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【この記事のエキスパート】
フリーエディター&SUV生活研究家:山崎 友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に。登山やクライミングが趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて連載中。悩みは増え続けるアウトドア用品などの遊び道具の収納場所で、愛車のJeepラングラーもすっかり倉庫代わりに。昨今は車中泊にもハマり、住居をキャンピングカーに変えるか真剣に悩み中。
登山やクライミングの際に、ロープを固定できる道具「カラビナ」。いくつか持っていると非常に便利なサポートツールのひとつです。本記事では、登山用のカラビナの選び方やおすすめ商品をご紹介します。それぞれの形状に違った特徴があるので、どの型なのかをチェックしましょう。
カラビナの種類・形状
登山用カラビナには、いくつかの「型」があります。それぞれの形状に違った特徴があるので、購入する際には必ずどの型なのかをチェックしましょう。
HMS型:開口が大きくロープを出し入れしやすい
洋梨型とも呼ばれる形をしたカラビナ。基本的にはビレイで使うもので、ATCやエイト環との相性がいいのが特徴です。またゲートが広いため、ロープも引っかかりやすくなっています。
オフセットD型:強度が高くカラビナの主流!
強度が高いことで知られるオフセットD型。見た目はアルファベットのDを変形させたような形になっています。ロープがかかった位置(力点)と、スパイン(ゲートの反対側の棒の部分)が近いため、落下したときの衝撃に強いのがメリットです。
O型(オーバル型):幅広スリングや荷物の吊り下げ用に
楕円の形をしたオーバル型は、スリングやプーリーなどの幅の広いツールも安定して取りつけられます。ほかの形状と比べ角がなく両側が同じ形なので、両側に支点の動きがある場合にその動きに対応しやすいのが特徴です。
登山用カラビナの選び方
それでは、登山用カラビナの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】ゲートの種類
【2】ピンロックとキーロック
【3】強度・耐久性
上記の3つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ゲートの種類をチェック
カラビナには必ず「ゲート」と呼ばれる開口部がついています。ゲートにもいくつか種類があるのでそちらもチェックしていきましょう。
ビレイなど外れてはいけないときは安全環つきカラビナ
ゲートの部分にロック機能がついているものが安全環つきカラビナです。ロックの種類もふたつあり、ゲートを閉じると自動的にロックされる「オートロック」、手動でロックする「スクリューゲート」に分けられます。
「絶対にゲートが開いてはいけないシーン」ではこの安全環つきを使用しましょう。
ゲートを頻繁に開け閉めするならフリーカラビナ
比較的安全な場面で、かつ頻繁にゲートを開閉する必要性があるときは、フリーカラビナがおすすめです。
フリーカラビナには、ゲートが誤開閉しにくい「ストレートゲート」、ロープクリップがしやすい「ベントゲート」、ゲートオープン感覚が一番広い「ワイヤーゲート」の3種類があります。
【2】ピンロックとキーロックをチェック
カラビナとゲートの開閉部分の間のことを「ノーズ」と呼び、その形状がフラットか、もしくは切り込みがあるかも重要なポイントです。切り込みがあるものが「ピンロック」、フラットなものが「キーロック」です。
ピンロックはロープなどがひっかかりやすく、キーロックは操作性にすぐれているうえに強度も高いのが特徴。操作性や扱いやすさを重視するなら、初心者にも使いやすいキーロックタイプをおすすめします。
【3】強度・耐久性をチェック
同じカラビナでも、登山用とそうでないものがあります。登山用のカラビナを選ぶ際は、カラビナ本体部分に「UIAA」や「CE」などの文字が記載されているか確認しましょう。
CEはEUが定めた安全基準、UIAAは国際山岳連盟が定めた安全基準を満たしているかの証明になります。誤ってアクセサリー感覚のものを登山で使用しないようにしましょう。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)