JR四国とJR西日本は、岡山~高松間を結ぶ快速「マリンライナー」の1号車ディスプレイコーナー(2階部分への階段に接地)の展示品を変更すると発表した。「マリンライナー」全列車を対象に、香川県・岡山県の工芸作品に入れ替えた。

  • 岡山~高松間を結ぶ快速「マリンライナー」。1号車は2階建て車両(2階部分にグリーン席、1階部分に普通車指定席)となっている

香川県からは、人間国宝の山下義人氏が講師を務める香川県漆芸研究所の作家による作品を中心に漆器を集めた。空と海をイメージした青色の上に七宝模様を描いた「うるし小箱七宝」(山田万里江氏)、唐草とハスをモチーフに香川県の伝統技法「存清」を用いて制作した「存清宝相華蓋付椀」(山田果林氏)など、7人の作家が独自の発想で制作した作品が並ぶ。

岡山県からは、地域の魅力を発掘して評価する「ふるさとあっ晴れ認定」の認定委員としても活動する2人の芸術家の作品を出品。フラワーエンターティナーの萬木善之氏による車窓から見える瀬戸内海の多島美を表現したフラワーアートに、そのタイトルや制作意図を記した書家の中村文美氏による書を添えて展示する。展示期間はいずれも約1年間を予定している。