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【この記事のエキスパート】
雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家:上島 佳代子
雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家・コピーライター。そして時にカメラマンやスタイリスト、ライターとして、広告や雑誌、テレビやWebなど様々なメディアのニーズに応えるクリエイター。世界のリネンを巡る旅をライフワークに、リネンの歴史や現在のリネン産業についても造詣を深める。NHK『美の壷』のテーマ「麻」に出演。雑貨アーティストとして企業との商品開発や保育士・幼稚園教諭のための雑誌にも携わり、小学生の雑貨教室、母親のための雑貨教室、リネンの教室など、雑貨を通して暮らしを楽しむ活動も行っている。またワイヤーワークや木工、ソーイングなど様々な素材の作品をメディアやワークショップを通して発表するなど、多岐に渡って活動中。『アトリエ ペルメル』主宰。
キッズアイテムやニット小物などの編み方を解説してくれる編み物本。これから編み物を始めたい人、すでに編み物が趣味でいくつか作っている人など作業レベルによっても選ぶ本が変わります。この記事では、編み物本の選び方とおすすめ商品をご紹介。
スキルや用途に合わせて
編み物本の選び方
編み物本は、これから編み物をはじめてみたいという初心者の方向け、慣れてきてステップアップしたいという中・上級者の方向けに分かれています。自分のスキルに合ったものなら、編み物本ひとつで疑問も解決できてきっと上達できるはず。これから編み物を始めようという方は、基本の編み図が解説されているものからスタートしてみてください。
スキルだけでなく、作れるものやジャンルなど、その本によって特徴があります。この記事をチェックして、ぴったりの編み物本を見つけましょう。
自分のスキルに合ったものを選ぶ
編み物本は、自分のスキルに合ったものを選びましょう。せっかく編み物本を買っても、難しすぎては挫折してしまうかもしれません。
はじめて編み物をするなら、内容がわかりやすい初心者向けのものを選びましょう。その編み物本が自分の好みやセンスに合うものだったら、きっと編み物を楽しく続けることができますよ。
初心者には基礎から解説してくれるもの
はじめて編み物に挑戦するという人は、基礎からしっかりと教えてくれる本を選びましょう。「針や毛糸はどう持てばいいのか」「どのように編んでいくのか」など、編み物の基本を最初から学ぶことができます。
また、編み物にも専門用語があります。初心者にはわかりづらい専門用語も、編み方を学んでいくうちに理解することができるでしょう。
慣れてきたらいろいろな編み方が書かれたもの
編み物に慣れてきたら、いろいろな編み方が紹介された編み物本を選んでみましょう。たくさんの作品を作っていくうちに、複雑な編み図もだんだん理解できるようになります。
また「アフガン編み」などといった、ちょっと変わった技法が掲載されている編み物本も。このような本に触れて、作品の幅を広げるのもいいですね。
本のなかで使われている針の種類をチェック
編みたいものによって、使う針が変わってきます。マフラーやセーターのような大きなものを編むなら「棒針」、靴下や手袋のような小さめのものを編むなら「かぎ針」を使うことが多いでしょう。
「棒針」を使う編み物本、「かぎ針」を使う編み物本というカテゴリーの本も多数ありますので、探してみましょう。
大きめサイズの編み物をするなら「棒針」編みの本
棒針編みは、棒状になった針を2本ないし4本使って編む方法です。マフラーのような大きなサイズのものを編みたいときには「棒針」編みのものを選びましょう。
棒針編みは編み目がV字型の「メリヤス編み」と、波型の「ガーター編み」などがあります。これらの編み方をマスターしたら、セーターなどのさらに大きな作品にチャレンジしてみましょう。
小さめサイズの編み物をするなら「かぎ針」編みの本
「かぎ針編み」は、先端がかぎ状になった針を使用して編む方法です。帽子やミトンなど、小さなサイズのアイテムを編むときは「かぎ針」が向いています。
「こま編み」や「くさり編み」を組み合わせれば、かわいらしいデザインの小物を作ることが可能です。かぎ針を用いた小物作品を収録した編み物本は多く出版されており、見ているだけでも楽しくなりますよ。
気軽に始めたいなら「指編み」も選択肢
編み針・編み棒が不要で、自分の指を使って編んでいく「指編み」の本もあります。道具を用意せずに気軽に始めたい人は、指編みも選択肢に入れてみてください。初心者でも、小物やマフラー、帽子などが簡単に作れます。子供向けの指編み本もあるので、子供と一緒に編み物をしてみたいという人にもぴったりです。
編みたい作品の種類で選ぶ
編みたい作品の種類から、編み物本を選ぶのもいいでしょう。マフラーなどの小物を編みたいのか、ベストなどの服を編みたいのかによって、選ぶべき本が変わってきます。作りたいものに合った編み物本を選んで、編み方をしっかりとマスターしましょう。
