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【この記事のエキスパート】
整理収納アドバイザー、キッチン収納コンサルタント:岩佐 弥生
整理収納作業をはじめ、キッチンショールームでの収納コーディネート、収納セミナー講師、企業の収納コンサルタントなど幅広く活躍。
喋る仕事もしていることから、収納セミナーは分かりやすく聞きやすいと好評。また、お片づけが好きになる!「収納ラベル」もプロデュースしている。
昨今のDIYブームにより、業者に頼まなくても、自分の好きな形で室内をアレンジする方も増えています。本記事では、自分の理想のキッチンを作りたい方に向け、レンジフードを選ぶ際のポイントやおすすめの商品をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
レンジフードとは
レンジフードは、キッチンのガスコンロの上に設置された換気扇とそれを覆っている部分のことです。料理をすると出る蒸気や油煙、ニオイを換気扇に誘導し効率的に外に出せる仕組みになっています。最近ではインテリアとしての役割も果たすようになってきました。
いろいろな商品があるので、ファンの性能・フードの種類・機能のメリットを考えて、お手入れの点で困っていることや面倒に感じていることを軽減してくれるレンジフードを選ぶのがいいでしょう。
レンジフードのデザインの種類
フードは3種類のなかから選ぶことができます。掃除がかんたんなもの・換気扇に煙を集めやすいもの・コンパクトで狭いところにも設置しやすいものがあります。フード選びの際にも特徴をしっかり把握しておきましょう。
また最近は、インテリアとしての機能も備えていてオシャレなデザインやカラーのものが増えてきています。リフォームを考えている方はレンジフードをインテリアのひとつとして選んでみてはどうでしょうか。
▼スリム型:スタイリッシュで油汚れがつきにくい
「スリム型」または「薄型」と呼ばれるタイプは、最新型のフードで今一番扱われています。理由は掃除・手入れのしやすさにあります。
フード内部の溝やつなぎ目を省いた凸凹のないタイプなので、油汚れがつきにくいのが大きな特徴です。スリム型にはシロッコファンを設置させることが多いです。また、見た目もスタイリッシュ・シンプルなので、インテリアの要素も兼ねそろえています。
▼ブーツ型:煙を集めやすくて使いやすい
「スタンダード型」とも呼ばれる「ブーツ型」は、レンジフードと聞いて多くの人が思い浮かべるタイプの形です。ファンを覆うような形状なので、蒸気やニオイを集めるのに効率のよい点と、どんなキッチンにも合うシンプルなデザインが大きな特徴です。レンジフード部分だけ交換することも可能なので、多くの人に選ばれています。
ブーツ型のデメリットは、フィルターの掃除が面倒な点にあります。フィルターのこまかくあいた穴にほこりや油などの汚れが詰まりやすいため、掃除に手間がかかるのが難点です。
▼フラット型:コンパクトでシンプルなモデル
別名「浅型」「平型」とも呼ばれる「フラット型」は、ほかのタイプと比べると縦の寸法が短く、天井が低いキッチンや狭いスペースしかない場合でも取りつけることができます。
「ブーツ型」と同じように、穴のあいたフィルターが付いているので掃除に手間がかかるのが難点です。
レンジフードの選び方
それでは、レンジフードの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】ファンの性能
【2】サイズ
【3】付属機能
上記の3つのポイントをおさえることで、より具体的に自分に合うレンジフードを選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ファンの性能をチェック
まずはレンジフードの主要な部分、ファンの性能について解説します。自分の重視するポイントをクリアしているのはどのファンなのか、ここでしっかりファンについての理解を深めておきましょう。
●シロッコファン:騒音が気になる方向け
シロッコファンとは、格子状に細い羽根が付いた見た目は回し車のような形のファンのことを言います。換気扇とカバーが一体になっているタイプのレンジフードによく使われています。通気管を通して空気を外に排出する仕組みで、さらに自由な場所に設置することができます。
運転音が静かなので、ファンの回る音が気になるという方にはオススメです。また、外気が換気扇を通して入ってくるのを防ぎたい方にもぴったりのファンタイプです。ただし、よく見かけるプロペラファンに比べると価格が高い傾向があります。
●ターボファン:換気をスピーディーにしたい方向け
ターボファンはシロッコファンに似ていますが、羽ひとつひとつが大きく枚数が少ないのが特徴です。外からの風や通気管から入ってくる風に強いので、壁に直接取り付けたり自由な場所に設置したりすることが可能です。
3種類あるファンのなかでは排気効率がいいと言われています。なので、スピーディーに換気したいという方にオススメのファンタイプです。
●プロペラファン:掃除のしやすさを求める方向け
多くの人がキッチンの換気扇と聞いて思い浮かべるのが、5枚前後の羽根が回転して排気するプロペラファンだと思います。蒸気やニオイを吸いこんで直接外に出す仕組みになっています。通気管を通して排気するタイプではないので、直接壁に取りつける必要があります。
