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【この記事のエキスパート】
元歌舞伎役者・JSA認定ソムリエの数寄monoライター:杉浦 直樹(スギウラ ナオキ)
コピーライター、歌舞伎役者、シトロエンのトップセールス、支配人兼ソムリエとしてフレンチレストラン経営、モノ系雑誌の編集ライターを経て現在好事家フリーライター。
編集時代は文房具やスーツケース、ガジェットなどに関するコンテンツを多数担当。
またブルゴーニュとシャンパーニュの「古酒」専門フレンチレストラン、オーセンティックなカウンターBarを経営していたため、ワインはもちろん、スピリッツ・リキュール・日本酒・焼酎にも造詣が深い。
この記事では、芋焼酎の選び方とおすすめの商品をユーザー、エキスパート、編集部の視点からそれぞれ厳選してご紹介します。父の日などのプレゼントにぴったりの高級品や、鹿児島産の安い商品などをピックアップ。ストレートやロック、ソーダ割り、お湯割り、梅干し入り、レモン入りなど飲み方のバリエーションも豊富です。
芋焼酎とは?
芋焼酎は、サツマイモを主原料としたお酒で、柔らかで上品な甘みと特有の香りが特徴とされています。
大麦が主原料のすっきりとした味わいの麦焼酎にくらべて、糖度の高いサツマイモが主原料の芋焼酎は、甘くややクセのある濃厚な香りです。特有の香りゆえに好みがわかれる焼酎ですが、最近では、クセをおさえた飲みやすい銘柄も販売されています。
また、割り方も「水」や「お湯」だけでなく、「炭酸割り」や「ソーダ割り」なども人気です。
芋焼酎の選び方
芋独特の香りと甘くまろやかな味わいが魅力の「芋焼酎」。蒸留方法や、麹、さつまいもの種類などの違いによりバリエーション豊かな味わいが楽しめます。
この記事では、酒類に詳しいソムリエの杉浦直樹さんに取材のもと、芋焼酎の選び方を紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
ポイントは下記。
【1】蒸留方法
【2】麹の種類
【3】さつまいもの品種
【4】知名度にこだわらない
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】乙類・甲類・混和など、蒸留方法の違いに着目
焼酎は製造方法の違いによって、「乙類」「甲類」「混和」の3つにわけられます。
昔ながらの単式蒸留を用いた「乙類」は、原料本来の風味や旨み、コクが強く感じられるのが特徴。焼酎らしい味わいを楽しめるのが魅力です。
一方、「甲類」は連続式蒸留でつくられるため、クセがなくクリアな味わいになります。乙類より味や香りが薄れてしまうものの、低コストで大量生産しやすいためリーズナブルです。
「混和」は、甲類と乙類の焼酎を混ぜ合わせたもので、甲類と乙類の割合によって「乙甲混和」「甲乙混和」と呼び方が変わります。
【2】白麹・黒麹・黄麹など、麹の種類で選ぶ
麹の種類には、米麹と芋麹の2種類があり、米麹は「白麹」「黒麹」「黄麹」にわけられます。ここでは、芋焼酎に多く使われる白麹と黒麹の特徴を紹介します。
口当たりがやさしい「白麹」
白麹は、黒麹菌の突然変異から生まれた麹菌。実際の麹の色は白色ではなく褐色ですが、黒麹より色白であるため、白麹と呼ばれるようになりました。
白麹の芋焼酎は、マイルドでソフトな口当たりとやさしい風味が特徴。まろやかで伸びのいい味わいが楽しめます。強いコクや尖った味わいが苦手な方でも、きっと飲みやすいことでしょう。
コクと風味が強い「黒麹」
黒麹の起源は、泡盛に使われる麹菌です。クエン酸を作り出す力がとても強く、もろみが腐敗しにくいのが特徴です。黒麹を使った芋焼酎は、どっしりとしたコク、キレのよさ、強い旨み、芳醇な香りが特徴。存在感のある味わいで、辛口やキリッとした強い風味を好む方に向いています。
黒麹の芋焼酎は「黒霧島」や「黒伊佐錦」など、銘柄に「黒」が入っているものも多いです。
【3】原料のさつまいもの品種で選ぶ
芋焼酎の香りや味わいは、さつまいもの種類によっても変化します。芋焼酎に使われる代表的なさつまいもの特徴を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
黄金千貫|甘みと香りのバランスがいい定番品種
芋焼酎の原料に適した品種とされる、黄金千貫(コガネセンガン)。皮が白く、じゃがいものような見た目のさつまいもです。販売されている多くの芋焼酎の原料として、黄金千貫が使われています。
黄金千貫はほかのさつまいもよりもでんぷんの含有量が高いため、甘みと香りのバランスがとれた、おいしい芋焼酎に仕上がります。
アカムラサキ・ムラサキマリ|華やかな風味で飲みやすい紫芋系
紫芋の品種には、九州南部を産地とするアヤムラサキやムラサキマサリ、エイムラサキなどがあり、ポリフェノールの一種であるアントシアニンを豊富に含んでいます。
紫芋を原料とした芋焼酎は、甘く華やかな香りと上品な味わいが特徴的。赤ワインのようなフルーティーな芳香が楽しめるので、香りのいいライトなお酒を好む方にもおすすめです。
アヤコマチ・ハマコマチ|花のような芳香で甘みのある橙芋系
橙芋はオレンジ芋とも呼ばれ、濃いオレンジ色をした果肉が特徴です。代表的な品種には、アヤコマチやハマコマチ、タマアカネなどがあります。
橙芋を原料とする芋焼酎は、柑橘のような華やかな香りと、すっきりとした甘みが魅力。辛口の風味やコク深さといった強い主張がないため、飲みやすさや軽さを求める方にも向いています。
ジョイホワイト|芋のクセが少なくサッパリさわやか
焼酎用の芋として品種改良を経て誕生したジョイホワイトは、皮の色が薄く、なかの果肉は白色をしています。でんぷんの含有量が多く、芋焼酎の原料としてすぐれている品種です。
ジョイホワイトを原料とした芋焼酎は、フルーティな香りと、淡麗でまろやかなのどごしが特徴。さわやかな甘みとコクが楽しめるのも魅力といえるでしょう。
【4】自分用なら知名度にこだわらずに選んでみよう
知名度が高い芋焼酎のなかには、プレミア価格がつくほどのものもあります。しかし、特別においしいと感じるかは個人の好みによっても変わるので、まずは自分の好みを知るために、手ごろな価格のものを何本か購入してみるのもいいでしょう。
麹や芋の種類に注目して飲みくらべを楽しんでいくうちに、「これだ!」という味にきっと出会えるはずです。
なお、芋焼酎には高級銘柄もたくさんあります。お酒好き尚且つ芋焼酎が好きな人への贈り物なら、幻の焼酎やプレミア焼酎を選ぶと喜ばれますよ。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)