宮崎駿監督が“特別な作品”と語る映画『ハウルの動く城』。この映画の原作を書いたイギリスの作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズが描く児童向け小説『アーヤと魔女』を気に入った宮崎駿監督が、長編アニメとして作ることを企画し、息子の宮崎吾朗が監督として手がけるのがアニメ『アーヤと魔女』。
自分が魔女の娘とは知らずに育った少女アーヤが、ある日、奇妙な家に引き取られ、そこで意地悪な魔女と暮らすことになったことから始まる物語。スタジオジブリとしては、初となる全編3DCG制作の長編作品で、2020年冬、NHK総合テレビにて放送予定となっている。
■原作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ「アーヤと魔女」
■企画:宮崎駿
■監督:宮崎吾朗
■プロデューサー:鈴木敏夫
■制作・著作:NHK NHKエンタープライズ スタジオジブリ
◎プロデューサー:鈴木敏夫のコメント
コロナの後、世界はどうなるのか?それが現在、いろんな人の一番大きな関心事です。映画やテレビだって、それを避けて通ることは出来ません。『アーヤ』は、コロナ後に堪えられる作品なのか?ラッシュを見ながら、ぼくは何度も考えました。
そして、この作品の大きな特徴は、アーヤの賢さだと気づきました。賢ささえあれば、どんな時代も乗り越えられる。そう思ったとき、安堵を覚えました。
『長くつ下のピッピ』が世界一強い女の子なら、『アーヤ』は世界一賢い女の子の物語です。憎たらしいけど、何故か可愛いアーヤ。いろんな人に愛されることを願っています。
ちなみに、アーヤは誰かに似ていると思ったら、この作品の監督である吾朗君そのものでした。それを指摘すると、吾朗君は照れ臭そうに、はにかんでいました。
(C)2020 NHK, NEP, Studio Ghibli