かんたんに取り外して掃除ができる点や、排気量が多い点がメリットです。しかし、壁に直接取り付けられているので、外からの風が入ってきたり、風が強いときには排気量が減ったりするといったデメリットもあります。
【2】サイズをチェック
レンジフードのサイズは、「横幅」と「コンロからの高さ」の2軸で考えておきましょう。
●横幅のサイズについて
一般的に、レンジフードの横幅は、下記の3種類から選ぶ形になります。
・60cmモデル
・75cmモデル
・90cmモデル
現在、キッチンに設置されているモデルがどの長さなのかは確認しておき、同じ長さのものを選ぶようにしましょう。
●コンロからの高さについて
レンジフードは、実はコンロから80~100cm離れていなければいけないという決まりがあります。
こちらは、法令によるものですので、縦の長さは設置サイズ・コンロからの高さを逆算して考えておきましょう。上記のサイズで高さなどが足りない場合は、追加で施工が必要になる場合もありますので、ご注意ください。
【3】付属機能をチェック
最新のレンジフードにはさまざまな便利な付属機能が付いています。一つひとつ解説していきますね。
(a)ノンフィルター機能
油をキャッチする役割を果たすフィルターがない、「ノンフィルター」タイプ。平らな整流板に油煙をぶつけて油を付着させオイルトレーに回収させる仕組みになっています。なので、オイルトレーの油を捨てて洗うだけというお掃除の手間が軽減されます。
(b)自動洗浄機能
お掃除の手間を軽減させたい方には、「自動洗浄機能」がついたものがオススメです。このタイプは、ファンとフィルターが一体化し効率的に油分を集められるようになっています。そして、3分の1がお湯に浸かっていて洗浄できる仕組みになっていて、回転しながら運転します。使いながら洗うというイメージです。
自動で洗浄できるのはファンとフィルター部分だけなので、ほかの部分は洗わないといけません。
(c)タイマー機能
レンジフードについている「タイマー機能」は、通常1分単位で6分くらいまで設定できるようになっています。換気扇の強弱の調整やランプのスイッチと並んでつけられているのがほとんどです。
(d)コンロ連動機能
レンジフードのつけ忘れや消し忘れを防止したい方にオススメの機能は「コンロ連動機能」です。
コンロ連動機能は、ガスコンロやIHヒーターを点火すると換気が自動で開始し、消火するとオフになる便利な機能です。コンロの赤外線信号をレンジフードが受信することによってオン・オフが切り替わる仕組みになっています。メーカーによっては火力の大きさに合わせて換気の強さを自動で調整してくれるものもあります。
(e)リモコン機能
換気扇のそばにいなくても遠隔操作ができるのが、「リモコン機能」つきレンジフードの特徴です。身長や体格的に背伸びしないと届かないところにスイッチがある場合などにとても便利です。
(f)常時換気機能
料理をしているか、してないかにかかわらず低風量で24時間換気できる機能が「常時換気機能」です。24時間換気し続けるメリットは、カビを防止することやイヤなニオイが残りにくいこと、そして木造の家にとっては家を長持ちさせるという点にあります。
エキスパートからのアドバイス
自分が優先したい機能などを念頭に置こう
【エキスパートのコメント】
レンジフードは日々進化をしています。性能、機能、排気量、価格帯などさまざまです。そこで、設置サイズに加え、暮らしのなかでなにを優先したいか、ファンを洗う手間を省くのか、ニオイや蒸気の換気性能を優先するかなどを考えてから選定していくとよいでしょう。
人気メーカー4社の特徴
各メーカーが販売しているレンジフードのなかから人気のあるメーカーをピックアップしてご紹介します。ぜひメーカーごとの特徴をつかんでくださいね。
Panasonic(パナソニック)
パナソニックのレンジフードも、クリナップと同じで自動洗浄機能が付いているタイプがあります。機能面だと、エコナビやDCモーターなど、省エネ効果も高く、高い評価を得ています。
パナソニックは有名メーカーであることから、製品への信頼もあつく、また機能面でも裏切らないことから人気の高いメーカーであるといえるでしょう。
LIXIL(リクシル)
リクシルのレンジフードは、システムキッチンのデザイン性が高いメーカーです。レンジフードの機能性は、オイルスマッシャーが高い評価を得ているようです。オイルスマッシャーとは、表面に汚れが付着しにくい仕組みになっており、掃除がラクになります。他には、コンロ連動機能やLED照明などの便利な機能も付いています。
システムキッチンを丸ごとリフォームする方におすすめのメーカーです。
富士工業
レンジフードの国内シェアトップの富士工業は、他メーカーのレンジフードを製造もしています。また、機能面においては、さすがトップシェアだけのことはり高い評価を得ています。
リクシルのレンジフードと機能面が似ているようです、それもそのはず、富士工業が製造しているものもあるそうです。キッチンのリフォームを考えているなら、リクシル、レンジフードだけ買い替えようとしているなら、富士工業でいいかもしれませんね。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)