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【この記事のエキスパート】
医療系フリーライター:粟飯原 ももこ
2006年3月歯科衛生士免許取得。現在は3児の母親でもあり、日々仕事と子育てに奮闘中。
歯科医院勤務で得た経験を活かし、歯科に関するコラムを執筆・監修しております。歯科衛生士だからこそ得られる基礎知識や情報を、分かりやすく文章でみなさまにお伝えしていき、お口の中の健康を生涯に渡り維持できるようにサポートいたします!
歯に付着した歯石(プラーク)により、歯茎が腫れたり血が出る歯周病(歯槽膿漏)。世界で一番患者が多いと言われている歯周病の予防には、毎日のケアが大切です。本記事ではプロからのアドバイスをもとに、歯周病予防歯磨き粉の選び方とおすすめ商品をご紹介します。
歯磨きで治るの?
歯周病(歯槽膿漏)とは?
歯周病とは歯槽膿漏とも呼ばれ、細菌の感染によって起こる炎症性の疾患。歯肉炎から歯周炎と段階をふんで悪化し、歯を支えている骨を溶かして、最終的に歯を失う可能性があります。
歯と歯肉の境目にある歯肉溝の清掃が足りないと、歯垢(プラーク)が蓄積して多くの細菌が停滞した状態になります。この細菌によって歯肉に炎症が起こり、蓄積した歯垢はやがてかたくなって歯石へと変化し、ブラッシングでは取り除けなくなります。
そのため、歯磨きによって重度の歯周病をケアすることはできません。歯磨き粉によってケア・予防できるのは、歯肉炎までと考えましょう。
配合成分や研磨剤の有無に注目!
歯周病予防歯磨き粉の選び方
医療系フリーライター・粟飯原ももこさんのアドバイスをもとに、歯周病予防の選び方を紹介します。
【1】歯周病予防に作用する成分が入っているもの
【2】歯周病予防以外の成分もチェック
【3】研磨剤があまり含まれていないタイプがおすすめ
【4】ジェルタイプなら泡立ちが少なくしっかり磨ける
上記のポイントをおさえることで、より具体的に自分に合う歯磨き粉を選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
【1】歯周病予防に作用する成分が入っているものを選ぶ
歯周病が気になる方は、歯磨き粉に配合されている成分を確認することが大切です。ここでは、代表的な成分をいくつかご紹介します。
薬用成分の「IPMP」は歯周病菌のプラークに作用する
歯周病予防としてポイントになるのが、歯周病菌を含む菌の集合体である「プラーク」の除去。プラークを殺菌する薬用成分には、「イソプロピルメチルフェノール(IPMP)」や「塩化セチルピリジニウム(CPC)」、「塩酸クロルヘキシジン」などが挙げられます。このような成分が配合されている歯磨き粉を選ぶとよいでしょう。
殺菌成分はあくまでも補助的な役割を果たすものなので、歯ブラシなどでしっかりとすみずみまでていねいに歯を磨き、プラークを取り除くことが大切です。
歯肉の腫れや出血があるなら「トラネキサム酸」配合のものを
歯肉の腫れや出血などが起こる歯肉炎や歯周炎の予防もしたい場合は、炎症をおさえる成分が入った歯磨き粉を選ぶのがおすすめです。抗炎症作用のある薬用成分には、「トラネキサム酸」や「β-グリチルレチン酸」、「ε-アミノカプロン酸」などがあります。
【2】歯周病予防以外の成分もチェックする
歯周病予防の歯磨き粉にはそのほかの口内の悩みにアプローチする成分などが配合されているタイプがあります。自分の口内の悩みに合う成分を選びましょう
虫歯予防には「フッ素配合」のものを
歯周病向けの歯磨き粉のなかには、成分にフッ素を含むものも多くあります。フッ素には、酸の産生をおさえ再石灰化を早める、歯質強化作用があり、虫歯になりにくい状態をつくるといわれています。
ただし、フッ素配合の歯磨き粉をお子さまに使う場合は、年齢によって使用できないことや、使用量が決まっていることがあるので注意が必要です。商品の注意書きをよく確認しましょう。
知覚過敏には「硝酸カリウム」配合のものを
冷たいものや熱いものが歯に触れたときにキーンっとしみてしまう知覚過敏。歯や歯茎への負担や歯磨きのときに歯茎を過度にブラッシングしてしまったり、加齢により歯茎が退縮してしまうことが原因です。
痛みを和らげる「硝酸カリウム」、歯の表面を強化する「フッ素」、象牙細管の穴を塞ぐ「乳酸アルミニウム」などの成分が配合されているかチェックしてみましょう。
白い歯を目指すなら「ホワイトニング作用」にも注目!
知覚過敏用の歯磨き粉には研磨剤が含まれていないものが多いため、歯の白さを気にする人にはもの足りないことも。そこで、なるべく優しいホワイトニング作用があるものを選ぶと、今までの歯磨き粉のように使いやすくなります。重曹やなた豆などの天然成分なら研磨剤のように歯を傷つけることがなく白い歯を目指せます。
【3】研磨剤があまり含まれていないタイプがおすすめ
多くの歯磨き粉には歯の汚れを落とす成分として、「炭酸カルシウム」や「リン酸水素ナトリウム」、「無水ケイ酸」などの研磨剤(清掃剤)が含まれています。
市販の研磨剤入り歯磨き粉は国際規格を満たしており、歯の磨耗におよぼす影響は小さいといわれていますが、歯周病によって歯肉が下がり歯の根元が露出している場合などは、研磨剤を含んでいないものや、わずかしか含んでいない低研磨タイプのものを選ぶといいでしょう。
【4】ジェルタイプなら泡立ちが少なくしっかり磨ける
泡立ちのいい歯磨き粉で歯を磨くと口のなかがすっきりするため、実際は磨き残しがあったとしても、きれいに磨けたように錯覚してしまいがちです。
一方、泡立ちの少ないタイプやジェル状の歯磨き粉は、磨き具合の確認をしやすいうえに、口のなかに有効成分を長く留めやすいという特徴があります。
プラークをきちんと取り除くことが、歯周病ケアの大切なポイント。すみずみまでていねいに歯磨きをするためにも、ジェルタイプや低発泡の歯磨き粉を選ぶのがおすすめです。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)