世界保健機関(WHO)は3月9日、テドロス・アダノム・ゲブレイエスス事務局長の新型コロナウイルスに関する見解をホームページ上で発表した。

  • 各国で新型コロナウイルスが猛威をふるっている(※画像はイメージ)

    各国で新型コロナウイルスが猛威をふるっている(※画像はイメージ)

日本でも感染者が各地で続出するなど、各国で猛威をふるっている新型コロナウイルス。WHOへの報告症例がこの週末でのべ100カ国、10万件以上に達したことを受け、ゲブレイエスス事務局長は「パンデミックの脅威は非常に現実的になりました」と警鐘を鳴らしている。

その一方で「これは歴史上初の『コントロール可能なパンデミック』になりえます」とも指摘。決定的かつ早期のアクションで、感染を防げることを覚えておく必要があると強調している。その具体例として、ゲブレイエスス事務局長は世界各国の大半の症例を抱える中国と韓国をあげている。

「中国は感染の流行を抑制しており、韓国からの新たな報告例は減少しています。この2カ国は、ウイルス感染の『流れ』を引き戻すのに遅すぎるということは決してない事実を示してくれています」

ゲブレイエスス事務局長は最後に「私たち人類がこの脅威への解毒剤になりましょう」と述べ、人々への協力を呼び掛けた。