お笑いコンビ・ナイツの塙宣之が出演するテレビ朝日系ドラマ『警視庁・捜査一課長2020』(毎週木曜 20:00~)がきょう9日よりスタートする。
最近でもお笑いコンビ・霜降り明星の2人や、ナインティナインの岡村隆史など、芸人がドラマや映画に出演するケースは珍しくないが、塙は「俺は一番演技から遠い漫才のスタイルだから」と2018年からの同作への出演について、「なんで俺に(オファーが)来たのか、いまだに分からないし、謎です」と明かす。
そんな塙は、ドラマに出演することで、ナイツとしての漫才の舞台数も減ったという。しかし「今はそんなに舞台の数は気にしてない」と語る理由とは――。
■近藤芳正のワークショップで「ちょっとは変わったかも」
――塙さんは18年放送の『season3』からレギュラーメンバーに加わりました。ドラマの現場には慣れましたか。
慣れましたね。去年もスペシャルの撮影してましたし。お笑いの仕事でも、こんなに毎日一緒にいることはないです。
――ラジオなどでは、よく「演技が棒読みだとネット上で言われた」とお話しされてますね。
演技に関してはいまだに分からないので、勉強してますね。去年、近藤芳正さんがゲストに来てくださったときに、終わった後「あまりに演技できなくて悩んでるんですよ」って話したら、「ワークショップやってるから来る?」って言われて行きました。1回しか行けなかったんですが、ちょっとは変わったかもしれないです。底辺から始まっていて、上がるしかないですし。10年後くらいには、もしかしたらアカデミー助演男優賞とかを獲っているかも。目指すは岡村(隆史)さんですね。ライバルです。
――楽しみにしております(笑)。そもそものお話になりますが、はじめに『season3』でオファーを受けたときはどう思いましたか。
演技をしたことがないので、申し訳ないと思いつつ、挑戦したいなっていう気持ちはありましたね。
――塙さんが演じている捜査一課長の運転担当刑事役ですが、『season2』では田中圭さんが演じてました。塙さんは、なぜご自身にオファーが来たと分析されますか。
それは分からないですね。なんで俺に来たのか、いまだに分からないし、謎ですよ。でも、ぼんちおさむ師匠がずっと『はぐれ刑事純情派』に出てたので、漫才師の人を探してたのかもしれないですね。
■漫才師とコント師、演技における違いは
――確かに芸人さんがドラマとか出られることも多いですね。
でも、よく出ている木下(隆行)さんや塚地(武雅)さんとかって、みんなコントの人で、基本的に演技が上手いじゃないですか。俺は一番演技から遠い漫才のスタイルだから、「なにが見えているんだろうな」って思いましたけどね。
――たしかにナイツさんは、コント漫才でもないですしね。
そうそう。だから下手だというのは分かっていて、オファーしてくれたんだとは思います。
――やはり、漫才師よりもコント師の方が演技が上手いんでしょうか。
それはおそらく、そうですね。あとは漫才師の方が、寄席とか演芸場では重宝されるんですよ。ようするに、漫才協会はあるけど、コント協会があるわけではないし、コントの小屋があるわけじゃないので。コントの人が役者さんとかになっていくのは、1つのゴール、目的だとは思うんですよね。