を通じてやりがい、充実感を得るため」(75.8%)と続いた。

一方、「自分の持っている力を企業の発展に役立てるため」は2018年度比12.6ポイント減の51.6%、「仕事を通じて社会に貢献するため」は同7.2ポイント減の64.7%と大幅に減少。同調査では、「やや利己的な意識が強い傾向が見られるため、利他的な意識をどう醸成していくかが今後の課題になってくるだろう」と指摘している。

不安に感じていることを聞くと、1位「求められる仕事のレベルに応えられるか」(72.5%)、2位「上司・先輩との人間関係を築いていけるか」(47.8%)、3位「仕事を通じて成長できるか」(38.7%)と、いずれも回答割合は2年前より増えた。同調査では、「コロナ禍の影響を受けてか、2年前に比べて『仕事や組織への適応』、『成長』に対して不安感が増している」と分析している。

新入社員の志向性をみると、「仕事は、チームワークで成果を出したい」に対し、66.1%が「当てはまる」と回答。「将来、管理職になり、チームをまとめる立場になりたい」に対しては73.2%が肯定的な回答を寄せた一方、昨年(83.1%)、一昨年(81.8%)と比べて減少した。

成長のスピードについては、「早く一人前になり、活躍するためには、多少プライベートを犠牲にしても良い」(24.9%)との考えより、「プライベートを大切にしながら自分のペースで成長したい」(50.1%)と答えた人の方が多かった。