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【この記事のエキスパート】
書道師範/筆耕士:ぺんらいと

書道師範/筆耕士:ぺんらいと

筆耕士として贈答用熨斗紙表書き・名入れ、封筒など宛名書き等の代筆。書道歴15年以上。子育てをしながら書道教室に通い師範取得。現在書道展覧会の出品にも意欲的に取り組み中。冠婚葬祭において、前準備等に関する仕事にも携わっております。


結婚式のご祝儀やお葬式の香典は、「袱紗(ふくさ)」に包んで渡すのがマナーです。この記事では、冠婚葬祭に欠かせないふくさの選び方と、通販で買えるおすすめの商品をご紹介します。慶弔両用のふくさや女性向けのおしゃれなデザインもあります。

絶対に必要?
袱紗(ふくさ)とは

「ふくさ(袱紗)」は、冠婚葬祭の場でご祝儀や香典などの金封を包むための布です。正方形の風呂敷を小さくしたような形で、「正絹(シルク)」のものが多く使用されてきました。ふくさには「慶事用」「弔事用」「慶弔事用(慶弔両用)」の3タイプがあり、使う目的に合わせて購入する必要があります。

一般にふくさで金封を包むのは、「金封がバッグなどのなかで折れたり汚れたりするのを防ぐため」と、「渡す相手に礼儀を尽すため」に使用します。 近年では、布地もポリエステルを使ったものなど安価なものがありますし、金封を包みやすいよう封筒型のものなども流通しています。

ふくさがないときは、ハンカチなどでの代用でもよいとされていますが、いざというときのために1枚あると心強いです。ふくさは、相手への敬意をあらわす意味もあるため、お祝儀袋や香典をそのままむきだしで持参するのはマナー違反にあたります。突然なことで焦らないためにも、用意しておきましょう。

袱紗(ふくさ)の選び方

出典:Amazon

無印やロフトなどふくさを売っている場所は多くありますが、どこで買うかで悩むまえに、用途や使用する方に合わせた色やデザインに注意して選ぶ必要があります。そこでまずは、ふくさの選び方をご紹介します。

ポイントは下記のとおり!

【1】使い方にあわせて色や柄を選ぶ
【2】包み方の種類を選ぶ
【3】きれいに持ち歩きたいなら「爪付き」「台付き」もチェック
【4】金封にあわせて大きさをチェック
【5】素材もチェック

一つひとつ解説していきます。

【1】使い方にあわせて色や柄を選ぶ

ふくさには、慶事用、弔事用、慶弔事用の3タイプがあり、袱紗の色や柄もさまざまです。用途に応じたふくさの色を紹介します。

慶事用:華やかなで暖色系のデザインがおすすめ

出典:楽天市場

「慶事」とは、結婚式や祝賀会などお祝い事の総称です。お祝い事の席には、明るい色や華やかな色のふくさがぴったりです。

そのため、慶事用のふくさも「赤」「オレンジ」「ピンク」「黄色」など暖色系の明るい色や「金色」といった華やかな色を選びましょう。お見舞いの際も「一日も早い全快を願う」という気持ちを込めて慶事用を使用します。お祝い事に利用する際は、おめでたい柄の入ったものもおすすめです。具体的には松や梅をはじめ、鶴・亀・鳳凰などです。

また寒色系ではありますが、高貴な色として「紫」も慶事用のふくさに使用できます。

弔事用:シンプルで落ち着いた寒色系を

出典:楽天市場

「弔事」は、おもに葬儀を指します。また通夜や法事も弔事に含まれます。

そのため、弔事は、遺族の方へのお悔やみの気持ちを込め、「黒」「青」「グレー」「紺色」「ダークグリーン」など寒色系で、できれば彩度もおさえめのものを選びます。

とくに寒色系のカラーでも「紫」「青」「紺」は慶事にも用いられる場合もあるため、注意が必要です。また、柄が入ったものや刺繍入りのふくさは、華やかな印象になりかねないためなるべく無地のものが無難です。

慶弔両用:いざというときに便利

出典:Amazon

慶事はあらかじめお知らせがあって心づもりができますが、弔事の場合は、突然連絡を受けることが多いもの。いざというときのために、慶弔両用のふくさを用意しておくのもひとつの方法です。

慶弔両用として使えるのは、男性は「紺色」、女性は「えんじ色」とされています。また家族で共用するなど、ジェンダレスなカラーを選ぶのであれば「紫」のふくさを1枚用意しておくと、重宝します。柄や刺繍があるものは、慶弔両用として使うには難しいため、無地のものを選ぶとよいでしょう。リバーシブルのものであれば、慶事用のみ柄入りが無難です。