マフラーを編むなら
マフラーを編む際は、棒針で編むのがいいでしょう。棒針編みの編み目は、おもにV字型の「メリヤス編み」と波型の「ガーター編み」があり、裏と表で交互に使い分けます。
これらの方法で編んだものは伸縮性があり、ふわふわした感触になるので、マフラーを作るのによく使用される編み方です。マフラーの編み方は、シンプルなものからかわいいものまでさまざま。編み方が載った編み物本も多数ありますので、参考にしてみるといいでしょう。
セーターやベストを編むなら
マフラーなどを作って編み物に慣れてきたら、今度はセーターやベストなどの編み方が載った本を買ってみましょう。ちょっとステップアップしたいという人にもおすすめです。
「目の増減」や「はぎ合わせ」、袖や裾、襟などが伸縮しやすいようにする「ゴム編み」などのテクニックが必要になってきます。
コースターなど、小物を編むなら
コースターなどの小物を編む際は、かぎ針編みがおすすめです。基本の「こま編み」や「くさり編み」を駆使するだけでも、かわいい小物が作れてしまいます。
ニットの小物を取り上げた編み物本には、いろいろな製作例が掲載されていることが多いです。かわいいものやおしゃれなものなどが紹介されているので、好みに合った一冊を購入してみてください。
帽子やミトンを編むなら
かぎ針で基本の「こま編み」ができるようになったら、今度は「長編み」や「長々編み」も覚えてみましょう。
「長編み」や「長々編み」をマスターできれば、帽子やミトンなども、さくさくとスピーディーに編み上げることができます。編み物本を参考にして、かわいい小物を編んでみてください。
誰向けに作るかで選ぶ
自分で編んだものを誰かにプレゼントしたいというのが、編み物をはじめるきっかけになった人も多いのではないでしょうか? 誰のためのものを作るかで、編み物本を選ぶという方法もあります。
編み物の本はメンズ用・レディース用・ベビー用といったジャンル分けがされているものもあるので、そのなかから作りたい作品が載っている本を選びましょう。
男性に贈るなら
ご主人や恋人のために編みたいのなら、メンズ向けの編み物本を選びましょう。せっかくプレゼントをするなら、相手の好みに合ったものを編みたいものですよね。
メンズニットなどをプレゼントすることができたら、恋人もとても喜んでくれるでしょう。しかしメンズ向けの編み物本は、女性向けや赤ちゃん向けのものに比べると、あまり多くはないかもしれません。
女性に贈るなら
友人など女性にプレゼントするなら、レディースファッションや小物関係の編み物本を選ぶといいでしょう。すてきなセーターやマフラー、またクッションカバーやキッチンたわしなどバラエティーに富んでいます。
そういった作品を紹介している編み物本は多数出版されているので、あなたのレベルや贈る相手の好みに合ったものを探してみましょう。
赤ちゃん用の服などを編むなら
赤ちゃん用のグッズやウェアの編み方を教えてくれる編み物本はたくさんあります。たとえば「ベビーニット」というキーワードで検索すると、赤ちゃん用ニットウェアに関するいろいろな本がヒットするので、購入したい本も見つかるでしょう。
ベビーウェアなどは肌に直接触れるものなので、ベビー用の糸やオーガニックの糸を使うといいでしょう。赤ちゃんの肌にやさしく、かわいいものを作ってみてください。
「模様編み」や「糸替え」が習得できる本も
編み物の基本は、棒針なら「メリヤス編み」や「ガーター編み」、かぎ針なら「こま編み」などです。基本のかぎ編みや棒編みをマスターしたら、模様編みや糸替えにもチャレンジしてみましょう。
模様編みは、編み図を読むことが大切です。模様編みでは、アイルランドにあるアラン諸島で生まれた、アラン模様も人気です。アラン模様には、ニットの定番・ケーブル模様やハニカム模様などがあります。途中で糸を変える「糸替え」もできると、いろいろな色を使ったフェアアイル柄などの華やかな作品ができあがります。
また、糸替えは覚えておくと糸始末をきれいにすることができて、クオリティの高い作品に仕上げることができます。慣れるととても便利なので、ぜひ糸継ぎが習得できる本を買ってマスターしましょう。
失敗例と対処法があるか確認
編み物の初心者の場合は、思わぬ失敗をしてしまうことがあります。たとえば、編んでいるうちに編み目の数が増えたり減ったりしてしまうこともあるでしょう。そんなとき、対処する知識がないと、編み目の数が変わった部分まで全部ほどいてやりなおす羽目になってしまいます。これではやる気もなくなってきますよね。
編み物本を選ぶときは、失敗例とその対処法がある本を選ぶことが重要です。
雑貨アーティストからのアドバイス
まずはかんたんな作品を
【エキスパートのコメント】
初心者さんは、一番はじめに買う本は好みのテイストで写真つきのわかりやすい本にすること、短時間で必ず完成できるかんたんな作品の本にすること、この2点に注意してください。
編み物は最初につまずくと諦めてしまいがち。まずはかんたんな作品をひとつ仕上げて、編み物の楽しさと達成感を味わいましょう。上級者さんはいつもと違ったテイストや技術の本にチャレンジしてみては? 編み物のおもしろさがもっと広がりますよ。