JR九州は8日、一部の在来線特急列車・D&S列車について、6月19日から通常ダイヤで運転すると発表した。あわせてクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」を7月14日出発分から運行再開することも発表された。

  • クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」は7月14日出発分から運行再開

新型コロナウイルス感染症の発生に伴う利用状況を踏まえ、JR九州は現在、一部の在来線特急列車・D&S列車を6月30日までの予定で運休や運転区間の変更等を実施している。これを変更し、6月19日から通常ダイヤに復旧することになる。

同日以降、特急「かもめ」「みどり」「ソニック」「にちりん」「きりしま」「ひゅうが」「きらめき」「かいおう」「ゆふ」「ハウステンボス」はすべての定期列車を運転。D&S列車も運転を再開する。一部区間を運休している列車も全区間運転されるが、臨時列車は引き続き運休を継続する。なお、「JRKYUSHU SWEET TRAIN 或る列車」については別途、詳細な運転計画が発表される予定。「あそぼーい!」は8月8日の豊肥本線全線開通に合わせて運転を再開する。

指定席発売に関して、7月以降の運転計画が未定だった5月19日、7月出発日分の指定席発売を見合わせると発表していたが、こちらも変更に。6月8日以降、通常通り運転日1カ月前の午前10時から指定席を販売する。駅窓口では、シートマップを活用し、可能な限り間隔を空けて指定席を発売するとのこと。自身で指定席券売機や「JR九州インターネット列車予約」で指定席を取得する際も、「座席表から選ぶ」を選択することで、シートマップを使って指定席の空き状況を確認し、周囲が空いている指定席を予約できる。

クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」は3月から運行休止していたが、7月14日出発分から運行再開。安心できる旅を届けるため、当面は感染症対策を行いながらの運行となる。なお、7月18日出発分は特別内容「レクサスとななつ星で巡る、匠を感じる旅」としての運行を予定していたが延期となったため、通常のコースにて運行する。8月8~14日は運休となる。

7月7~10日に再開準備として3泊4日コースの訓練運行を実施するほか、感染症対策として、乗車人数を最大8組16名に制限して対人距離を確保し、検温等により乗客の健康状態を把握し、発熱等が認められた場合には乗車を控えてもらう場合がある。その他、客室やパブリックスペースなどの除菌清掃の強化、手指消毒設備の増設、社員のマスク着用徹底と健康・衛生管理強化を実施し、感染症流行の状況を慎重に見極めながら安全を最優先に努めるとしている。