【2】包み方の種類を選ぶ

ふくさはもともと風呂敷のような正方形をした布でした。しかし、近年ではユーザーのニーズに合わせたさまざまなタイプが販売されています。特徴を理解して使いやすいものを選びましょう。

風呂敷タイプ:大きなご祝儀袋も包める

出典:Amazon

ふくさとは、真っ先に正方形の風呂敷やハンカチのような布を思い浮かべる方も多いでしょう。厚みのある水引がついた祝儀袋も、難なく包めて、祝儀袋を渡したあとは、小さく折りたたんで袂(たもと)やポケット、バッグのなかに収納できて場所も取りません。

移動中にふくさがほどけて、祝儀袋を汚損しないように注意が必要な点や、また慶事・弔事によって包み方が異なるなど扱いが難しい面もありますが、スマートに風呂敷タイプのふくさを使用すると、年配の方からも印象よく受け止められるでしょう。

金封タイプ:包み方に慣れていなくとも扱いやすい

出典:Amazon

西洋封筒のように、三方を折り畳んでいたり、折り返してあったりして袋状になっているふくさです。開いている一方から祝儀袋を入れて留め具で留めるだけなので、袱紗の包み方に慣れていない方にも使いやすいタイプです。

慶事は左開き、弔事は右開きになるように包むという開き方のルールはあるので、慶弔両用として使う場合には注意が必要ですが、慶事用・弔事用はあらかじめその形に作られているのでとても便利です。

【3】きれいに持ち歩きたいなら「爪付き」「台付き」もチェック

大切な金封をきれいに持ち歩くために、留め具の付いた「爪付き」や「台付き」のふくさもあります。

スマートに出し入れできる「爪付き」タイプ

1枚布のふくさに、留め具の爪がついたタイプです。爪でふくさを固定するので、移動中にカバンやポケットのなかでふくさが外れるのを防ぎます。そのため、人の多い受付でも、スマートに取り出せて、周囲の人を待たせません。

爪付きタイプも、もとは1枚の布でできているため、祝儀袋を渡したあとは、コンパクトに収納、持ち運びできます。

きれいに持ち歩ける「台付き」タイプ

出典:Amazon

本来、祝儀袋や不祝儀袋は、相手に渡すまで、切手盆にのせておくのが礼儀ですが、こちらの台付きふくさなら、切手盆の代わりとなる台紙がふくさに取り付けてあるため、このままお坊さんへのお礼や、受付の方に渡すことができます。また、ふくさ包みに慣れていない方は、祝儀袋を置く場所の目印となるのでたいへん便利です。

長距離の移動の際も、カバンのなかで祝儀袋が折れるのを防いでくれるメリットもあります。

【4】金封にあわせて大きさをチェック

出典:Amazon

風呂敷タイプや爪付きタイプのふくさを選ぶ際には、一辺が33~35cmのものを選ぶようにします。この大きさであれば12×19cmほどのスタンダードな祝儀袋をきっちりと包むことができ、包んだあとのふくさの大きさは13×20cmほどとなります。この数値を頭に置いておくと、持ち運びの際のバッグなども選びやすくなるでしょう。

祝儀袋もタイプにより12×19cmよりも大きなものや厚みのあるものもありますので、一概にどの祝儀袋も包めるとは言えませんが、ある程度の大きさであれば包むことができるサイズなので、1枚用意しておくと重宝します。また、男性の場合は、スーツの内ポケットに入るサイズかどうかもあわせてチェックすると便利です。

【5】素材もチェック

ふくさに使用されているそざいはおもに「正絹」と「ポリエステル」があります。それぞれに特徴があるので押さえておきましょう。

正絹:慶事の席にも合う華やかさ

正絹は文字どおりシルクを使用したもの。光沢をもち、華やかな慶事の席にもぴったりです。とくにちりめんと呼ばれる縞が入った素材は高級感があります。また西陣織で作られたものもとても美しい柄が特徴です。

長く使えるいいものを探しているなら、多少値段は上がりますが、正絹をつかったものを選ぶといいでしょう。

ポリエステル:価格が安くリーズナブル

出典:Amazon

ポリエステルやレーヨンなどの化学素材を使ったふくさは、しまむらなどのプチプラショップや、ダイソーなどの100均でも売られていて、購入しやすいのが特徴。出先から弔事の席に急遽出席することになった場合などにも便利です。

慶事・弔事ともにさまざまなタイプが展開されていて、汚れても気軽に洗濯できるものもあるので、ふくさの入門編として、選んでみてもいいでしょう。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)