俳優のムロツヨシが、ゴールデン・プライム帯ドラマ初主演を務める日本テレビ系『親バカ青春白書』(8月2日スタート、毎週日曜22:30~)の見どころなどを語った。
福田雄一氏が脚本統括・演出を務める同ドラマ。ムロは、親バカの父・小比賀太郎(ガタロー)役で、娘のさくらを永野芽郁演じる。
――撮影現場の雰囲気を教えてください。
このような状況下での撮影方法を、なんとかみんなで考えたり発想している雰囲気が、むしろいいのかなと感じています。知恵を出されるスタッフさん、ガイドラインを含めていろいろ考えていただいた局・番組制作の皆さん含めて、“僕たちなりに落とし込んで撮影する”ということをしっかりみんなで共有している点を、まずはいいところだと挙げたいです。
今この状況でドラマを作るということは、そこから始めなきゃいけないということですが、“ウイルスがなければ” いうことではなく、ウイルスがあったうえで「さて、どんなドラマを作れるでしょう!」「より面白いもの、いいものを作れたらいいですね」という現場の雰囲気がいいなぁと思いました。このタイミングでドラマを作れるかどうかというのが、少し前まではわからなかったですから、この状況にありがたさとやりがいを感じています。
戸惑いがない!と言ったらうそになるかもしれませんが、戸惑いというよりも、今はいろんなことを試す時なのかな、と。悲観せずにむしろプラスに何かできないか、という考え方を持っています。前よりも撮影時間は少なく、その分皆さん体調管理に努めますし、さらに効率良く撮影する方法を考えることによって、新しい視点ができたりすると思うので、イチ出演者の立場として僕は、どんな状況になってもそれをプラスに捉えたいです。本番をする時間が少なくなっても、その効率いい時間を作ってくれた皆さんにちゃんとお返ししたいなという気持ちです。
さらに喜劇ですから、楽しくなければ意味がないので。感染対策はしっかりと努めながらも、こんな(今着用している)フェイスシールドも面白話にすることは大事なのかなと。しかも今、そうやって楽しく親子ドラマを作れたら、見てくれる人にも何か伝えられるのかなと思ってやっております。
――永野芽郁さんはどんな方ですか?
もう、笑顔がかわいいです! 目が合っただけで笑ってくれるしずっと笑ってくれるので、お父さんとして、もう、これ以上のやりがいはないです。
いつも脚本に異物をいれるようなこともやっていますけど、今回は全くしてません! のびのびやっております! 「何かおかしなことをやろう」とか「人を感動させよう」など考えずに、自分がまずのびのびお芝居をして親子ドラマに努めることが一番かな、と。そうすると周りの若い子たちも楽しんでもらえるのかなぁなんて思いまして。そして、のびのびやらせてもらっていることに、“娘”には感謝しています。「どうやったらこの子のお父さんになれるだろう」って考えないですもん。この子のお父さんで良かったと、自然に毎日思ってます(笑)
――ガタローを演じるにあたって、福田監督とどんなことをお話されましたか?
ひとこと最初に「いつも通りのムロ君をイメージしてたので、それだけです」って言われましたので、特にガシガシに肩に力をいれてしていることはないですね。僕はお父さんをやったことがないのでそこは想像ですけども、福田さんの演出を信じて、「のびのびやってほしい」ということだと僕は解釈しております。
今回、衣装も私服を提供させていただいたんです。福田さんが即OK出してくれて。一番メインの服を僕の私服にしてもらって、他の衣装を合わせていただいてます。ドラマではそういうことが初めてだったので、うれしかったですね。より自然体になってると思います。
今この時に、お芝居をできることがありがたいですから、それを何か重いメッセージというよりは、新しい日曜のドラマを見てもらいたいと意識して過ごしております。