コネ入社・縁故入社、それは通常の就職活動や転職活動を超えた場所に位置する、ある種の「選ばれた人」しか通ることのできないルート。

ある人は社長や役員の血縁関係者という理由で、またある人は会社の重要クライアントの親族という理由で他の応募者と異なる選考過程を経て入社するそう。

まるで都市伝説のように言われる存在、コネ入社の実態を紹介します。

  • コネ入社の社員は働かない?

コネ入社でも優秀ならOK?

まずは、マイナビニュース読者を対象に「コネ入社」に関するアンケートを実施しましたので、その結果から見てみましょう。※調査期間:3月30日~4月1日、マイナビニュース会員の男女309人対象

  • 社内にコネ入社(縁故採用)の人はいますか?

「社内にコネ入社(縁故採用)の人はいますか?」と聞いたところ、「具体的には知らないけどいると思う」(43.0%)、「いる」(29.8%)、「具体的には知らないけど、いないと思う」(13.9%)、「いない」(13.3%)という結果に。およそ7割の方がコネ採用で入社した人がいると感じているようです。

そして、「コネ入社についてどう思いますか?」と聞くと、「コネ入社でも仕事ができて謙虚な人なら問題ないと思う」(40代男性)、「コネ入社は聞こえも悪いですが、問題は入社してからの事が大切だと思います、コネで入社した人はより頑張るべきと思います」(50代男性)、「本人が優秀ならいいと思います」(50代男性)、「まぁ、いいかな 意外とコミュニケーション能力の高い人が多いかも」(60代男性)など、仕事ができるなら問題ないという冷静な声が多い印象です。

もちろん、「世間知らずの無能な人が多いと思う」(40代男性)、「普通に試験を受けることがバカバカしく感じる」(40代男性)、「不公平極まりないと思います」(50代女性)など、フェアではないという意見の方も多いです。

また、「そういうのがあるのはしょうがない。でも、能力がなくても出世するのはいかがなものか」(60代男性)、「ありだと思うけど失敗や悪いことをしたら他の社員と同じように指導してほしい」(30代男性)、「ある程度はあるものだと思うが、自慢げにするようなことされるとイラつく」(30代男性)、「扱いに気をつかうことがあり、面倒だと感じる」(40代男性)、など理解はできるけど、釈然とはしないというコメントもありました。

コネ入社は仕事しない?

それでは、実際にコネ入社の人にまつわるエピソードを見てみましょう。コネ社員と少し距離を置いた声では、「同期の中で唯一出向などの異動がない」(40代男性)、「会社にいるけど、関わりがないから分からない」(50代男性)、「特に悪い人はいない」(40代男性)などがありました。

また、コネ入社の残念な例では、「何をしても解雇されないと思っているようで、やりたい放題」(40代男性)、「役職者の息子がいるが、どの部署に配置しても成績下位。やる気もないしスキルもない」(30代男性)、「本社にコネ入社した営業さんは態度があまり良くないという理由で、支店に飛ばされ勉強中」(40代男性)、「同時期に入社した2人、仕事ができるとは思えない1人がとても評価され、もう1人は評価が低く自信喪失の毎日。評価される人は上司の甥であることが後日分かった」(50代女性)、などが目につきました。

さらに、「社長の愛人がコネ入社したのはまいった。中小企業はなんでもあり」(40代男性)というマンガのような話も。


業務効率、仕事の成果を強く求められる時代、コネで入社しても戦力にならないと厳しいのは他の社員と同じ。きちんと仕事をしなければ、厳しいということですね。