俳優の坂上忍が、きょう17日に放送されるフジテレビ系バラエティ番組『坂上どうぶつ王国3時間SP』(19:00~21:55)で、1匹の犬との思い出を涙で語る。
今回は、スタジオゲストに、なにわ男子の大橋和也、大西流星、長尾謙杜を招き、坂上が14匹の犬と3匹の猫と暮らすきっかけになった、坂上とある1匹の犬の物語を紹介。
坂上が、放送同日に出版する初めての絵本『リクはよわくない』は、体が弱く生まれながらも、懸命に生きた1匹の犬とその飼い主の物語だ。この絵本に登場する「リク」とは、坂上家の5男、イタリアン・グレーハウンドの宝田リクゼン。このリクと坂上の出会いは、2011年3月、坂上が偶然訪れたペットショップだった。「細い脚が内股で震えて、ガリガリで大丈夫かなって…」と、その時のリクの様子を語る坂上。獣医師は成長不良の状態だと診断したが、坂上はそんなリクを不憫(ふびん)に思い、引き取ることにしたという。
坂上家に迎えられたリクだったが、病弱のため散歩も困難で食も細く、坂上は消化の良い野菜をゆでてドッグフードに混ぜるなど、食事に工夫をしてなんとか食べさせていた。試行錯誤しながらリクに辛抱強く向き合い、坂上家のきょうだい犬と一緒に海に行くなど楽しい時間も過ごしていたが、リクは徐々に衰弱し入院。「一緒に暮らしていた家で、お兄ちゃんたちがいる家で過ごした方がいいんじゃないかなと思って…」と、自宅でリクを看取(みと)ることを決めた。
「あと何秒いられるかわからないと思って、リクを抱っこして僕のベッドで寝ていて。僕もいつの間にか寝ちゃっていて、こっちまでうんちまみれになっちゃって、それでも何にも気にならなくなっていました。もういくらうんちしたっていいから、ちょっとでも長生きしてほしいと思っていた」と、当時を振り返る。
その後もリクの看病を続けた坂上だったが、11年10月、仕事を終えた坂上の帰りを待っていたかのように、坂上に抱かれてかすかに反応したリク。「抱っこしてしばらくして息を引き取って…。だから死に目には会えたんですけど、後悔ばっかりですよ。やっぱりね、申し訳なくて…」と、涙で言葉を詰まらせる。
「千葉にワンちゃん用の一緒に暮らす家まで建てて、リクのことがなかったらこんな風になっていないのは確かなんですよ」「自分だったら困っているワンちゃんを幸せにできるとか、どんな子でもしつけられるとかではなく、犬の命を軽く見ているとかでもなくて、また失敗しちゃうかもしれないけれど、色々勉強もさせてもらったから、変なところに行くんだったら家に来てくれていいんだよって…」と涙を流しながら、リクがきっかけとなって行き場がない犬や猫をひきとって一緒に暮らしていく決意をしたことを明かす。
今夜の放送ではほかにも、世界中から集めた動物の面白映像を紹介。さらに、鈴木保奈美や石原さとみ、長澤まさみなどのゲストが、その映像の中で登場するかわいい犬や猫たちの気持ちになってアフレコに挑戦する。
人気企画「クイズ!僕はどこにいるでしょう?」には、なにわ男子の大橋、大西、長尾が挑戦。いつもは、レギュラー出演者で最年少のKing & Prince・高橋海人が得意な企画だが、若さはじけるなにわ男子の登場で、下克上はあるのか…。
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