東京都は6月8日、2020年の夏季一時金要求・妥結状況の中間集計結果(6月4日現在)を発表した。既に妥結した労働組合のうち、前年妥結額と比較可能な152組合の平均妥結額は76万243円となり、同一労組の前年妥結額(76万3,247円)と比べて、金額で3,004円減、率で0.39%減少した。減少は2年連続。

産業・業種別の最高額は「情報制作(出版等)」

  • 要求金額・妥結金額の推移(出典:東京都Webサイト)

ボーナスの平均妥結額を月給と比較した場合、平均賃金(31万6,317円・39.7歳)の2.40カ月分に相当する。

産業別・業種別(5組合以上、13業種)の平均妥結額をみると、「情報制作(出版等)」が最も高く141万6,793円。次いで「建設業」が99万4,261円、「輸送用機械器具」が92万4,239円、「食料品、たばこ」が92万2,184円となった。

前年比の増加率が最も高かったのは、「サービス業(その他)」の7.45%増で、以下、「食料品、たばこ」が1.77%増、「情報制作(出版等)」が1.47%増と続いた。一方、前年比の減少率が最も大きかったのは、「鉄鋼業」の19.89%減で、次いで「電子部品・デバイス・電子回路製造業」が4.85%減、「道路貨物運送」が4.30%減となった。

要求を提出した労働組合のうち、前年要求額と比較可能な202組合の平均要求額は77万7,207円。同一労組の前年要求額(78万1,533円)と比べて、金額で4,326円減、率で0.55%減少した。

調査対象は都内に所在する1,000の民間労働組合。要求提出は202組合で、うち妥結は152組合、回答は6組合(いずれも集計可能数)。