ここは、多くのビジネスパーソンが行き交う霞ケ関駅。3月16日、オリックスのサービスオフィス「クロスオフィス日比谷」が誕生した。東京メトロ丸の内線・日比谷線・千代田線が乗り入れる霞ケ関駅直結の建物にあり、中央官庁街もすぐと立地のメリットは大きい。

クロスオフィス日比谷は、フロア面積は約2,300平米。その構成は、定員1~25名の個室オフィス69室、半個室の専用デスク21席、約80席のコワーキングスペースとなっている。

入居すると、有人のレセプション、6~10名定員の会議室3室、24時間365日利用可能な共用ラウンジが利用可能となる。

  • 約80席のコワーキングスペース 提供:オリックス

日比谷で会社創業可能

利用料金は、コワーキング会員が月額3万円。月額2万円で会社登記も可能となる。ミニマム5万円から事業を始め、順調に行ったら専用デスク(月額8万5,000円~)、個室オフィス(月額13万3,000円~)と、会社所在地を変えずにステップアップしていくことも可能。

  • 専用デスク(月額8万5,000円~)

  • 25名用の個室オフィス(月額408万円)

ビジネスウェルビーイングと五感充実

クロスオフィス日比谷のコンセプトは、「ビジネスウェルビーイング」。オフィスで働く一人ひとりが、身体的にも精神的にも社会的にも満たされている状態のことである。

その点、すでに日比谷公園を一望する景観も幸福度への貢献は高いだろう。施設内は三面ガラス張りで、窓辺のデスクからの絶景はなかなかのものである。

  • 日比谷公園を一望できる

また、「五感を刺激する空間・サービス」も大きなテーマとしており、「視覚」はグリーンアート、「聴覚」はエリアごとのBGMデザイン、「味覚」はオーガニックフードや機能性食品中心のオフィスコンビニになどにより充足。

五感のうち、残る「触覚」と「嗅覚」についてもユニークな取り組みをしている。

まず「触覚」については、本物の盆栽を設置し、入居者が自由に触ったり水やりをしたりできるようにしている。盆栽は、盆栽アーティストの平尾成志(ひらお・まさし)氏が担当。季節ごとに作品を入れ替えるため、四季の移ろいが目にも楽しい。

  • 四季の移り変わりを盆栽が伝える

「嗅覚」は、部屋ごとに異なるアロマを使うなどの工夫をしている。集中ブースには、気分に合わせて「フォーカス(集中)」「リラックス(癒やし)」「エネルギー(元気)」の3種類のアロマをセット。

シュッとひと吹きすると、空間の香りが変わり気分も一新。頭脳労働の方や、クリエイティブ職の方には良いリフレッシュとインスピレーションをもたらしてくれそうだ。

睡眠で仕事のオンオフを切り替える

仕事の合間の短い仮眠で、疲れが驚くほど回復した体験はないだろうか。「クロスオフィス日比谷」では仮眠の重要性にも着目しており、「エナジーポッド」を1台設置している。

  • エナジーポッドで仮眠を取ることも可能

エナジーポットは、20分前後の仮眠をすることで認知能力や注意力、想像力、記憶力が向上するという人間工学に基づき設計されたもの。

中に入り体を横たえ、快眠プログラムをスタートすれば、自然な睡眠に導入してくれ、20分後には爽快な目覚めをサポートしてくれる(ので、きっと寝坊や寝過ごしはない?)はず。仕事のオンオフの切り替えもスムーズとなるのではないだろうか。


コワーキングと聞くとITなどの自由度の高い業種をイメージするが、ここは霞が関という土地柄、士業や外資系企業など幅広いユーザー利用も想定しているとのこと。

すでにクロスオフィスを展開している渋谷や六本木とは違う広がりが生まれそうだ。

※金額はすべて税別

筆者プロフィール: 木村悦子

出版社勤務後、編プロ「ミトシロ書房」創業。紙・Webの企画・編集・執筆を行う。著書に『入りにくいけど素敵な店』『似ている動物「見分け方」事典』など。関心領域は、食文化・動物学・占いなど。