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【この記事のエキスパート】
料理ライター:山田 由紀子
栄養・健康関連のコラム執筆やレシピ作成、栄養監修、食生活アドバイスなどを中心に活動するフリーランス管理栄養士。
短大卒業後、栄養士として給食会社で社員食堂や寮の献立作成、給食管理を行う。その後、病院で栄養管理、栄養指導、調理などの業務に従事。在職中に管理栄養士免許を取得。
出産を機にフリーに転向し、保健センターなどで栄養指導・食事相談を行うほか、料理教室や発酵食づくりのワークショップを主催。
介護をする人にとって、介護食の準備はひと苦労です。やわらかく煮込んだり、潰したりする作業を毎食おこなうのは容易ではありません。そんなときはレトルト介護食を上手に活用しましょう。この記事では、レトルト介護食の選び方とおすすめ商品をご紹介します。
レトルト介護食の選び方
それでは、レトルト介護食の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】やわらかさ・飲み込みやすさ
【2】とろみの強さ
【3】調理・あとかたづけが楽か
【4】体調や含まれている栄養
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】やわらかさ・飲み込みやすさをチェック
介護食を選ぶときは、やわらかさ・飲み込みやすさの目安をチェックしましょう。
区分1・2:介護食は噛める人に
自分で噛める人には、区分1・2の介護食がよいでしょう。区分1は容易に噛める・飲み込めるが、かたいものや大きいものは食べづらい人向けです。区分2は、歯ぐきでつぶせるかたさで、ものによっては飲み込みにくい人に向いています。
どちらも具材がひと口大の大きさで、家庭で作るものよりもやわらかい食感です。見た目も普通の食事と変わらないものが多いので、目からも食事の楽しみを感じられます。
区分3・4:介護食は噛むのが難しい人に
噛むことが難しい人には、区分3・4のレトルト介護食がぴったりです。区分3はこまかくてやわらかければ食べられる人向け、区分4は固形物が食べにくい人向けに作られています。
区分4のレトルト介護食には裏ごしした野菜などもあり、牛乳で伸ばしてスープにしてもおいしく食べられるのがポイント。適度にとろみがついているものも多いので、飲み込む力が衰えてきた人でも食べやすいです。
【2】とろみの強さをチェック
飲み込む力が衰えてきた人にとって、水分の多い食事はむせやすく、気道に入ってしまうことがあります。食べものが気道に入るのを防ぐには、適度にとろみのついた食べものを選ぶとよいでしょう。
とろみの程度は、4段階で表されます。もっともとろみが弱いものはフレンチドレッシング程度のとろみです。もっともとろみが強いものはマヨネーズ程度のとろみがつけられています。
とろみをつけることで、食べものが口の中でまとまりやすくなり、ゆっくり飲み込めるようになります。
【3】調理・あとかたづけが楽かチェック
レトルト介護食を選ぶときは、調理・あとかたづけがラクなものを選びましょう。あたためずに食べられるものもたくさんあります。
あたためて食べる場合は、電子レンジで加熱できるものだと便利です。湯せんでしかあたためられないものだと、食事のたびにお湯を沸かす必要があります。多くのレトルト介護食は電子レンジでも加熱できますが、カレーなど電子レンジ非対応の介護食もあるので、あたためかたはパッケージをよくチェックしてください。
【4】体調や含まれている栄養をチェック
レトルト介護食は、食べる人の体調に合わせて選びましょう。体調が悪いときは、区分にこだわらず消化がよいもの・食べる人が食べたいものを選んでください。
栄養面に気を配ることも大切です。食が細くなってくると、栄養が不足したり偏ったりすることがあるので、不足しがちなたんぱく質やカルシウム、食物繊維、水分が含まれている介護食をすすんで利用しましょう。それぞれのパッケージに書かれている栄養成分もぜひチェックしてください。
エキスパートからのアドバイス
上手に利用して食事づくりの負担を減らしましょう
【エキスパートのコメント】
レトルト介護食は、温めるだけで食べられるものや、調理のアレンジに使えるものなどがあり、上手に利用すれば、食事づくりの負担軽減に役立ちます。
3日分ほどストックしておけば、災害時の非常食にもなり安心です。
介護食の調理にお悩みなら、レトルト介護食を食べてみて、柔らかさやとろみ加減、味付けなどのお手本にするといいでしょう。お好みや体調に合うものを選んで試してみてはいかがでしょうか。